#  このCD2011国内編#12

『ギラ・ジルカ/all Me』
text by 悠 雅彦


Jump World 〜BounDEE
DOCZ - 1705  2, 625円(税込)

ギラ・ジルカ(Geila Zilkha):vocal/chorus
竹中俊二:guitar
矢幅歩:vocal (6、9)
木幡 光邦 :fluegelhorn (5, 8)、cornet (11)
岡部洋一:percussion(1、2、7)

1. The Boy from Ipanema
2. Dive into Your Love
3. Honeysuckle Rose
4. Route 66
5. I Got It Bad And That Ain’ t Good
6. My Favorite Things
7. Li - Ye - O
8. Piece of My Wish
9. I Love You
10.Night And Day
11. ‘S Wonderful
12.You Make History

Sound Producer:竹中 俊二
Executive Producer:三田 晴夫

迷ったすえ、3枚を同列1位の扱いで選ぶことに

 ここでも思案した。迷ったすえ、上記にあげた3枚を同列1位の扱いで選ぶことに。いずれも本誌のCD評で私自身が推薦した作品群だ。キーワードは<驚き>。ギラ・ジルカのように活躍していることじたいはむろん知っていたが、彼女がこれほどジャズ歌手として洗練された技法と感覚を身につけている人だとはつゆ知らなかった。樹里からんの場合もそう。朝日新聞の担当記者から薦められたときは、まさかジャズを歌ってこんなに上手いシンガーがジャズ畑以外のところで活躍しているとは、まったく知らないでいたことを恥じたい気持になった。それが『She - loves jazz -』(オーマガトキ)だったが、私自身は直後に発売されたJ - Popのヒット曲をカバーした本作の方に軍配をあげた。ジャズ界の精鋭によるアレンジやバックの演奏もいい。彼女が本邦一のカバー・シンガーに成長することへの期待もこめた。ハクエイ盤は、最右翼と考えていた寺井尚子を断念した結果。ヴィヴィッドな才気に満ちたデビュー作。

 最後に、デビュー作『ノース・バード』の寺久保エレナに新人賞を。(悠 雅彦/2011年12月11日 記)

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FIVE by FIVE 注目の新譜


NEW1.31 '16

追悼特集
ポール・ブレイ Paul Bley

FIVE by FIVE
#1277『大友良英スペシャルビッグバンド/ライヴ・アット・新宿ピットイン』(ピットインレーベル) 望月由美
#1278『David Gilmore / Energies Of Change』(Evolutionary Music) 常盤武
#1279『William Hooker / LIGHT. The Early Years 1975-1989』(NoBusiness Records) 斎藤聡
#1280『Chris Pitsiokos, Noah Punkt, Philipp Scholz / Protean Reality』(Clean Feed) 剛田 武
#1281『Gabriel Vicens / Days』(Inner Circle Music) マイケル・ホプキンス
#1282『Chris Pitsiokos,Noah Punkt,Philipp Scholtz / Protean Reality』 (Clean Feed) ブルース・リー・ギャランター
#1283『Nakama/Before the Storm』(Nakama Records) 細田政嗣


COLUMN
JAZZ RIGHT NOW - Report from New York
今ここにあるリアル・ジャズ − ニューヨークからのレポート
by シスコ・ブラッドリー Cisco Bradley,剛田武 Takeshi Goda, 齊藤聡 Akira Saito & 蓮見令麻 Rema Hasumi

#10 Contents
・トランスワールド・コネクション 剛田武
・連載第10回:ニューヨーク・シーン最新ライヴ・レポート&リリース情報 シスコ・ブラッドリー
・ニューヨーク:変容する「ジャズ」のいま
第1回 伝統と前衛をつなぐ声 − アナイス・マヴィエル 蓮見令麻


音の見える風景
「Chapter 42 川嶋哲郎」望月由美

カンサス・シティの人と音楽
#47. チャック・へディックス氏との“オーニソロジー”:チャーリー・パーカー・ヒストリカル・ツアー 〈Part 2〉 竹村洋子

及川公生の聴きどころチェック
#263 『大友良英スペシャルビッグバンド/ライヴ・アット・新宿ピットイン』 (Pit Inn Music)
#264 『ジョルジュ・ケイジョ 千葉広樹 町田良夫/ルミナント』 (Amorfon)
#265 『中村照夫ライジング・サン・バンド/NY Groove』 (Ratspack)
#266 『ニコライ・ヘス・トリオfeat. マリリン・マズール/ラプソディ〜ハンマースホイの印象』 (Cloud)
#267 『ポール・ブレイ/オープン、トゥ・ラヴ』 (ECM/ユニバーサルミュージック)

オスロに学ぶ
Vol.27「Nakama Records」田中鮎美

ヒロ・ホンシュクの楽曲解説
#4『Paul Bley /Bebop BeBop BeBop BeBop』 (Steeple Chase)

INTERVIEW
#70 (Archive) ポール・ブレイ (Part 1) 須藤伸義
#71 (Archive) ポール・ブレイ (Part 2) 須藤伸義

CONCERT/LIVE REPORT
#871「コジマサナエ=橋爪亮督=大野こうじ New Year Special Live!!!」平井康嗣
#872「そのようにきこえるなにものか Things to Hear - Just As」安藤誠
#873「デヴィッド・サンボーン」神野秀雄
#874「マーク・ジュリアナ・ジャズ・カルテット」神野秀雄
#875「ノーマ・ウィンストン・トリオ」神野秀雄


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