#  このライブ/このコンサート2012海外編#03

『アンドレア・ツェンタッツオ|坂田 明|藤原清登』
text by 稲岡邦弥
2012年5月25日 Istituto Ettore Conti(ミラノ)



アンドレア・ツェンタッツオ (perc)
坂田 明 (as)
藤原清登 (b)

5月25日から3日間、ミラノで開催された東日本大震災被災児童支援を目的としたチャリティ・コンサート JapzItaly (http://www.japzitaly.org/)。下打合せに出かけた際、ミラノの日本国総領事から忠告を受けてはいたのだが、主催のイタリア側(ミラノ県庁、プロモーター)の大いなる不手際・不誠実が原因で出演者にはじつに不本意な環境下での演奏を強いることになった。その後、イタリア経済のさらなる悪化を理由にミラノ県庁による経費の精算もままならない状況。かてて加えて財団法人(ドリームフォレスト財団)による協賛金支払いの不履行。地獄もかくやと思われる責め苦にあえいでいるが(共に司法の力を借りて解決することになる)、唯一の光明は素晴らしい音楽に出会えたことである。なかでも初日、学校の講堂で行われたこのトリオ演奏。ツェンタッツオのデュオの相棒のドタ・キャン(ロベルト・オッタヴィアーノの娘の交通事故)により急遽組まれたプログラムだったが、実力派3者によるインプロの極地。幸いにもイタリア人カメラマンがスチルの合間に撮影した動画がYouTubeにアップされているのでとくとご覧あれ。http://www.youtube.com/watch?v=eiea4GOp0ss 。藤原のベースの鳴りが悪いのは、あてがわれた安物の楽器のせいである。主導権を握るのは現在インプロ系では世界最強と目される坂田だが、坂田に触発されたツェンタッツォと藤原も真剣で立ち向かう。「キャリアの中でも最高のトリオ」と断言するツェンタッツォがいち早く主宰するレーベルでCD化した。http://www.amazon.co.jp/Bridges-Andrea-Centazzo/dp/B008QE98E6。イベントでは、他にベテラン・ピアニスト、フランコ・ダンドレアのソロに心打たれた。なお、趣旨に賛同して万難を排し馳せ参じていただいた日本ジャズ界の至宝・渡辺貞夫さんは、受け入れ側の対応に怒りを超えてあきれはて本領を発揮し得ないまま帰国の途に着くことになり、日本側の代表として責任を痛感している。
国内で聴いた数少ないコンサートでは、ヴァイオリンのナイジェル・ケネディ(オペラシティ)、ピアノのブラッド・メルドー・トリオ(サントリーホール)、ミシェル・ルグラン(トリフォニーホール)にがそれぞれに心を豊かにしたもらった。(稲岡邦弥 Kenny Inaoka)

関連リンク:
http://www.jazztokyo.com/live_report/report437.html
http://jazztokyo.com/live_report/report410.html
http://jazztokyo.com/live_report/report452.html
http://www.jazztokyo.com/column/oichan/concert_013.html

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追悼特集
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#1282『Chris Pitsiokos,Noah Punkt,Philipp Scholtz / Protean Reality』 (Clean Feed) ブルース・リー・ギャランター
#1283『Nakama/Before the Storm』(Nakama Records) 細田政嗣


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#10 Contents
・トランスワールド・コネクション 剛田武
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