#  このCD2013海外編#03

『Re:Seoul』
text by 稲岡邦弥


ECM 2365

Gary Burton
1.Three
2.Nocturne Vulgaire / Arise, Her Eyes
(from Seven Songs For Quartet And Chamber Orchestra)

Ralph Towner / John bercrombie
3.Late Night Passenger
4.Isla
(from Five Years Later)

Keith Jarrett
5.Runes
(from Arbour Zena)

Sam Rivers
6.Circles
7.Solace
(from Contrasts)

Miroslav Vitous Group
8.When Face Gets Pale
9.Sleeping Beauty
(from Miroslav Vitous Group)

Yeahwon Shin
10.Lullaby
(from Lua ya)

Norma Winstone
11.A Breath Away
(from Dance Without Answer:to be released in January 2014)

Produced by Manfred Eicher
Cover design:Sascha Kleis

本誌Gallery #23 (http://www.jazztokyo.com/gallery/gallery23.html)でも取り上げたECMのコンピレーション。8月31日から1ヶ月余にわたってソウルで開催されたECM展「ECM-Think of your ears as eyes」のノヴェルティ用に制作されたもの(現在は、ECM本社のネット通販用のボーナスとして活用されている)だが、ノヴェルティとして見過ごせない意味を持っている。
10曲目に収録された韓国の歌姫イェーヲン・シンのECMデビュー作『Lua ya』(ECM2337) は、アイヒャーの後継者と目されるサン・チョンの初プロデュース作である(リリースは2作目の『アーロン・パークス/アーボレッセンス』 (ECM2338) が先んじた)。つまり、このCDは、ECM(マンフレート・アイヒャー)がサン・チョンをしてアイヒャーを次ぐプロデューサーとして公にお披露目したことになる。サン・チョンは、日本でも人気のピアニスト/指揮者、チョン・ミョンフンの子息であり、チョン・トリオのヴァイオリニスト、チョン・キョンファとチェリストのチョン・ミョンファの甥である。つまり、ECMはサン・チョンを通してチョン一族と強い絆を結んだことになる。ソウルで開催されたECM展はその証であり、展示会に先立つ記者会見にはアイヒャーと並んでチョン・ミョンフンとイェーヲン・シンが参列した。
日本との係わりはというと、サン・チョンがECMへの入社に先立ち自身のレーベルを設立すべく奔走した際、NY在のピアニスト菊地雅章にいくつかのプロジェクトを持ちかけた事実を見過ごすわけにはいかない。1969年のECM創立前後からアイヒャーはポール・ブレイに激しく接触、ブレイの胸を借りてプロデューサーとして成長した実績がある。サン・チョンが同じアジア人として音楽的に共鳴するところの多い菊地雅章の胸を借りたとしても何ら不思議はない。
それにしても、このCDのセレクションは、今後のECMと韓国の共同作業を象徴して余りあるものがあり、また、アートワークも韓国を象徴して見事である。(稲岡邦弥)

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FIVE by FIVE 注目の新譜


NEW1.31 '16

追悼特集
ポール・ブレイ Paul Bley

FIVE by FIVE
#1277『大友良英スペシャルビッグバンド/ライヴ・アット・新宿ピットイン』(ピットインレーベル) 望月由美
#1278『David Gilmore / Energies Of Change』(Evolutionary Music) 常盤武
#1279『William Hooker / LIGHT. The Early Years 1975-1989』(NoBusiness Records) 斎藤聡
#1280『Chris Pitsiokos, Noah Punkt, Philipp Scholz / Protean Reality』(Clean Feed) 剛田 武
#1281『Gabriel Vicens / Days』(Inner Circle Music) マイケル・ホプキンス
#1282『Chris Pitsiokos,Noah Punkt,Philipp Scholtz / Protean Reality』 (Clean Feed) ブルース・リー・ギャランター
#1283『Nakama/Before the Storm』(Nakama Records) 細田政嗣


COLUMN
JAZZ RIGHT NOW - Report from New York
今ここにあるリアル・ジャズ − ニューヨークからのレポート
by シスコ・ブラッドリー Cisco Bradley,剛田武 Takeshi Goda, 齊藤聡 Akira Saito & 蓮見令麻 Rema Hasumi

#10 Contents
・トランスワールド・コネクション 剛田武
・連載第10回:ニューヨーク・シーン最新ライヴ・レポート&リリース情報 シスコ・ブラッドリー
・ニューヨーク:変容する「ジャズ」のいま
第1回 伝統と前衛をつなぐ声 − アナイス・マヴィエル 蓮見令麻


音の見える風景
「Chapter 42 川嶋哲郎」望月由美

カンサス・シティの人と音楽
#47. チャック・へディックス氏との“オーニソロジー”:チャーリー・パーカー・ヒストリカル・ツアー 〈Part 2〉 竹村洋子

及川公生の聴きどころチェック
#263 『大友良英スペシャルビッグバンド/ライヴ・アット・新宿ピットイン』 (Pit Inn Music)
#264 『ジョルジュ・ケイジョ 千葉広樹 町田良夫/ルミナント』 (Amorfon)
#265 『中村照夫ライジング・サン・バンド/NY Groove』 (Ratspack)
#266 『ニコライ・ヘス・トリオfeat. マリリン・マズール/ラプソディ〜ハンマースホイの印象』 (Cloud)
#267 『ポール・ブレイ/オープン、トゥ・ラヴ』 (ECM/ユニバーサルミュージック)

オスロに学ぶ
Vol.27「Nakama Records」田中鮎美

ヒロ・ホンシュクの楽曲解説
#4『Paul Bley /Bebop BeBop BeBop BeBop』 (Steeple Chase)

INTERVIEW
#70 (Archive) ポール・ブレイ (Part 1) 須藤伸義
#71 (Archive) ポール・ブレイ (Part 2) 須藤伸義

CONCERT/LIVE REPORT
#871「コジマサナエ=橋爪亮督=大野こうじ New Year Special Live!!!」平井康嗣
#872「そのようにきこえるなにものか Things to Hear - Just As」安藤誠
#873「デヴィッド・サンボーン」神野秀雄
#874「マーク・ジュリアナ・ジャズ・カルテット」神野秀雄
#875「ノーマ・ウィンストン・トリオ」神野秀雄


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