民族楽器ならではの、永遠のプロト・ミュージック

“風神雷神”とは、よくぞ名付けたもの。雷神／藤川 清 (Djambe) は、現在ベルリンで強靭に活動中。12月上旬に1週間ほど帰国。風神／大由鬼山（尺八）とのライブが実現。ジャズというジャンルを超えて、すぐれてアーティスティックな支持を得る。
　ここには、音楽の原基、原点と、予定調和とは一線を画した、めくるめく可能性と、どでかいスケールがある。
　宇宙の律動と、パルスを共有できるのである。ときにメロウですらある、さわやかなファンタジック・コミュニティが確かにある。
　民族楽器ならではの、永遠のプロト・ミュージックとでもいえばいいのだろうか？
　大由鬼山は、都山流大師範でありながら、舞踊やパフォーマーとのコラボも経験し、ジャズの唄伴までこなす。2011年は、坂田 明(as,cl)、雅代Koketsu(as)とのインプロもこなす。なお、藤川 清は、バークリー音楽院の中退だと聞く。（杉田誠一）