#  このライブ/このコンサート2014国内編#05

『高瀬アキ4 "So Long, Eric"』
2014年11月21日22日 新宿ピットイン
text by 横井一江(Kazue Yokoi)

高瀬アキ(p)
林栄一(as)
井野信義(b)
田中徳崇(ds)

第1部
17 West (Eric Dolphy)
Serene (Eric Dolphy)
Les (Eric Dolphy)
Bright Mississippi (Thelonious Monk)
New Blues (Aki Takase)
Naadam (Eiichi Hayashi)

第2部
Miss Ann (Eric Dolphy)
Something Sweet, Something Tender (Eric Dolphy)
245 (Eric Dolphy)
Hat and Beard (Eric Dolphy)
Analyse - for Eiichi Hayashi (Aki Takase)
Song for Hope (Aki Takase)

アンコール
回想 (Eiichi Hayashi)

高瀬アキが帰国時のライヴでもピアノ・トリオというフォーマットで演奏したいと、井野信義、田中徳崇とのT.I.T. TRIOで新宿ピットインと横濱エアジンで演奏したのは、確か2009年だったと思う。「ジャズにおける最もベーシックなアンサンブルであり、リズム・セクションの原型でもあるピアノ・トリオ、その限りない可能性に改めて挑戦したい」とトリオでの演奏活動をベルリンでスタートさせたことから、帰国時の日本でもということだった。高瀬がこのトリオを気に入り、2012年にはゲストで林栄一を迎えたことがこのカルテットに繋がった。昨年に引き続きこのメンバーで、テーマにドルフィーを持ってきたのは、没後50周年ということで「ソー・ロング、エリック!」というコンサートをベルリンで行っている流れから。今年はカルテットでツアーしたこともあり、バンドとして高瀬自身も満足のいくサウンドになったのでは、と思う。編曲された譜面を追いかけているうちはまだまだで、即興演奏が本当に面白くなるのはその次の段階である。この顔ぶれでさえもそうで、昨年に比べて大きくステップ・アップ。高瀬や林のオリジナル曲をプログラムに入れたことも、メンバー、とりわけ林の持ち味を多面的に引き出すのに功を奏した。2日間共に同じ選曲だったが、即興演奏部分での展開が異なったので、別のプログラムを観ているような面白さがあったのである。ジャズはライヴ・ミュージックであることを改めて認識しつつ、ブッキング担当者としても嬉しかったので、手前ミソながらこのライヴを国内編のベストとした。

横井一江 Kazue Yokoi
北海道帯広市生まれ。The Jazz Journalist Association会員。音楽専門誌等に執筆、 雑誌・CD等に写真を提供。海外レポート、ヨーロッパの重鎮達の多くをはじめ、若手までインタビューを数多く手がける。 フェリス女子学院大学音楽学部非常勤講師「音楽情報論」(2002年〜2004年)。著書に『アヴァンギャルド・ジャズ―ヨーロッパ・フリーの軌跡』(未知谷)。趣味は料理。本誌編集長。

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