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ケニー爺将軍から白楽のビッチェズ・ブリューでスガダイローを聴いたぞ!すごいぞ!と連絡がはいる。スガダイローはベースの加藤真一と組んだジャズ・サムライ名義の『ジャズ・テロリズム』(2008)を聴いて、これはなかなかのピアニストだと思っていたけど、ライブはさぞかし、と、うらやましくなる。

只今入りましたニュースです;
鈴木勲bとスガダイローのデュオ再戦が急遽5月19日に設定された。闘いの場は同じく白楽のビッチェズ・ブリュー。この夜ばかりは杉田誠一のジャズ・バーが道場と化すはず。ダイローは、タワレコがコーナーを設け、独自にプロモーション展開しており(http://www.jazztokyo.com/column/column_discussion.html)であり、あの横井一江姐が昨年度の国内盤ベストにダイローを選んでいる(http://www.jazztokyo.com/best_cd_2009/cd2009.html)有望株。オマスズこと鈴木勲は言わずと知れたベースの大御所。
(http://www.jazztokyo.com/sugita-photo/vol19.html) (ケニー爺)

いまののところ注目しているジャズ・ピアニストは、この破格の逸脱スガダイローと、フランスの指先の閃光バティスト・トロティニョン、それから京都生まれのソリッドでクールなグルーブ感が特筆すべきキム・ハクエイ(金伯英)の3にん。CDもライブもなかなか追いかけられないでいるけど。それで、どうも現代ジャズシーンにおいてピアノ・トリオというフォーマットなり、そもそもピアノじたいの表現がトンがって聴こえないという地殻変動なのか異常気象なのかようわからん、にあって、聴けるジャズ・ピアノというはなかなかたいへんである。

昨年の9月11日にシンコーミュージックからジャズ・ピアノ本が出ている。『ディスク・ガイド・シリーズ#038ジャズ・ピアノ』(■http://www.shinko-music.co.jp/main/ProductDetail.do?pid=0633318)、「きみはレニー・トリスターノを知っているかい?」という帯コピーがぐっとくる。コニー・クローザーズとかマイク・ノック『オンダス』まで入っている。ミシャ・メンゲルベルグの『Who's bridge』も入れてほしかったけど。マネー・ジャングルとジャズ・ジャイアントの2枚あれば、モンクもエヴァンスもジャレットもメルドーも要らない、とは、どこにも書いてないけど、そう言っていいんだ、と、読んで思った。執筆陣は後藤雅洋、須藤克治、林建紀、八田真行、原田和典、益子博之、村井康司の五十音順敬称略の6名のかたがた。それにしてもおいら、大きく半ページで扱われた盤でまったく聴いたことない作品がたくさんあって、ありすぎて困ってしまっているのだ。全編カラーなのもすごい。ジャケ買い小僧のおいらの財布には、まったく危険きわまりない本である。




<track 042>
Niccolo Paganini : 24 Capricci per violino solo, op. 1 No. 24 a minor Tema con variazioni. Quasi presto / Thomas Zehetmair (ECM New Series 2124) 2009 『パガニーニ:24のカプリース / トーマス・ツェートマイヤー』 (ユニバーサル UCCE-7504)

パガニーニのカプリースはこれまでコンサートでもCDでもLPでも聴いたことはあるんだが、こんなカミソリを振り回されるような美しいヴァイオリンの表現はなかった。精神はパンクしているやろ。インプロで聴いたら指先のコントロールと表現の厳しさに寝込んでしまうやろ。ツェートマイヤー、ザルツブルク出身の48さい、おれとため、15年まえにテルデックでこのカプリースを録音している。ECMレーベル作品の特別な録音場所になっているオーストリアの聖ゲロルド修道院、ポールブレイ、バールフィリップス、エヴァンパーカーの名品『Sankt Gerold』が最初だったけど、タウナーの最新ソロ『Time Line』(ECM 1968)もここで録られている、その場所での録音である。これはなにか、ほかの作品と比較することを拒むところがある。

ECMがNew Seriesと銘打ってクラシックをリリースしはじめる数年前にチェロ奏者トーマス・デメンガの『チェロオーガニクス』(ECM New Series 1196 これはCD化に際してニューシリーズ表記となった■http://www.ecmrecords.com/Catalogue/New_Series/1100/1196.php?cat=/Artists/Demenga+Thomas%23%23Thomas+Demenga&we_start=16&lvredir=712)というチェロとパイプオルガンによる音響的と形容してもいいような作品をリリースしていて、耳は理由もわからずに魅入っているばかりだった。デメンガつながりでこのツェートマイヤーや、もはや巨匠ハインツ・ホリガーがECMに多くの作品を連ねるようになる。ECMはクラシックの一分野を特異的に担っている存在になって久しいけれども、レパートリーのタグを拾うのではなく、その演奏の精神の連なりを確認しなければならないようだ。・・・そんなこと言うと、今年2月7日に水戸芸術館コンサートホールATMに来日していたハインツ・ホリガー公演(■http://www.arttowermito.or.jp/music/modules/tinyd1/index.php?id=54)にやっぱり行けば良かった・・・水戸の財団はいい仕事してるぞ、ここは仕分けないでね民主党・・・、ホリガーは作曲家でもあってヴァイオリン協奏曲はツェートマイヤーに献じられている。



<track 043>
Fire Nordiske Sanger (Four Nordic Songs) : Grensen (The Border) / Ketil Bjornstad from 『The Light - Songs Of Love And Fear』 (ECM 2056) 2008 『ザ・ライト(光) / ケティル・ビヨルンスタ』 (ユニバーサル UCCE-1106)
Randi Stene mezzo-sopran, Lars Anders Tomter viola, Ketil Bjornstad piano

これは歌曲である。おれこの曲、不意に耳にしたのだ。去年の5月23日、福島のいわきアリオス中劇場のこけらおとし公演、山海塾『卵を立てることから―卵熱(うねつ)』、に向かう高速道路で。飛ぶような新緑の風景が、北欧の風景に変じた。おおげさだろ。しばらく目の焦点がぼやけたまま聴いていた、ちなみにおれは助手席だ。歌曲の庭にもなく、ヒーリングでは済まされない、静謐な朗々さ。

ノルウェーのピアニスト、ケティル・ビヨルンスタ。じきに出版されるECM完全カタログに「ECM90年代の至宝」とまで書きつけたビヨルンスタの『海』(ECM1545)を耳にしてから15ねんになる。ほぼすべてのビヨルンスタ作品を買ったが海以外すべて処分していた。よもやこのような傑作を出すとは。ビヨルンスタのピアノは非ジャズでありクラシックのピアニストでもない。では、歌伴のピアニストなのだろうか。いや、何とも言えない。メゾソプラノとヴィオラとピアノ。

音をヴィジュアルにしたような見事なジャケ写真。インナーのカラー・ポートレイトは背景の風景と一体となり神話の絵画のよう。

とりあえず、CMいきましょう。
出る出ると言いながらなかなか出ない『ECMカタログ』(日本語版)。季節外れのお化けか、はたまたオオカミ中年(老人?)。どうやら噂がチラホラの秋のECMイベントに合わせ9月頃に刊行の可能性大との情報。制作は東京キララ社。発売は河出書房新社。(ケニー爺)



<track 044>
Garth Knox: Malor me bat (2004) / Garth Knox, Agnes Vesterman from 『D'Amore』 (ECM New Series 1925) 2008 『ダモーレ〜ヴィオラ・ダモーレ作品集 / ガース・ノックス』 (ユニバーサル UCCE-2076)

「アイヒャーは彼らのこのコンサートをECMで出すべきだ」(■http://www.jazztokyo.com/niseko/oyaji14/v14.html)と、ECM盤を捨てて街のコンサートに出たわたしはまたしてもアイヒャーに先回りされていたのだろうか?

いや、結論を述べれば、鈴木俊哉とのコラボレーション「超越する音 Time, Sound, and Transcendence」は、ECMアイヒャーのあざとい演出を超えるものだった。

この、ガース・ノックス:不運が私に降りかかる(ヴィオラ・ダモーレとチェロのための)(MALOR ME BAT)、は、アイヒャーが聴きたいようにこけおどし的であり、聴きたまえ、じつに強弱と沈黙の見栄切りの”素晴らしい”演奏だ。ほら、思い出すだろう、欧州即興最強ベース奏者バリー・ガイがマヤ・ホンバーガーと制作した越境バロック作品『セレモニー』の演奏の立ち上がる様子を・・・。ガース・ノックスと鈴木俊哉の真摯な、そして祈るような、慈しむような、音楽に内在する糸のようなロジックをつむぐような営み、を、アイヒャーは無理やりお手製のドレスに着せ替えてポーズまで指定してシャッターを切るのだ。シフとかツェートマイヤーに対しては手を添えるような視線で場をひらいているのに対して、ここでは十分に専横的だと言える。



<track 045>
Make The Duck Sound / Samo Salamon & Aljosa Jeric Quartet from 『Mamasaal feat. Mark Turner』 (Dometra) 2009

Mark Turner tenor sax Samo Salamon guitar Matt Brewer bass Aljosa Jeric drums

コンポスト(■http://com-post.jp/)編集長益子博之さんから教えてもらっていたマーク・ターナー参加盤。06年3月録音、だから、ターナーが指を怪我する前だ。なんだかいつもいつもターナーしか騒いでいないおいら(■http://www.jazztokyo.com/newdisc/641/flytrio.html)、まだまだマーク・ターナー参加作品をコンプリートできていないけれど、これはサモ・サラモン(■http://www.samosalamon.com/)とアリョーシャ・ジェリクの双頭カルテット、ターナー以外の3にんはみんなスロヴェニアからやってきたミュージシャンで、このプロジェクトのために集まったとのこと、サラモンが6曲、ジェリクが4曲と作曲を分け合っているが、ターナーのFLYトリオに通じる、持続した捏ねくりまわし疾走を旨とするスタイルで、水を得た魚のように淡々と執拗に吹き抜けるターナーがじつに素敵だ。

ギターとの旋律交差が中心線にあるから、FLYトリオとターナー〜ローゼンウインケルの双方を備えたものと聴くことが適切か。

内ジャケの写真では4にん(ターナーだけ黒人)が床にひざをついて腰に両手をあててポーズを決めているが、ここでも禅スピリットなのだろうか。まー、ジャケは、寝室の読書ランプのしじま、という、不思議な質感を湛えているのも音楽に似つかわしく思える。

10ねんくらい前はジャムバンド的な長時間高揚が流行っていたけれど、こういうかなりの部分をコンポジションに依拠しつつじっとクールに幻惑させ続けるサウンドというのは、やはり現代的なひとつの潮流になっている感がある。おれなんかもう入り込んでしまって抜け出せない樹海のような快楽プラトーに浸っていると、ふと90年代のジャズ盤を聴くと唖然とするくらいに古びていて楽しみなおすのにいささか苦労する。



<track 046>
また逢う日まで / 尾崎紀世彦 (フィリップス) 1971

Jポップ、おざけんの「強い気持ち・強い愛」とノッコの「人魚」、で、筒美京平おそるべし、なんだが、小学4年生のときにおふくろとふたりで夢中になってテレビを観てともに歌った「また逢う日まで」が筒美京平だったな。よる7時からのレコード大賞を観て、急いで銭湯・楽園湯に家族で行って、帰って紅白を観て、行く年来る年で除夜の鐘をきいて、深夜の亀田港町には国鉄のアナウンス「ごりょーかくー」が響いていた。貨物列車の連結器の金属音、ガチャン、ガチャン。「つぎは、やくもー、つぎは、やくもー」と夜空に響き、1さいになった妹がおれのくちぐせ「ぼくもー、ぼくもー」と唱和しはじめる。

家族4人で6畳間に眠った、いまはもうその借家のあとは空き地になっていた。

なんでこんなふうに別れる歌なんだろうと思っていたけど、こないだ帰省して老いたおふくろを見舞って千歳空港で「じゃ、またね」と手をふったときに、不意にそういえばおふくろと夢中になったけな、また逢う日まで、逢える時まで。



<track 047>
Shhh/Peaceful (18:16) / Miles Davis from 『In A Silent Way』 (Columbia) 1969

ジャズ世界遺産トラック、第四回。尾崎紀世彦と並べたくなったわけではないが、時をこえていい勝負をしている。

最初に買ったジャズのLPは『カインド・オブ・ブルー』で、それだけで81年10月の新宿西口のマイルス・デイヴィス公演のチケットを買っていたクイーンとオフコースのファンに過ぎなかったはたちのおれ。やせこけたふらふらのじいさんがペットをプワッ!と鳴らすだけでまわりの聴衆がどよめき喝采をあげる、のに、あっけにとられていただけだった。なんなの、この音楽。さっぱりわからん。

『インナサイレントウェイ』を聴いてぶっとんだ。69年つうと、アビー・ロードとクリムゾン・キングの宮殿のときに、こんなかっこいいロックをやってたのか。勝ってるだろ、こっちのほうが。そんなもんで、次に聴いた『ビッチェズ・ブリュー』はその発展形として理に叶っているように思った。カモメもスストもそのように耳に定位していった。


雑誌を作れば『Out There!』、ライブハウスを作ると白楽の『Bitches Brew』、という、Jazz誌編集長杉田誠一、氏が監修した講談社『Jazz & Jazz』は年代ごとにジャズ名盤を書籍にしてみせた嚆矢とも言うべきディスク本だった、なぜにビッチェズ・ブリューか、と、氏のブログ(■http://blogs.yahoo.co.jp/sugita_seiichi)を読んだら、「実をいうと、ぼくは、Bitches Brewにそれほどの衝撃を受けなかった」とあり、やはりそれは『インナサイレントウェイ』があったからだろうと推測する。

1月に出た中山康樹さんの『マイルスの夏、1969』(扶桑社新書)を読んで、またぞろマイルスを聴きなおしている。帯で菊地成孔さんが「本書によって世界中のマイルス研究がネクストレヴェルに移行したと言って過言ではない」と書かれるとおりの、詳細な事実と緻密な裏づけによって耳の欲望を触発するすごい本だ。いきなりサイモンとガーファンクルがテオ・マセロとマイルス・デイヴィスにビッチェズブリューを制作する環境を用意した、なんて、これまで誰も書いてこなかった史実に圧倒される。・・・そいえば、ジミ・ヘンドリックスの「マイルスとローランド・カークといっしょにカーネギー・ホールで演奏したい」という発言にたいして、「ヘンドリックスは、マイルスとローランド・カークが共演することは絶対にありえないことを知らなかったのだろう」とあって、音楽的には演りそうにない気がするけど、その経緯なりなにかあるのかわからないままなんです・・・。



<track 048>
チャンス / 友川カズキ from 『イナカ者のカラ元気』 (P.S.F Recoeds) 2009

Jazz Tokyoというなら、生悦住英夫さん(PSFレーベル)なり、神谷一義さん(オフノート・レーベル)なり、読みたいものである。

08年の5月にスポーツ雑誌『Number』(■http://20century.blog2.fc2.com/blog-entry-432.html)を読んで友川カズキを聴いたのだった。それまで名前しか知らなかった。「生きているって言ってみろ」に、やはりやられた。ライブ盤を聴いて、若い女性が聴きに来ているのもよくわかった。なぜにか、パリの映像作家ヴィンセント・ムーンが密着撮影し09年夏にフランスの公共チャンネルで放映されたという。

昨年、PSFレーベルから”16年ぶりの完全ソロアルバム”が出ていたとは。

「ときめきの薄れたまなこだ!」、「夢の総量は空気であった」、「遊んでいるうちに白髪になった」、友川の声で、口調で、どの言葉もアジテートしているみたいだ。スポーツライターの藤島大さんがいいライナーを寄せている。「まぼろしは菓子折と言葉が好きなのだ」。

日本のフォーク、を、はみでて、まるで津軽三味線でがなる世界だ。演奏も日本語もすげえぞ。これがジャンルを超えて評価されない日本はどんなもんなんだ。ラストの「ハタハタのうた」。また逢う日までを函館で聴いていたころ、よくおふくろが煮物にしてくれたなあ。ハタハタとハタハタ



<track 049>
Help Me / 岡本真夜 from 『Hello』 (徳間ジャパン) 1998

上海万博がらみで岡本真夜への注目が集まり。失恋したとか明日はがんばろうくらいしか歌いたいことなかったし楽曲もパターンだけど、好きなんだな岡本真夜。大好きだ。アルバムとしてのベストは98年の『Hello』だ。「大丈夫だよ」「サヨナラ」「想い出にできなくて」というピーク楽曲を3つ収録、広末涼子に提供した「大スキ!」もある。「サヨナラ」トラックのあとに曲のアナウンス入ってるし。コンポジションと完成度のひろがり具合がピークにあって、自己模倣の下降がない。

彼女のベストは、シングル「想い出にできなくて」のB面に収録された「会いたくて Acoustic Version(4:52)」で、アコースティック・ギターで切々と歌いあげてゆき、「会いたいよお」と、静かに、堰を切るような情感を見せる一瞬だ。マイクで接近し過ぎているほどの声だし。

ここで取り上げる「Help Me」は、OLが遅刻してかみさま助けてと歌うコミカルな一面を見せる楽曲で、失恋ソングと人生応援ソングとさらなる方向性を打って出た彼女のユニット「Love Cupids」(ラブキューピッツ)が納得できるもの。「パペポピかみーさまー」がテーマ、「まちがえた」「あ、おせわになってますー」とマンガのとがきを発声するのも吉、「ボピプパかみさまー」と最後に変えるのもうれしい。曲がヴォコーダーの「こ・ん・に・ち・はー」とかみさまが間に合ったことを示して終わる狙いもかわいい。

こういうポップスの快楽の文法にもジャズを感じている、とは、なかなか人前では言えないわな、ふつう。




<track 050>
MajiでKoiする5秒前 / 広末涼子 1997

岡本真夜が広末涼子の第2弾シングル「大スキ!」を書いたのを改めて聴いたら、ホーン・アレンジがまるでマイ・リトル・ラヴァーなのに驚きました。同じ山本拓夫の仕事だったのですね。

デビュー曲、竹内まりや作詞作曲の「MajiでKoiする5秒前」、この、3分ちょうどから疾走するストリングス・アレンジ、これは服部隆之の仕事で、小沢健二の名盤『LIFE』を支えているストリングスとハープでもある。このジェット・コースターを上下するようなストリングス、ハープの上下する音はアルバムの写真をぺらぺらめくってゆくことでもあるし仏教の経典をぱらぱらとめくってゆくことでもある、ハープの音色というのはそういう意味があるのである。だれもそんなことを言ってないが、断じてそうなのである。

おれはストリングスとハープに弱いのだ!コルトレーンの『インフィニティ』のオケとハープにしたって、エドワード・ヴェサラの『ナン・マドル』のアンサンブルとハープにしたって。

祖父に服部良一、父に服部克久を持つ服部隆之、コンセルヴァトアール国立高等音楽院和声科、対位法科卒、の、広末涼子・小沢健二の楽曲への貢献こそは国宝ものである。



<track 051>
Lennie Niehaus (as), Jack Montrose (ts), Bob Gordon (bs), Monty Budwig (b), Shelly Manne (ds) 1954

たしかウエストコーストのボックスものを聴いていて、お、チャーリー・パーカーじゃん!こんなとこでも演ってんだー、と聴き終わるまでみじんも疑わなかったトラックがこれ。のっけのソロから疑いなし、この速度、と。サックス3本なのか、ブリブリ揃い踏みも決まっているし、順番に出てくるソロもいい。レニー・ニーハウスというアルト奏者なのかー・・・知らないー。かっこいいので編集CDRの1曲目に収録してよく聴いている。2曲目はローリング・ストーンズの「Street Fighting Man」1969。

チャーリー・パーカーといえば四谷いーぐるの後藤雅洋師、と、このような講演があるようです。夜勤明けの土曜日はつらいところだけど、これは出かけよう。

第417回 5月29日(土)3時30分より
● チャーリー・パーカー vs. ”パーカー派” 十番勝負
チャーリー・パーカーと、彼からの影響を受けたパーカー派サックス奏者たちの演奏を同曲で並べてパーカーの深みとパーカー派奏者たちの個性を際立たせて楽しみましょう、という試みです。(なかには「ホントにパーカー派?」と思われそうな奏者もいるかも) (解説  鈴木洋一)


Niseko-Rossy Pi-Pikoe:1961年、北海道の炭鉱の町に生まれる。東京学芸大学数学科卒。元ECMファンクラブ会長。音楽誌『Out There』の編集に携わる。音楽サイトmusicircusを堀内宏公と主宰。音楽日記Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review。

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FIVE by FIVE 注目の新譜


NEW1.31 '16

追悼特集
ポール・ブレイ Paul Bley

FIVE by FIVE
#1277『大友良英スペシャルビッグバンド/ライヴ・アット・新宿ピットイン』(ピットインレーベル) 望月由美
#1278『David Gilmore / Energies Of Change』(Evolutionary Music) 常盤武
#1279『William Hooker / LIGHT. The Early Years 1975-1989』(NoBusiness Records) 斎藤聡
#1280『Chris Pitsiokos, Noah Punkt, Philipp Scholz / Protean Reality』(Clean Feed) 剛田 武
#1281『Gabriel Vicens / Days』(Inner Circle Music) マイケル・ホプキンス
#1282『Chris Pitsiokos,Noah Punkt,Philipp Scholtz / Protean Reality』 (Clean Feed) ブルース・リー・ギャランター
#1283『Nakama/Before the Storm』(Nakama Records) 細田政嗣


COLUMN
JAZZ RIGHT NOW - Report from New York
今ここにあるリアル・ジャズ − ニューヨークからのレポート
by シスコ・ブラッドリー Cisco Bradley,剛田武 Takeshi Goda, 齊藤聡 Akira Saito & 蓮見令麻 Rema Hasumi

#10 Contents
・トランスワールド・コネクション 剛田武
・連載第10回:ニューヨーク・シーン最新ライヴ・レポート&リリース情報 シスコ・ブラッドリー
・ニューヨーク:変容する「ジャズ」のいま
第1回 伝統と前衛をつなぐ声 − アナイス・マヴィエル 蓮見令麻


音の見える風景
「Chapter 42 川嶋哲郎」望月由美

カンサス・シティの人と音楽
#47. チャック・へディックス氏との“オーニソロジー”:チャーリー・パーカー・ヒストリカル・ツアー 〈Part 2〉 竹村洋子

及川公生の聴きどころチェック
#263 『大友良英スペシャルビッグバンド/ライヴ・アット・新宿ピットイン』 (Pit Inn Music)
#264 『ジョルジュ・ケイジョ 千葉広樹 町田良夫/ルミナント』 (Amorfon)
#265 『中村照夫ライジング・サン・バンド/NY Groove』 (Ratspack)
#266 『ニコライ・ヘス・トリオfeat. マリリン・マズール/ラプソディ〜ハンマースホイの印象』 (Cloud)
#267 『ポール・ブレイ/オープン、トゥ・ラヴ』 (ECM/ユニバーサルミュージック)

オスロに学ぶ
Vol.27「Nakama Records」田中鮎美

ヒロ・ホンシュクの楽曲解説
#4『Paul Bley /Bebop BeBop BeBop BeBop』 (Steeple Chase)

INTERVIEW
#70 (Archive) ポール・ブレイ (Part 1) 須藤伸義
#71 (Archive) ポール・ブレイ (Part 2) 須藤伸義

CONCERT/LIVE REPORT
#871「コジマサナエ=橋爪亮督=大野こうじ New Year Special Live!!!」平井康嗣
#872「そのようにきこえるなにものか Things to Hear - Just As」安藤誠
#873「デヴィッド・サンボーン」神野秀雄
#874「マーク・ジュリアナ・ジャズ・カルテット」神野秀雄
#875「ノーマ・ウィンストン・トリオ」神野秀雄


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