#  このCD2015海外編#04

『姜泰煥』『姜泰煥/Solo Duo Trio』
text by Kenny Inaoka 稲岡邦弥


ちゃぷちゃぷレコード/ユニバーサル・ミュージック

CD『姜泰煥』
01.Kang Solo I / 姜泰煥(as)
1994年9月1日 山口県防布市 Cafe Amores録音
02.Kang+Ned Duo I / 姜泰煥(as)& Ned Rothenberg(b-cl)
1994年9月1日 山口県防布市 Cafe Amores録音
03.Kang+Otomo Duo I / 姜泰煥(as)& Otomo Yoshihide(turntables)
1994年8月30日 岡山市ペパーランドにて録音
04.Kang Solo II / 姜泰煥(as)
1994年9月1日 山口県防布市 Cafe Amores録音
05.Kang+Ned+OtomoTrio / 姜泰煥(as)&Ned Rothenberg(b-cl)& Otomo Yoshihide(turntables)
1994年8月30日 岡山市ペパーランドにて録音

LP『姜泰煥/Solo Duo Trio』
Side A
01. Kang+Ned+OtomoTrio
姜泰煥(as)&Ned Rothenberg(b-cl)&Otomo Yoshihide(turntables)
1994年8月30日 岡山市ペパーランドにて録音
Side B
01. Kang Solo I
姜泰煥(as)
1994年9月1日 山口県防布市 Cafe Amores録音
02. Ned Solo I(未発表)
Ned Rothenberg(b-cl)
1994年9月1日 山口県防布市 Cafe Amores録音
Side C
01. Kang+Otomo Duo I
姜泰煥(as)& Otomo Yoshihide(turntables)
1994年8月30日 岡山市ペパーランドにて録音
02. Kang+Ned Duo I
姜泰煥(as)& Ned Rothenberg(b-cl)
1994年9月1日 山口県防布市 Cafe Amores録音
Side D
01. Ned Solo II(未発表)
Ned Rothenberg(as)
1994年9月1日 山口県防布市 Cafe Amores録音
02. Kang+Ned Duo II(未発表)
姜泰煥(as)& Ned Rothenberg(as)
1994年9月1日 山口県防布市 Cafe Amores録音

自らリリースに関わったシリーズの1作なので気が引けたのだが、この特集の必ずしも“年間ベスト”を選ぶものではなく、“年間を通じてもっとも記憶に残ったアルバム”、“愛聴したアルバム”という趣旨に立ち帰れば、僕にとって「この1枚」として止めを刺すに相応しい。姜さんとの初めての触れ合いは近藤等則と共催した「TOKYO MEETING 1983」。その後、数年続いた「TOKYO MEETING」の第1回で、近藤等則のIMAバンドとサムルノリに姜さん率いるソウル・フリーミュージック・トリオ(崔善培tp、金大煥perc)が参加した。ヴェジタリアンだった姜さんは穏やかだったがストイックな一面を有し、音楽も自らの心の深奥を覗き見るようなとてもピュアなものだった。
それから10年後に録音されたこのアルバムで姜さんの音楽はますます深化し、自らの表現に資する技術も充分に獲得したその有り様は完成形に近いと言えるのではないだろうか。測り知れない神秘性すら湛えたその佇まいはまさしく「アジアの巨星」「アジアの哲人」と呼ぶに相応しい。ちゃぷちゃぷミュージックからリリースされていたCDを2枚組にするにあたり、NYダウンタウン・シーンのキー・ミュージシャンのひとりネッド・ローゼンバーグ(as,b-cl)の未発表音源を3曲加えたことにより、結果的に姜さんの特異性をさらに際立たせることになった。
なお、「ちゃぷちゃぷ丸」は20作のリリースを予定して勇躍出航したものの、第1回リリース(5LP/CD)を実現まもなく座礁、航行不能となった。現在、東欧のドックに傷ついた身を横たえ、再起に備えている。

*関連リンク
http://www.jazztokyo.com/five/five1229.html
http://www.jazztokyo.com/column/reflection/v29_index.html
http://www.jazztokyo.com/column/reflection/v40_index.html

稲岡邦弥 Kenny Inaoka
兵庫県伊丹市生まれ。1967年早大政経卒。音楽プロデューサー。著書に『改訂増補版 ECMの真実』編著に『ECM catalog』(以上、河出書房新社)『及川公生のサウンド・レシピ』(ユニコム)共著に『ジャズCDの名盤』(文春新書)。Jazz Tokyo編集長。

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