ビッグバンド・ジャズへの熱い関心がファンの間に甦ったのかしら?
このところビッグバンド・ジャズの元気がいい。昨日今日、突然に始まった現象ではないだろうが、ビッグバンドの輝かしい歴史をジャズ史に刻んだ数々の名バンド、とりわけその最高峰にあったバンドを率いてミュージシャンを含むすべての人々の尊敬を集めたデューク・エリントンやカウント・ベイシー亡き今日になぜ?、と一瞬首を捻りたくなる人がいるかもしれない。この活況は往年のビッグバンド・ジャズ時代の再来ともいうべき前触れ現象なのか、あるいはビッグバンド・ジャズの魅力や醍醐味を知った若い世代の反響の現れなのかはにわかには判断しえないし、それがこの巻頭文のテーマでもない。ただ、デューク・エリントン楽団にせよカウント・ベイシー楽団にせよ、この両バンドが今日、名跡を引き継いだ新しいリーダーのもとで意欲的な活動を展開して再認識されつつあることや、生前のエリントンやベイシーの偉業や全盛時のオーケストラの演奏を知らない若い世代がこの偉大な音楽遺産に熱中している姿に触れると、ビッグバンドが決して忘れられていたわけではないことに思わず安堵したくなる。いや、もしかするとサイクルが巡りめぐってビッグバンドの黄金時代の再来が現実化することだって夢ではないかもしれないと一瞬思ったりするくらい、内外ビッグバンドの演奏が注目を集めている。ファンとしては嬉しいかぎり。実際にホールやライヴハウスでのコンサートもすこぶる活発で、競い合う形で発表される各ビッグバンドのCDへの世上の評価も高い。
デューク・エリントンが他界したのは1974年5月24日。そのちょうど10年後の84年(26日)、カウント・ベイシーもハリウッドの病院で永眠した。その3年後にウディ・ハーマンが、翌年にはギル・エヴァンスも病没した。その間、モダン・ビッグバンドの最高峰だったサド・ジョーンズ=メル・ルイス・オーケストラも解散し、その後を継承する形で世界に名を馳せた穐吉敏子オーケストラもついに2003年秋を最後に惜しまれる中で別れを告げた。
日本でも状況は変わらない。結成以来58年余の長期にわたってビッグバンド・ジャズのパイオニアとしてジャズ界の先頭に立ち続け、活躍をほしいままにした原信夫が第一線を退き、昨年ついにシャープス&フラッツの活動に終止符を打った。ビッグバンド界でその双璧的存在だった宮間利之とニューハードも、最近は寂しいことにその消息すら耳に入ってこない。
振り返れば、いわゆる歴史的名門やスター・バンド不在にもかかわらず、ビッグバンドの火が消えたっておかしくないこのような状況の中でビッグバンド界が盛り上がってきたことについては、幾つかの要因や背景が考えられるだろう。たとえば、ウィントン・マルサリス以降ジャズ界に往年のマイルス・デイヴィスやジョン・コルトレーンに匹敵するジャイアンツや真のスターが不在であることや、しかしそれとは対照的にミュージシャン自体の演奏能力は大幅に底上げされ、さまざまな音楽大学や専門学校から輩出した優秀なプレイヤーがジャズ界の多くの分野で活躍しはじめる、といった新しい状況が生まれてきたことなどだ。その証拠に、コンボやビッグバンドなどの演奏形態は編成に関わらず、どのバンドも演奏技術にたけた優秀なプレイヤーを擁しているではないか。バークリー音楽大学を初めとする海外の定評ある学校に学び、優れた知識や技術を身につけた若い演奏家が帰国し、さまざまなグループに参加して活動に着手する。こんな状況がもう30年近くにわたって続いているのだ。昔とは違う新たな状況が生まれないわけがない。
いっそう新しい状況は、小中学生などのさらに若い世代の間でサックスやブラスに興味をもつ児童が輩出し、ブラスバンドに加入して演奏しはじめたり、その過程でビッグバンド・ジャズに触れてその魅力に触発される小中生が俄然増えたことだろう。その典型的な例が今年の2月、新聞や雑誌に取りあげられて話題になった小学生のビッグバンド、府中市(東京都)市立府中第四小学校のハーモニー・ブリーズ・ジャズ・オーケストラだったろう。小学4、5、6年の生徒で構成されたこのバンドは昨年暮れの「浅草ジャズ・コンテスト」で審査委員特別賞を受賞した。ジャズ演奏を志望したのは生徒の方だとか。ほどなく指導する植場鉄平教諭に直訴してグレン・ミラー楽団の「イン・ザ・ムード」、ベニー・グッドマン楽団の「シング・シング・シング」、エリントン楽団の「A列車で行こう」、カウント・ベイシー楽団の「ジャンピン・アット・ザ・ウッドサイド」などの定番曲を活きいきと演奏するようになった。このハーモニー・ブリーズの母校を来日したカウント・ベイシー楽団のメンバーが訪問し、音楽室でついに念願の共演を果たした。翌日の朝日新聞には「ベイシー楽団、府中四小を訪問」の見出しが躍った。記事によれば、児童の隣にメンバーが座り、リーダーのビル・ヒューズの指揮でベイシー楽団の十八番曲「エイプリル・イン・パリス」や「リル・ダーリン」などを演奏。「こんな可愛い女の子たちが、こんな素晴らしい演奏をするなんて驚き」とヒューズを感嘆させたという。子供たちが日ごろベイシー楽団のアンサンブルを口ずさんでいる図は想像するだけで微笑ましい。
ハーモニー・ブリーズの部員はほとんどが女生徒で、レギュラー・メンバーでも男子生徒はたった1人。一昔前には考えられなかった逆転現象が起こっているらしい。現在は女子大生を中心にした女性だけのビッグバンドさえ大して珍しくないし、かつてはピアノ以外にはまず見当たらなかったリードやブラス・セクションで女性プレイヤーが力強いプレイを披露する光景は今や少しも稀有なことではなくなった。こんなこともビッグバンド熱気を生みだす陰の要因となったような気がする。昨年6月、スウェーデンから来演したミミ&カリンのトロンボーン・デュオ、スライディング・ハマーズのコンサート(赤坂ビーフラット)も「女子大生ビッグバンドとの華麗な共演」を謳っていた。在京女子大生のサックスやブラス陣の活きのいいアンサンブルとスライディング・ハマーズとの文字通り華やかな共演が聴衆をエキサイトさせた当夜の演奏は、終盤に守屋純子の客演というおまけ付きの楽しい一夜となった。また、ロスから遠来したUCLAビッグバンド、コンテンポラリー・ジャズ・ラージ・アンサンブルの公演(神田TUC)でも、テナーのソロや作編曲で大きな注目を集めたのは大羽ひとみという日系女性プレーヤーであった。これら日本の女性ジャズ演奏家たちの活躍はかつては夢想だにできなかったこと。草食系男子が多数を占めるという今日のわが国では、もしかするとジャズでも女性優位の時代が現出するのかもしれない。冗談が過ぎる? いやいや冗談ではない。むしろ愉快な気さえする。
ァンは人口の 0・5%ないし1%というのが業界の通説」と前置きした上で、次のように言う。
実を言えば、デューク・エリントンとカウント・ベイシー亡きあとの肝腎の両バンドに対する私自身の評価はつい最近まで低いままだった。何年か前に受けた失望感が尾を曵いていたからだろう。ところが、昨年の暮れから今年にかけて来演したこの2大バンドをしばらくぶりで聴く機会を得て、実はびっくりした。「昔の名前で出ています」と思い込んでいた両ビッグバンドが、跡を継いだ新リーダーのもとでフレッシュに甦っていたからだ。例えば、コットンクラブで聴いたデューク・エリントン楽団公演は、エリントンの孫であるポール・エリントンのもとで巨匠デュークや父マーサーのカラーを潔く払拭し、数年をかけてメンバーに中堅の実力派を揃える中でバンドの構造改革を果たしていることを強く印象づけた。演奏する曲はなるほど大デュークの遺産だが、サウンドや構成などすべてを思い切って一新し、往年の名手たちとは違うメンバーたちの活きのいい現代的プレイで、「コットンクラブ・ストンプ」、「ジョニー・カムズ・レイトリー」、「昔は良かった」などを甦らせたのだ。ピアノのトミー・ジェームスらの新アレンジが果たした役割も評価してよい。
一方のカウント・ベイシー楽団。ビル・ヒューズが前任者のグローバル・ミッチェルの死後に引き継いでリーダーになったのが2003年。去る2月の日本公演は結成75周年を祝う記念演奏会でもあった。スウィングするシンプルな演奏を生命線としてきたベイシー楽団の伝統的特質そのものは根底において変わらない。ベイシー流とはどんな曲でも生命力をたたえてスウィングすることをいう。バンドの定番曲は簡単なリフ曲やよく知られたスタンダード曲だが、かつてレスター・ヤングやフレディ・グリーンが在籍した初期黄金時代のバンドも、フランク・フォスターやサド・ジョーンズらが活躍したモダン期のバンドも、軽快なジャンプ曲から火を噴くようなドラマティックな演奏にいたるまで快適にスウィングした伝統を、現バンドも継承しているのを再認識した。エリントン楽団同様この10数年来メンバーも一新され、ペットのスコッティ・バーンハート、サックスのダグ・ローレンスやマーシャル・マクドナルドなどのソロも力強い。演奏そのものの内実とかけ離れたところでエンターテインメントに傾斜していた点こそ気になったが、今日の若いファンにアピールする新しい魅力を見出そうとしているのかもしれない。サントリー・ホール(2月10日)にあれだけの聴衆を集めた人気は、思うにアマチュア・バンドの聖典としてのベイシー楽団に対する、わが国ファンの愛着と支持を示して余りあるものだったろう。
ビッグバンドをめぐる熱気と話題性に富む演奏は枚挙の暇がないくらい。
一昨年の9月になるが、ブルーノート東京に登場したロイ・ハーグローヴのビッグバンドには圧倒された。久しぶりに黒人ビッグバンドならではの猥雑なダイナミズムと白熱的なアンサンブルに酔いしれた。実をいうと、彼がデビューする直前にニューヨークでインタヴューしたことがある私には、年を追ってスケールと音楽的熟成を増していくハーグローヴの自信溢れるプレイがどうしても重ならなかった。それほど当時はひ弱な感じだった。久々に聴いた目前の彼は別人のようにたくましく、まさに敬愛するマルサリスの後を継ぐトランペット・ヒーローとしての溌剌たる輝かしさ。ゲストのロバータ・ガンバリーニの快唱をもしのぐこの現代的なビッグバンドの迫真的熱気を浴びて、ジャズ・ファンなら圧倒されない人はいないだろう。
これを境に、ブルーノート東京には話題の渦中にあるバンドを含めて、活きのいいビッグバンドが相次いでステージを飾り、ビッグバンド愛好家を唸らせ、楽しませた。中では昨年の12月に来演したヴァンガード・ジャズ・オーケストラや、本年3月のゴードン・グッドウィンズ・ビッグ・ファット・バンドが話題の的となっている闊達で活きのいい演奏を披露して印象的だった。2009年度のグラミー賞に輝いた前者は名前通りヴィレッジ・ヴァンガードを本拠地に、6、70年代の名バンド、サド・ジョーンズ=メル・ルイス・オーケストラの伝統と業績を継承することを看板にして活動する。リーダーのトロンボーン奏者ジョン・モスカ以下各セクションのアンサンブル技術はさすが。名手ジェローム・リチャードソンの曲で、サドメル時代の「グループ・マーチャント」で披露したサックス・ソリには惚れぼれさせられた。ダイナミックなビッグバンド演奏の中でフィーチュアされる各セクションのソリを聴くのは最高の醍醐味のひとつでもある。
年が明けて3月に登場したビッグ・ファット・バンドは西海岸の精鋭を集めた話題のバンドだけあって、テクニックもパンチ力も第1級の華麗なサウンドを披露して沸かせた。ピアノばかりかサックスも吹くリーダーのゴードン・グッドウィンの編曲がこのバンドを支えていることは間違いない。彼の編曲の冴えは中盤で演奏したガーシュウィンの「ラプソディー・イン・ブルー」に明快に示されていた。加えて西海岸の腕達者なプレイヤーたちの活きのいい演奏。ニューヨークの前者の迫力とはまた一味違う西海岸の澄み切った青空を思わせる快適なビッグバンド演奏だった。すでにグラミー賞ノミネートの常連であり、ほどなくディズニーがらみの5枚目の新作を発表するこのバンドは実力的にもう少し注目されていい。
個別に紹介したとはいえ、ステージ評が目的ではない。中、大規模ホールでのジャズのコンサートが特定の人気演奏家やグループを除いてほとんど期待されなくなった今日、さまざまなタイプのライヴハウスが担う役割を軽視することはできない。ことにビッグバンドの場合はある程度の規模のスペースでなければ、上演の点でも採算の面でも負に傾斜することを考慮すれば、ビッグバンド公演にブルーノートが果たした役割がいかに有用なものであったかが分かる。この3月にはUKロックのキーボード奏者で国民的人気を持つジュールス・ホランドが組織したビッグバンド、リズム&ブルース・オーケストラの初の公演まで実現させた。日本のファンに名前が余り通っていないビッグバンドの催しでは、生演奏と料理が楽しめるライヴレストランの強みを活かした特別料金を組むなどの工夫で、ある程度の集客を達成することに奏功したブルーノート店(社)の意欲と努力は多としたい。
現代ヨーロッパのビッグバンドとして評価が高まっているジャズ・オーケストラ・オヴ・ザ・コンセルトヘボウも2008年10月にブルーノート初登場した。これがこのオケの初来日公演だった。本邦デビューとなった『リフ&リズム』で一躍注目された同オケは指揮者のヘンク・ムトヘールトらの緻密な編曲と精密なアンサンブルで、ブルーノートでも聴く者を魅了。ジャズの魅力を正攻法ながら今日的感覚で料理するところが素晴らしい。ゲストとの親密な共同作業も特筆してよく、当オケのピアニスト、ピーター・ビーツをフィーチュアした新作が恰好の例となるだろう。
文化としてのジャズの隆盛を誇るヨーロッパにはむろん、上記オランダのビッグバンドばかりでなく、ウィーン・アート・オーケストラや各国放送局の傘下にある専属ビッグバンドなど多数あることも念頭に入れておきたい。また、近年ジャズの分野で目覚ましい盛り上がりを見せているオーストラリアでは、かつて70年代にフォース・ウェイというグループを率いて注目を集め、80年代に入って豪州に活躍の舞台を移したマイク・ノックがコンボはむろんテンテットのBigSmallBandで数年前に豪州現代ジャズの最優秀賞に選ばれるなど、今や同国で最も信頼、敬愛されているジャズ音楽家となっていることに刮目したい。彼の作品集がピアノ、コンボ、ビッグバンドでCD化されていることは、作編曲家としてのノックの音楽性と人気の高さを証明するが、『17 Piece Jazzgroove Mothership Orchestra Plays the Music of Mike Nock』はその好個の例。耳に入ったニュースでは、来たる9月3日に開幕する<東京ジャズ・フェスティヴァル2010>がマイク・ノックを招き、豪州と日本のミュージシャンから成るビッグバンドでノックの作品を演奏する計画が進んでいるという。実現すれば、ビッグバンド愛好家はむろん多くのジャズ・ファンに歓迎されるだけではなく、ビッグバンドの盛り上がりに一役買う注目すべきイベントとなるのではないだろうか。
ビッグバンド熱が想像を超えて高まっている背景については、最初の方で触れたこと、すなわちブラスバンドへの関心から出発した小中学生がやがてその過程でビッグバンド・ジャズを知り、ゴールとしてのプロのビッグバンドに開眼する、といった新しい展開が少なからず作用している。一方、国内外の専門大学や音楽学校でジャズの知識、理論、作編曲の書法をマスターした学生がプロの世界で活動する中で、意欲を触発されたミュージシャンが作編曲に大きな関心を示し、スコア作成と発表に情熱を傾注したり、最終的にはビッグバンドを編成して演奏を試みるなどの動きが活発になったこと。すなわち有能かつ意欲盛んなミュージシャンたちによるジャズ・オーケストラ表現への機運の高まりが、ビッグバンド・ジャズの盛り上がりに寄与した最大にして直接的ファクターだったと私は思っている。その点に照準を当てて回顧するとき、バークリーに学び、シャープス&フラッツやニューハードで実地の研鑽を積んだ角田健一が、満を持して90年に結成したビッグバンドを忘れてはならないだろう。それは90年終盤に始まったバブルの崩壊でビッグバンドの活動の場が消滅していったビッグバンド最大の危機の渦中であり、それを克服する中で地道な演奏活動を持続し、<ビッグバンドよ永遠に>を看板に掲げながら春秋2回の定期公演を試みてきた努力は讃えられてよい。角田は2001年から「デューク・エリントンと武満徹」と題したコンサートを試みてきたが、武満徹の映画音楽に光を当てた「もうひとつの武満徹」公演は2007年の芸術祭<大衆芸能部門>での「優秀賞」の獲得でついに実を結んだ長年の努力と活動が報われた。今年は結成20周年である。
わが国ではアマチュアのビッグバンドが盛んだ。大学や社会人を中心にしたビッグバンドの熱心な活動が今日のビッグバンド・ジャズの盛り上がりを下支えしているといってもよい。現在、これらのアマチュア・バンドが模範としているのが角田健一ビッグバンドであり、そして早稲田大学ハイソサエティ・オーケストラ出身の守屋純子が率いるオーケストラである。彼女は2000年以来、定期公演と銘打った年に1度のコンサートを行っているが、多くのアマチュア・ビッグバンドが守屋純子によってオーケストレーションされたスコアを手本に演奏しているほど、若いアマチュア演奏家たちのビッグバンド熱のマグマ的存在となっている。彼女は多くの音楽大学や機関で後進の指導にも当たっており、彼女のもとから今後ビッグバンド界を背負う逸材が輩出することを強く期待したい。
さらに、小曽根真の主導で生まれた話題のスーパー・ビッグバンド、No Name Horses 、多くのビッグバンドから引っ張りだこのエリック・ミヤシロ自身が率いるオーケストラ、ニューヨーク、東京、名古屋、神戸の4都市でビッグバンドを組織するという前代未聞のビッグバンド活動を展開する藤井郷子のオーケストラ、『エッセンシャル・エリントン』で日本ジャズ賞に輝いた渋谷毅のオーケストラ、その他カルロス管野の熱帯ジャズ楽団、横浜ジャズ・プロムナードなどで注目を浴びた板橋文夫オーケストラ等々が、現在のビッグバンド人気に貢献していることはいうまでもない。この盛り上がりが往年のようなビッグバンド時代を現出させる前兆なのかどうかはさておくとして、注目に値する現象であることは間違いなく、今後どんな新しい展開が待っているかを思うとわくわくする。これがジャズ活性への何らかの起爆剤となればいいではないか。
(2010年4月24日)
悠 雅彦:1937年、神奈川県生まれ。早大文学部卒。ジャズ・シンガーを経てジャズ評論家に。現在、洗足学園音大講師。朝日新聞などに寄稿する他、「トーキン・ナップ・ジャズ」(ミュージックバード)のDJを務める。共著「ジャズCDの名鑑」(文春新書)、「モダン・ジャズの群像」「ぼくのジャズ・アメリカ」(共に音楽の友社)他。
追悼特集
ポール・ブレイ Paul Bley
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#1277『大友良英スペシャルビッグバンド/ライヴ・アット・新宿ピットイン』(ピットインレーベル) 望月由美
#1278『David Gilmore / Energies Of Change』(Evolutionary Music) 常盤武
#1279『William Hooker / LIGHT. The Early Years 1975-1989』(NoBusiness Records) 斎藤聡
#1280『Chris Pitsiokos, Noah Punkt, Philipp Scholz / Protean Reality』(Clean Feed) 剛田 武
#1281『Gabriel Vicens / Days』(Inner Circle Music) マイケル・ホプキンス
#1282『Chris Pitsiokos,Noah Punkt,Philipp Scholtz / Protean Reality』 (Clean Feed) ブルース・リー・ギャランター
#1283『Nakama/Before the Storm』(Nakama Records) 細田政嗣
:
JAZZ RIGHT NOW - Report from New York
今ここにあるリアル・ジャズ − ニューヨークからのレポート
by シスコ・ブラッドリー Cisco Bradley,剛田武 Takeshi Goda, 齊藤聡 Akira Saito & 蓮見令麻 Rema Hasumi
#10 Contents
・トランスワールド・コネクション 剛田武
・連載第10回:ニューヨーク・シーン最新ライヴ・レポート&リリース情報
シスコ・ブラッドリー
・ニューヨーク:変容する「ジャズ」のいま
第1回 伝統と前衛をつなぐ声 − アナイス・マヴィエル 蓮見令麻
音の見える風景
「Chapter 42 川嶋哲郎」望月由美
カンサス・シティの人と音楽
#47. チャック・へディックス氏との“オーニソロジー”:チャーリー・パーカー・ヒストリカル・ツアー 〈Part 2〉 竹村洋子
及川公生の聴きどころチェック
#263 『大友良英スペシャルビッグバンド/ライヴ・アット・新宿ピットイン』 (Pit Inn Music)
#264 『ジョルジュ・ケイジョ 千葉広樹 町田良夫/ルミナント』 (Amorfon)
#265 『中村照夫ライジング・サン・バンド/NY Groove』 (Ratspack)
#266 『ニコライ・ヘス・トリオfeat. マリリン・マズール/ラプソディ〜ハンマースホイの印象』 (Cloud)
#267 『ポール・ブレイ/オープン、トゥ・ラヴ』 (ECM/ユニバーサルミュージック)
オスロに学ぶ
Vol.27「Nakama Records」田中鮎美
ヒロ・ホンシュクの楽曲解説
#4『Paul Bley /Bebop BeBop BeBop BeBop』 (Steeple Chase)
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#70 (Archive) ポール・ブレイ (Part 1) 須藤伸義
#71 (Archive) ポール・ブレイ (Part 2) 須藤伸義
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#871「コジマサナエ=橋爪亮督=大野こうじ New Year Special Live!!!」平井康嗣
#872「そのようにきこえるなにものか Things to Hear - Just As」安藤誠
#873「デヴィッド・サンボーン」神野秀雄
#874「マーク・ジュリアナ・ジャズ・カルテット」神野秀雄
#875「ノーマ・ウィンストン・トリオ」神野秀雄
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