#  331

The Vanguard Jazz Orchestra〜Thank You Japan
2011年4月4日 @Village Vangurd, NYC
Photo & report :常盤武彦(Takehiko Tokiwa)

Thank You Japan〜A fundraising benefit for the Japanese Jazz Community featuring the Vanguard Jazz Orchestra, alumni of the Thad Jones/Mel Lewis Jazz Orchestra and Special guests

毎週月曜日に、長年、ヴィレッジ・ヴァンガードのバンドスタンドを一杯に埋めている、ヴァンガード・ジャズ・オーケストラ。4/4の月曜の夜は、いつもよりも多くの観客と、多彩なスペシャル・ゲストが集まり、日本のジャズ・コミュニティへ、熱い思いを送るスペシャル・ナイトとなった。

"Thank You Japan"とタイトルされた、この日のギグは、通常の2セットから、午後8時から午前2時過ぎまで,3セットと拡大され、USTREAMでライヴ中継され、日本からも500人近いリスナーが、そのパフォーマンスに鼓舞された。

この日駆けつけたゲストは、サド=メルOBでは、ジェリー・ドジオン(as)、ジミー・オーエンズ(tp)、マーヴィン・スタム(tp)。サム・バーティス(tb)、アール・マッキンタイアー(b-tb)、レネ・マニング(vo)、トム・ハレル(tp)、ケニー・ワーナー(p)が登場。

ニューヨークのジャズ・コミュニティからも、ビバップの伝道師、バリー・ハリス(p)、かつてのサド=メルの好敵手ビッグバンドから、穐吉敏子(p),ルー・タバキン(ts)夫妻、フレッド・ハーシュ(p)、ルー・ソロフ(tp)、ロイ・ハーグローヴ(tp)が出演。一曲ごとに、凄腕のソリストが登場する、夢のような一夜となった。

ヴァンガード・ジャズ・オーケストラは、2009年に34年ぶりに来日公演を果たし、2010年にも再訪、コンサート、クリニックを開催し、日本ジャズ界との交流を深める。3セットの最後の曲“グルーヴ・マーチャント”は、この震災で大きな被害を受けた、東北大学のビッグバンドに捧げられた。

今回のライヴの収益金は、東日本大震災で大きな打撃を受けた、ジャズ・ミュージシャン、ジャズを学ぶ学生、社会人アマチュア、ジャズ教育者など、日本のジャズ・コミュニティの人々へ、贈られる。

*当日の模様は、USTREAMの下記のアーカイヴで見ることが出来る。
http://www.ustream.tv/channel/vanguard-jazz-orchestra-live
Check out my Website : http://www.tokiwaphoto.com

編集部註:ヴァンガード・オケがこのベネフィットを立ち上げたのは、VJOの日本公演を209,2010と実現させ、今回、日本サイドを代表してスピーチしたピアニストの宮嶋みぎわさんで、彼女の尽力なしには、考えられない、と付記されていました。写真の和服の女性が宮嶋さんです。

* 当日の模様を含む常盤武彦さんの写真展とトーク・イベントが予定されています。
常盤武彦Photo and Talk Session 2011
〜NY、世界各国からのMusic フォト・リポート
ゲスト:斎藤純一(g)
5月2日(月)17時開場/18時開演
三軒茶屋 a-bridge charge¥1,000

The Vanguard Jazz Orchestra
Sixteen As One Music Inc.
888 C Eighth Avenue # 160 - New York, NY 10019
212 245 8690 - vanguardjazzorchestra@yahoo.com
www.vanguardjazzorchestra.com

本日はヴァンガード・ジャズ・オーケストラによる日本のジャズコミュニティを支援するためのチャリティーコンサートに●●ドルの寄付をいただき、ありがとうございました。
全ての寄付金は、ヴァンガード・ジャズ・オーケストラの法人格であるSixteen As One Music Inc.,(シックスティーン・アズ・ワン・インク。アメリカが認定するnot-forprofit 501 (c) 3 entity.(NPO 団体)で、設立目的の1つにジャズを通じた交流や教育が掲げられています。)でお預かりしたのち、この度の日本における地震・津波被害にあわれた音楽家、また音楽を学ぶ皆様のために使われます。
日本には音楽家の生活や音楽界を守る組合等の組織がアメリカのように整っている訳ではない、という現状を踏まえ、私たちは今回の寄付金の使用用途を「音楽家、また音楽を学ぶ皆様のために使用する」と決めることにしました。使途の詳細は、これから日本で設立される委員会とヴァンガード・ジャズ・オーケストラによって決定いたします。
委員会の設立はヴァンガード・ジャズ・オーケストラの日本代理人である宮嶋みぎわ(ピアニスト・作曲家・教育者)が窓口となって進めます。(彼女はここ3 年にわたり、Sixteen As One Music Inc.,と共に働き、ヴァンガード・ジャズ・オーケストラの日本公演や教育活動をプロデュースしながら、日本各地の音楽家や音楽ファン、学生達と幅広い交流を続けている人物です。)
ヴァンガード・ジャズ・オーケストラはサド・ジョーンズ&メル・ルイスジャズ・オーケストラの名で創設されてから45 年に渡り、ジャズやアメリカ文化を愛し、支持してくださる皆様や音楽家の皆様との交流に高い手腕を発揮してきました。また、国が誇る優秀な演奏家・作曲家・編曲家を世に送り出して来たことでも知られます。このグループが長きに渡りハイレベルな演奏を保ち続けてこられたその背景には、サド・ジョーンズ&メル・ルイスジャズ・オーケストラの時代より誓いを立ててきた「クリエイター、演奏家、また、聴衆の皆さんの創造的な体験に寄与していく」という精神があるのです。
Sixteen as One Music Inc.は、アメリカのNPO( a not-for-profit 501(c)(3),)で、ヴァンガード・ジャズ・オーケストラの法人格として「演奏活動・教育活動・普及活動を通じてジャズ文化の発展に寄与していく」ことを目的に設立されました。その活動規範には具体的には以下の内容が記されています。「ジャズまたはジャズと繋がりを持つ音楽の演奏、レッスン、集中講義やシンポジウムを実施すること。ジャズまたはジャズと繋がりを持つ音楽のリスナーを育成すること。ジャズまたはジャズと繋がりを持つ音楽ジャンルにおいて、新しいオリジナル作品を生み出していくこと。アメリカ国内または海外の学校、または、まだジャズ教育の行われていない地域・コミュニティにおいて、ジャズ教育を促進し、提供していくこと。」















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追悼特集
ポール・ブレイ Paul Bley

FIVE by FIVE
#1277『大友良英スペシャルビッグバンド/ライヴ・アット・新宿ピットイン』(ピットインレーベル) 望月由美
#1278『David Gilmore / Energies Of Change』(Evolutionary Music) 常盤武
#1279『William Hooker / LIGHT. The Early Years 1975-1989』(NoBusiness Records) 斎藤聡
#1280『Chris Pitsiokos, Noah Punkt, Philipp Scholz / Protean Reality』(Clean Feed) 剛田 武
#1281『Gabriel Vicens / Days』(Inner Circle Music) マイケル・ホプキンス
#1282『Chris Pitsiokos,Noah Punkt,Philipp Scholtz / Protean Reality』 (Clean Feed) ブルース・リー・ギャランター
#1283『Nakama/Before the Storm』(Nakama Records) 細田政嗣


COLUMN
JAZZ RIGHT NOW - Report from New York
今ここにあるリアル・ジャズ − ニューヨークからのレポート
by シスコ・ブラッドリー Cisco Bradley,剛田武 Takeshi Goda, 齊藤聡 Akira Saito & 蓮見令麻 Rema Hasumi

#10 Contents
・トランスワールド・コネクション 剛田武
・連載第10回:ニューヨーク・シーン最新ライヴ・レポート&リリース情報 シスコ・ブラッドリー
・ニューヨーク:変容する「ジャズ」のいま
第1回 伝統と前衛をつなぐ声 − アナイス・マヴィエル 蓮見令麻


音の見える風景
「Chapter 42 川嶋哲郎」望月由美

カンサス・シティの人と音楽
#47. チャック・へディックス氏との“オーニソロジー”:チャーリー・パーカー・ヒストリカル・ツアー 〈Part 2〉 竹村洋子

及川公生の聴きどころチェック
#263 『大友良英スペシャルビッグバンド/ライヴ・アット・新宿ピットイン』 (Pit Inn Music)
#264 『ジョルジュ・ケイジョ 千葉広樹 町田良夫/ルミナント』 (Amorfon)
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#267 『ポール・ブレイ/オープン、トゥ・ラヴ』 (ECM/ユニバーサルミュージック)

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ヒロ・ホンシュクの楽曲解説
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#70 (Archive) ポール・ブレイ (Part 1) 須藤伸義
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#872「そのようにきこえるなにものか Things to Hear - Just As」安藤誠
#873「デヴィッド・サンボーン」神野秀雄
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