# このCD2011海外編#03
『ソニー・ロリンズ/ロード・ショウズ Vol.2』
text by 稲岡邦弥
Doxy=Emarcy/ユニバーサル UCCM-1205 2,800円(税込) |
![]() |
ソニー・ロリンズ(ts, except 2)
ボブ・クランショウ(b, on 1/6)
ラッセル・マローン(g, on 1/6)
コービー・ワトキンス(ds, on 1/6)
サミー・フィゲロア(perc, on 1/6)
クリスチャン・マクブライド(b, except 1/6)
ロイ・ヘインズ(ds, except 1/6)
ゲスト:
オーネット・コールマン(as, on 3)
ジム・ホール(g, on 2)
ロイ・ハーグローヴ(tp, on 4)
1. ゼイ・セイ・イッツ・ワンダフル
2. インナ・センチメンタル・ムード
3. ソニームーン・フォー・トゥー
4. 言い出しかねて
5. レインチェック
6. セント・トーマス
録音:
#2〜5:2010年9月10日「生誕80年記念コンサート」@ビーコン・シアター NY
#1&6:2010年10月「ジャパン・ツアー2010」ライヴ収録
人間味あふれるオーネットの魅力を引き出せた生誕記念盤
シニア・ミュージシャンが健在振りを披露してくれた年だった。ドラムスのチコ・ハミルトン(90才)、ロイ・ヘインズ(85才)、ヴォーカル界ではトニー・ベネット(85才)、カリン・クログ(74才)がそれぞれ新作を発表した。チック・コリアも古希(70才)を祝ったがこれら先達に比べるとまだまだ小僧ッ子といったところだろうか。
そんな中で一番印象に残ったのが御大ソニー・ロリンズの新作『ロード・ショウズ Vol.2』だった。詳細は本誌のFive by Five(http://www.jazztokyo.com/five/five832.html)を参照願いたいが、ロリンズの80才の生誕を記念したこのアルバム、ドラムスに85才のロイ・ヘインズを据え、ゲストに同期のジム・ホール(g)とオーネット・コールマン(as)を招いた。それぞれが一家を成したひとたちだけあり、聴きごたえも充分。
なかで、自分の立ち位置を探しながら懸命に吹くオーネットが微笑ましくもあり、また健気。こんな人間味あふれるオーネットの魅力を引き出せたのも、その昔、並んで練習をしていたというロリンズの生誕記念ならでは。(稲岡邦弥)
追悼特集
ポール・ブレイ Paul Bley
:
#1277『大友良英スペシャルビッグバンド/ライヴ・アット・新宿ピットイン』(ピットインレーベル) 望月由美
#1278『David Gilmore / Energies Of Change』(Evolutionary Music) 常盤武
#1279『William Hooker / LIGHT. The Early Years 1975-1989』(NoBusiness Records) 斎藤聡
#1280『Chris Pitsiokos, Noah Punkt, Philipp Scholz / Protean Reality』(Clean Feed) 剛田 武
#1281『Gabriel Vicens / Days』(Inner Circle Music) マイケル・ホプキンス
#1282『Chris Pitsiokos,Noah Punkt,Philipp Scholtz / Protean Reality』 (Clean Feed) ブルース・リー・ギャランター
#1283『Nakama/Before the Storm』(Nakama Records) 細田政嗣
:
JAZZ RIGHT NOW - Report from New York
今ここにあるリアル・ジャズ − ニューヨークからのレポート
by シスコ・ブラッドリー Cisco Bradley,剛田武 Takeshi Goda, 齊藤聡 Akira Saito & 蓮見令麻 Rema Hasumi
#10 Contents
・トランスワールド・コネクション 剛田武
・連載第10回:ニューヨーク・シーン最新ライヴ・レポート&リリース情報
シスコ・ブラッドリー
・ニューヨーク:変容する「ジャズ」のいま
第1回 伝統と前衛をつなぐ声 − アナイス・マヴィエル 蓮見令麻
音の見える風景
「Chapter 42 川嶋哲郎」望月由美
カンサス・シティの人と音楽
#47. チャック・へディックス氏との“オーニソロジー”:チャーリー・パーカー・ヒストリカル・ツアー 〈Part 2〉 竹村洋子
及川公生の聴きどころチェック
#263 『大友良英スペシャルビッグバンド/ライヴ・アット・新宿ピットイン』 (Pit Inn Music)
#264 『ジョルジュ・ケイジョ 千葉広樹 町田良夫/ルミナント』 (Amorfon)
#265 『中村照夫ライジング・サン・バンド/NY Groove』 (Ratspack)
#266 『ニコライ・ヘス・トリオfeat. マリリン・マズール/ラプソディ〜ハンマースホイの印象』 (Cloud)
#267 『ポール・ブレイ/オープン、トゥ・ラヴ』 (ECM/ユニバーサルミュージック)
オスロに学ぶ
Vol.27「Nakama Records」田中鮎美
ヒロ・ホンシュクの楽曲解説
#4『Paul Bley /Bebop BeBop BeBop BeBop』 (Steeple Chase)
:
#70 (Archive) ポール・ブレイ (Part 1) 須藤伸義
#71 (Archive) ポール・ブレイ (Part 2) 須藤伸義
:
#871「コジマサナエ=橋爪亮督=大野こうじ New Year Special Live!!!」平井康嗣
#872「そのようにきこえるなにものか Things to Hear - Just As」安藤誠
#873「デヴィッド・サンボーン」神野秀雄
#874「マーク・ジュリアナ・ジャズ・カルテット」神野秀雄
#875「ノーマ・ウィンストン・トリオ」神野秀雄
Copyright (C) 2004-2015 JAZZTOKYO.
ALL RIGHTS RESERVED.