#  このライブ/このコンサート2015国内編#08

『ベストライヴ 2015 国内』
text by Masahiko Yuh 悠 雅彦

ジャズ
高瀬アキ with ルディ・マハール&エルス・ヴォグラム
12月2日 ドイツ文化センター文化会館ホール

藤井郷子 3 DAYS
7月13日 新宿ピットイン

邦楽
藤井泰和 第21回地歌演奏会
11月4日 紀尾井小ホール

亀山香能 第19回箏曲リサイタル
8月30日 よみうり大手町ホール

藤本昭子 第76回地歌Live at 求道会館
12月5日

クラシック
東京都交響楽団 第793回定期演奏会
オリヴァー・ナッセン指揮,リーラ・ジョセフォウィッツ(ヴァイオリン)
9月24日、東京文化会館大ホール

日本フィルハーモニー交響楽団 山田和樹(指揮)上野耕平(サックス)
9月4日 サントリー・コンサートホール

広島交響楽団 サントリーホール公演〜平和の夕べ 秋山和慶(指揮)マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)アニー・デュトワ&平野啓一郎(朗読)
8月11日 サントリー・コンサートホール

オーケストラ・アンサンブル金沢・定期公演 井上道義(指揮)辻井伸行(ピアノ)
9月15日 石川県立音楽堂

 邦楽では亀山香能の活きのよさが際立った。8月のリサイタルも素晴らしかったが、それ以上に、山登松和の会での「新ざらし」の熱演が印象深かった。また藤本昭子芸術祭参加公演も熱演だったが、それ以上に求道会館における「地歌Live」 での地道な努力を称えたい。
 来る年もいい音楽に恵まれますように。演奏家、音楽家たちの奮闘を期待する。
今年は仕事の関係でクラシックや邦楽のコンサートに出かけることが例年になく多かった。そのためCDを聴く機会が極めて限られた数になり、不公平のそしりを免れないので、あえて遠慮した。そのかわり、というよりそのためと言うべきか、時には京都や山形まで出かけてオーケストラの演奏を聴くことができた。それらの総合的な印象をまとめれば、オケでは東京都交響楽団と京都市交響楽団が群を抜いて伸びを示し、東京交響楽団の安定した充実ぶりとともに印象深かった。また、新日本フィルとインゴ・メッツマッハーが精力的かつ熱心に故ベルント・ツィンマーマンの作品を取り上げて演奏した功績を脳裏にとどめおきたい。
邦楽では亀山香能の活きのよさが際立った。8月のリサイタルも素晴らしかったが、それ以上に、山登松和の会での「新ざらし」の熱演が印象深かった。また藤本昭子芸術祭参加公演も熱演だったが、それ以上に求道会館における「地歌Live」 での地道な努力を称えたい。

来る年もいい音楽に恵まれますように。演奏家、音楽家たちの奮闘を期待する。    *詳細は;
http://www.jazztokyo.com/column/editrial01/v68_index.html

悠 雅彦 Masahiko Yuh
1937年、神奈川県生まれ。早大文学部卒。ジャズ・シンガーを経てジャズ評論家に。現在、朝日新聞などに寄稿する他、ジャズ講座の講師を務める。
共著「ジャズCDの名盤」(文春新書)、「モダン・ジャズの群像」「ぼくのジャズ・アメリカ」(共に音楽之友社)他。本誌主幹。BestLiveIYuh

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FIVE by FIVE 注目の新譜


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追悼特集
ポール・ブレイ Paul Bley

FIVE by FIVE
#1277『大友良英スペシャルビッグバンド/ライヴ・アット・新宿ピットイン』(ピットインレーベル) 望月由美
#1278『David Gilmore / Energies Of Change』(Evolutionary Music) 常盤武
#1279『William Hooker / LIGHT. The Early Years 1975-1989』(NoBusiness Records) 斎藤聡
#1280『Chris Pitsiokos, Noah Punkt, Philipp Scholz / Protean Reality』(Clean Feed) 剛田 武
#1281『Gabriel Vicens / Days』(Inner Circle Music) マイケル・ホプキンス
#1282『Chris Pitsiokos,Noah Punkt,Philipp Scholtz / Protean Reality』 (Clean Feed) ブルース・リー・ギャランター
#1283『Nakama/Before the Storm』(Nakama Records) 細田政嗣


COLUMN
JAZZ RIGHT NOW - Report from New York
今ここにあるリアル・ジャズ − ニューヨークからのレポート
by シスコ・ブラッドリー Cisco Bradley,剛田武 Takeshi Goda, 齊藤聡 Akira Saito & 蓮見令麻 Rema Hasumi

#10 Contents
・トランスワールド・コネクション 剛田武
・連載第10回:ニューヨーク・シーン最新ライヴ・レポート&リリース情報 シスコ・ブラッドリー
・ニューヨーク:変容する「ジャズ」のいま
第1回 伝統と前衛をつなぐ声 − アナイス・マヴィエル 蓮見令麻


音の見える風景
「Chapter 42 川嶋哲郎」望月由美

カンサス・シティの人と音楽
#47. チャック・へディックス氏との“オーニソロジー”:チャーリー・パーカー・ヒストリカル・ツアー 〈Part 2〉 竹村洋子

及川公生の聴きどころチェック
#263 『大友良英スペシャルビッグバンド/ライヴ・アット・新宿ピットイン』 (Pit Inn Music)
#264 『ジョルジュ・ケイジョ 千葉広樹 町田良夫/ルミナント』 (Amorfon)
#265 『中村照夫ライジング・サン・バンド/NY Groove』 (Ratspack)
#266 『ニコライ・ヘス・トリオfeat. マリリン・マズール/ラプソディ〜ハンマースホイの印象』 (Cloud)
#267 『ポール・ブレイ/オープン、トゥ・ラヴ』 (ECM/ユニバーサルミュージック)

オスロに学ぶ
Vol.27「Nakama Records」田中鮎美

ヒロ・ホンシュクの楽曲解説
#4『Paul Bley /Bebop BeBop BeBop BeBop』 (Steeple Chase)

INTERVIEW
#70 (Archive) ポール・ブレイ (Part 1) 須藤伸義
#71 (Archive) ポール・ブレイ (Part 2) 須藤伸義

CONCERT/LIVE REPORT
#871「コジマサナエ=橋爪亮督=大野こうじ New Year Special Live!!!」平井康嗣
#872「そのようにきこえるなにものか Things to Hear - Just As」安藤誠
#873「デヴィッド・サンボーン」神野秀雄
#874「マーク・ジュリアナ・ジャズ・カルテット」神野秀雄
#875「ノーマ・ウィンストン・トリオ」神野秀雄


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