バウンディ(Birds Records)XQDJ-1015
\2,800(税込)
マンハッタン・ジャズ・オーケストラ:
ルー・ソロフ/ウォルター・ホワイト/スコット・ウェンホルト/ケニー・ランプトン/ジョン・フェチョック(tp) バーチ・ジョンソン/ラリー・ファレル/デイブ・テイラー(tb) ジョン・クラーク/ヴィンセント・チャンシー(flh) トニー・ブライス(tuba) クリス・ハンター(as,fl,a-fl) (4)(5) アンディ・スニッツァー(ss,ts) ボブ・マラック(ss,ts,cl) スコット・ロビンソン(b-cl,cl,bs) デビッド・マシューズ(p) チップ・ジャクソン(b) テリー・シルバーライト(ds)
1.シング・シング・シング(2010ヴァージョン)
2.ドント・ビー・ザット・ウェイ
3.メモリーズ・オブ・ユー
4.ワン・オクロック・ジャンプ
5.フォー・ア・グッド・マン
6.キング・ポーター・ストンプ
7.グッドバイ
謎なのだが、音の滑らかさ抜けの良さが、一層明解になっている。MJOの録音作品はこれまでも注目録音としてレポートしてきたが、この作品は一層磨きが掛かっている。それに、スタジオ録音でありながら、ステージ空間らしい遠近感をチラリと聞かせ、何故このような事が出来ている?と、思わず乗り出す。録音も緻密だが、ミックスダウンの緻密さは、相当な時間を要した労作だ。全体にエフェクトに頼る所が無く、管楽器の自然な音色を貫いた感触に好感を持つ。マイキングで音色のコントロールに徹した配慮が嬉しい。
謎と感じたのは従来のMJO作品と同じスタジオ録音でありながら、音像のセパレーションが明瞭になっている事。作品を重ねる毎に、録音側の挑戦と配慮にうなずく。全体に低音域に安定感を増し、どっしりとした音の底辺が聞けて、オーディオ的な快感がある。ついつい大音量になってしまう。
毎度、同じようなことを書くが、b/saxの凄みのある音像が健在で嬉しい。
録音:Bryan Pugh @ Sear Sound Studio, NY, December 13$14, 2009
マスタリング:Kazuhiro Yamagata @CD Design, Tokyo, December 25, 2009
及川公生:1936年、福岡県生まれ。FM東海(現・FM東京)を経てフリーの録音エンジニアに。ジャスをクラシックのDirect-to-2track録音を中心に、キース・ジャレットや菊地雅章、富樫雅彦、日野皓正、山下和仁などを手がける。2003年度日本音響家協会賞を受賞。現在、音響芸術専門学校講師。著書にCD-ROMブック「及川公生のサウンド・レシピ」(ユニコム)。
追悼特集
ポール・ブレイ Paul Bley
:
#1277『大友良英スペシャルビッグバンド/ライヴ・アット・新宿ピットイン』(ピットインレーベル) 望月由美
#1278『David Gilmore / Energies Of Change』(Evolutionary Music) 常盤武
#1279『William Hooker / LIGHT. The Early Years 1975-1989』(NoBusiness Records) 斎藤聡
#1280『Chris Pitsiokos, Noah Punkt, Philipp Scholz / Protean Reality』(Clean Feed) 剛田 武
#1281『Gabriel Vicens / Days』(Inner Circle Music) マイケル・ホプキンス
#1282『Chris Pitsiokos,Noah Punkt,Philipp Scholtz / Protean Reality』 (Clean Feed) ブルース・リー・ギャランター
#1283『Nakama/Before the Storm』(Nakama Records) 細田政嗣
:
JAZZ RIGHT NOW - Report from New York
今ここにあるリアル・ジャズ − ニューヨークからのレポート
by シスコ・ブラッドリー Cisco Bradley,剛田武 Takeshi Goda, 齊藤聡 Akira Saito & 蓮見令麻 Rema Hasumi
#10 Contents
・トランスワールド・コネクション 剛田武
・連載第10回:ニューヨーク・シーン最新ライヴ・レポート&リリース情報
シスコ・ブラッドリー
・ニューヨーク:変容する「ジャズ」のいま
第1回 伝統と前衛をつなぐ声 − アナイス・マヴィエル 蓮見令麻
音の見える風景
「Chapter 42 川嶋哲郎」望月由美
カンサス・シティの人と音楽
#47. チャック・へディックス氏との“オーニソロジー”:チャーリー・パーカー・ヒストリカル・ツアー 〈Part 2〉 竹村洋子
及川公生の聴きどころチェック
#263 『大友良英スペシャルビッグバンド/ライヴ・アット・新宿ピットイン』 (Pit Inn Music)
#264 『ジョルジュ・ケイジョ 千葉広樹 町田良夫/ルミナント』 (Amorfon)
#265 『中村照夫ライジング・サン・バンド/NY Groove』 (Ratspack)
#266 『ニコライ・ヘス・トリオfeat. マリリン・マズール/ラプソディ〜ハンマースホイの印象』 (Cloud)
#267 『ポール・ブレイ/オープン、トゥ・ラヴ』 (ECM/ユニバーサルミュージック)
オスロに学ぶ
Vol.27「Nakama Records」田中鮎美
ヒロ・ホンシュクの楽曲解説
#4『Paul Bley /Bebop BeBop BeBop BeBop』 (Steeple Chase)
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#70 (Archive) ポール・ブレイ (Part 1) 須藤伸義
#71 (Archive) ポール・ブレイ (Part 2) 須藤伸義
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#871「コジマサナエ=橋爪亮督=大野こうじ New Year Special Live!!!」平井康嗣
#872「そのようにきこえるなにものか Things to Hear - Just As」安藤誠
#873「デヴィッド・サンボーン」神野秀雄
#874「マーク・ジュリアナ・ジャズ・カルテット」神野秀雄
#875「ノーマ・ウィンストン・トリオ」神野秀雄
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