Verve/ユニバーサル UCCJ-2081
\2,800(税込)
大西順子(piano)
ニコラス・ペイトン(trumpet)
ジェームス・カーター(tenor saxophone、bass clarinet、flute)
ワイクリフ・ゴードン(trombone)
レジナルド・ヴィール(bass on 1 ,2, 3, 5, 6, 7)
ロドニー・ウィテカー(bass on 1, 3, 5, 7)
ハーリン・ライリー(drums)
ローランド・ゲレロ(percussion on 1)
1.トゥッティ
2.ザ・マザーズ(ホエア・ジョニー・イズ)
3.ザ・スルペニ・オペラ
4.スターダスト
5.メディテーションズ・フォー・ア・ペア・オヴ・ワイアー・カッターズ
6.フラミンゴ
7.ザ・ストリート・ビート/52番街のテーマ
8.メモリーズ・オヴ・ユー
Recorded by Jim Anderson@Sear Sound, NY
驚嘆、全ての楽器のエネルギーが大爆発。名手ジム・アンダーソンの録音である。ジム・アンダーソンの人柄を知り、仕事場に付き合った者として想像の出来ないサウンドだ。これに近いサウンドを聞かされたのは、JT# レポートの『ジェームス・カーター/プレゼント・テンス』がある。あれは、たまたまの機会と受け止めたが、この録音で、ジムさんの変身ぶりの定着を聞かされた。
太っい音の粒立ちを音場に濃厚に描いたサウンドは、スピーカーを踊らす。
ダブルベースは左右にきっちり振り分けられ、ごりごりの弦の弾ける音で度肝を抜く。3管の強烈な音像と炸裂音に、ちょっとばかり尻込みをする。時に、マイクから外れた音を聴かせるのは、ミュージシャンの昂揚の演奏から来る作用と察する。割り込むピアノもジム・アンダーソンは手口を変えて、低音域の混濁も勢いと受け止めた思いっきり重圧な音で迫る。ピアノの勢いが発散する音の渦を見るようだ。ドラムスが木炭で描いた様な濃厚な音像でバチッと躍り出る。爆発的音量が渦巻くスタジオ空間が想像できるミックスに、音楽の高揚感につられて音量を上げて聴いた。ベースのウォーキングがたまらない。日中の暑さを熱気のミキシングで迎え撃った感動だった。
及川公生:1936年、福岡県生まれ。FM東海(現・FM東京)を経てフリーの録音エンジニアに。ジャスをクラシックのDirect-to-2track録音を中心に、キース・ジャレットや菊地雅章、富樫雅彦、日野皓正、山下和仁などを手がける。2003年度日本音響家協会賞を受賞。現在、音響芸術専門学校講師。著書にCD-ROMブック「及川公生のサウンド・レシピ」(ユニコム)。
追悼特集
ポール・ブレイ Paul Bley
:
#1277『大友良英スペシャルビッグバンド/ライヴ・アット・新宿ピットイン』(ピットインレーベル) 望月由美
#1278『David Gilmore / Energies Of Change』(Evolutionary Music) 常盤武
#1279『William Hooker / LIGHT. The Early Years 1975-1989』(NoBusiness Records) 斎藤聡
#1280『Chris Pitsiokos, Noah Punkt, Philipp Scholz / Protean Reality』(Clean Feed) 剛田 武
#1281『Gabriel Vicens / Days』(Inner Circle Music) マイケル・ホプキンス
#1282『Chris Pitsiokos,Noah Punkt,Philipp Scholtz / Protean Reality』 (Clean Feed) ブルース・リー・ギャランター
#1283『Nakama/Before the Storm』(Nakama Records) 細田政嗣
:
JAZZ RIGHT NOW - Report from New York
今ここにあるリアル・ジャズ − ニューヨークからのレポート
by シスコ・ブラッドリー Cisco Bradley,剛田武 Takeshi Goda, 齊藤聡 Akira Saito & 蓮見令麻 Rema Hasumi
#10 Contents
・トランスワールド・コネクション 剛田武
・連載第10回:ニューヨーク・シーン最新ライヴ・レポート&リリース情報
シスコ・ブラッドリー
・ニューヨーク:変容する「ジャズ」のいま
第1回 伝統と前衛をつなぐ声 − アナイス・マヴィエル 蓮見令麻
音の見える風景
「Chapter 42 川嶋哲郎」望月由美
カンサス・シティの人と音楽
#47. チャック・へディックス氏との“オーニソロジー”:チャーリー・パーカー・ヒストリカル・ツアー 〈Part 2〉 竹村洋子
及川公生の聴きどころチェック
#263 『大友良英スペシャルビッグバンド/ライヴ・アット・新宿ピットイン』 (Pit Inn Music)
#264 『ジョルジュ・ケイジョ 千葉広樹 町田良夫/ルミナント』 (Amorfon)
#265 『中村照夫ライジング・サン・バンド/NY Groove』 (Ratspack)
#266 『ニコライ・ヘス・トリオfeat. マリリン・マズール/ラプソディ〜ハンマースホイの印象』 (Cloud)
#267 『ポール・ブレイ/オープン、トゥ・ラヴ』 (ECM/ユニバーサルミュージック)
オスロに学ぶ
Vol.27「Nakama Records」田中鮎美
ヒロ・ホンシュクの楽曲解説
#4『Paul Bley /Bebop BeBop BeBop BeBop』 (Steeple Chase)
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#70 (Archive) ポール・ブレイ (Part 1) 須藤伸義
#71 (Archive) ポール・ブレイ (Part 2) 須藤伸義
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#871「コジマサナエ=橋爪亮督=大野こうじ New Year Special Live!!!」平井康嗣
#872「そのようにきこえるなにものか Things to Hear - Just As」安藤誠
#873「デヴィッド・サンボーン」神野秀雄
#874「マーク・ジュリアナ・ジャズ・カルテット」神野秀雄
#875「ノーマ・ウィンストン・トリオ」神野秀雄
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