#  このCD2015国内編#03

『《《》》/《《》》』
text by 細田成嗣 Narushi Hosoda


Flood

《《》》are
大島輝之 (Guitar & PC)
中田粥 (Bugsynthesizer & Keyboard)
竹下勇馬 (Electro-Bass)
石原雄治 (Drums)

Guest Musicians
入江陽 (Piano & Voice)
山田光 (Alto Sax & Electronics)

1. Shift
2. Esc
3. Ctrl
4. Delete

Live at Shicho-Shitsu Jimbo-Cho 13, JAN 2014
Recorded & Mixed by Teruyuki Oshima
Mastered by Kohsuke Nakamura (Shinkai Records)
Executive Producer : Yorihisa Taura (Flood)
Thanks : Satoru Nezu (Shicho-Shitsu), Masashi Narita (Flood)

simなどで活躍するギタリスト大島輝之が参加する即興音楽グループ《《》》(メツ)によるファースト・アルバム。痙攣的/発作的なノイズが飛び交う一方で、意外にもリズミカルなグルーヴが見え隠れする演奏は、表現主義的なフリー・ジャズやノン・イディオマティックを志向するフリー・インプロヴィゼーション、あるいは聴取を前景化したサウンド・インプロヴィゼーション等々とは一線を画している。特筆すべきなのはやはり即興音楽の新しいシーンを担う三人の演奏家の存在だ。解体されたシンセサイザーの「内部奏法」を行う中田粥と、異様に肥大化したエレキベースを扱う竹下勇馬からは、楽器に向かう対照的な態度を見て取ることができる。石原雄治のドラミングはふたりに比べるとオーセンティックとも言えるが、それが演奏を拡散から救っている。続くセカンド・アルバムで録音芸術が即興演奏にもたらす問題に挑んだ彼らの、「生のまま」の演奏をここでは聴くことができる。本作では加えて入江陽と山田光というさらに若い才能が参加していることも注目に値する。日本に新しい即興音楽シーンなるものがあるとしたら、そのひとつの萌芽をここに聴きとることができるだろう。

細田成嗣 Narushi Hosoda
1989年、埼玉県生まれ。2013年よりWeb雑誌ele-kingにCD評などを執筆。『プログレッシヴ・ジャズ』『ジム・オルーク完全読本』等に寄稿。

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FIVE by FIVE 注目の新譜


NEW1.31 '16

追悼特集
ポール・ブレイ Paul Bley

FIVE by FIVE
#1277『大友良英スペシャルビッグバンド/ライヴ・アット・新宿ピットイン』(ピットインレーベル) 望月由美
#1278『David Gilmore / Energies Of Change』(Evolutionary Music) 常盤武
#1279『William Hooker / LIGHT. The Early Years 1975-1989』(NoBusiness Records) 斎藤聡
#1280『Chris Pitsiokos, Noah Punkt, Philipp Scholz / Protean Reality』(Clean Feed) 剛田 武
#1281『Gabriel Vicens / Days』(Inner Circle Music) マイケル・ホプキンス
#1282『Chris Pitsiokos,Noah Punkt,Philipp Scholtz / Protean Reality』 (Clean Feed) ブルース・リー・ギャランター
#1283『Nakama/Before the Storm』(Nakama Records) 細田政嗣


COLUMN
JAZZ RIGHT NOW - Report from New York
今ここにあるリアル・ジャズ − ニューヨークからのレポート
by シスコ・ブラッドリー Cisco Bradley,剛田武 Takeshi Goda, 齊藤聡 Akira Saito & 蓮見令麻 Rema Hasumi

#10 Contents
・トランスワールド・コネクション 剛田武
・連載第10回:ニューヨーク・シーン最新ライヴ・レポート&リリース情報 シスコ・ブラッドリー
・ニューヨーク:変容する「ジャズ」のいま
第1回 伝統と前衛をつなぐ声 − アナイス・マヴィエル 蓮見令麻


音の見える風景
「Chapter 42 川嶋哲郎」望月由美

カンサス・シティの人と音楽
#47. チャック・へディックス氏との“オーニソロジー”:チャーリー・パーカー・ヒストリカル・ツアー 〈Part 2〉 竹村洋子

及川公生の聴きどころチェック
#263 『大友良英スペシャルビッグバンド/ライヴ・アット・新宿ピットイン』 (Pit Inn Music)
#264 『ジョルジュ・ケイジョ 千葉広樹 町田良夫/ルミナント』 (Amorfon)
#265 『中村照夫ライジング・サン・バンド/NY Groove』 (Ratspack)
#266 『ニコライ・ヘス・トリオfeat. マリリン・マズール/ラプソディ〜ハンマースホイの印象』 (Cloud)
#267 『ポール・ブレイ/オープン、トゥ・ラヴ』 (ECM/ユニバーサルミュージック)

オスロに学ぶ
Vol.27「Nakama Records」田中鮎美

ヒロ・ホンシュクの楽曲解説
#4『Paul Bley /Bebop BeBop BeBop BeBop』 (Steeple Chase)

INTERVIEW
#70 (Archive) ポール・ブレイ (Part 1) 須藤伸義
#71 (Archive) ポール・ブレイ (Part 2) 須藤伸義

CONCERT/LIVE REPORT
#871「コジマサナエ=橋爪亮督=大野こうじ New Year Special Live!!!」平井康嗣
#872「そのようにきこえるなにものか Things to Hear - Just As」安藤誠
#873「デヴィッド・サンボーン」神野秀雄
#874「マーク・ジュリアナ・ジャズ・カルテット」神野秀雄
#875「ノーマ・ウィンストン・トリオ」神野秀雄


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