Concert Report#430 |
「ゲザ・ホッス=レゴツキ/ヴァイオリン・リサイタル」 |
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「ゲザ・ホッス=レゴツキ/ヴァイオリン・リサイタル」 |
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「岡崎慶輔&伊藤恵デュオ・リサイタル」 |
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二夜、立て続けにヴァイオリンとピアノのデュオを聴いた。ゲザ・ホッス=レゴツキのヴァイオリン・リサイタルと岡崎慶輔&伊藤恵のデュオ・リサイタル。全く対照的な演奏だった。 |
だが、当夜の白眉はシューベルトの「幻想曲」。シューベルトのヴァイオリン曲は数少ないが、その歌謡性に富んだ旋律を、岡崎と伊藤は互いに歌い交わすように弾き進んだ。伊藤のピアノは音階それ自体が音楽になっており、それに絡むヴァイオリンとともに、あたかも草花で花の冠を編むような香しさを立ちのぼらせる。シューベルトの音楽は、明るい陽光のなかにも一瞬の陰りを随所に見せ、その和声の変転と内声の動きに、奥行きの深さと色彩とが必要な音楽なのだが、そうした動きを丹念にひろって、一つ一つのフレーズを大切に重ねてゆく。その濃やかな目配りもまた、彼の美点の一つだろう。「ツィガーヌ」冒頭での逞しく野太い音も、こういう面もあるのか、と新鮮に響き、目覚ましい技巧もケレン味がない。惜しいのはピチカートで聴き取れない部分もあったことで、この時ばかりは、伊藤のピアノの音量をもっと絞って欲しいと思った。それ以外は絶妙のデュオ。 |
追悼特集
ポール・ブレイ Paul Bley
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#1277『大友良英スペシャルビッグバンド/ライヴ・アット・新宿ピットイン』(ピットインレーベル) 望月由美
#1278『David Gilmore / Energies Of Change』(Evolutionary Music) 常盤武
#1279『William Hooker / LIGHT. The Early Years 1975-1989』(NoBusiness Records) 斎藤聡
#1280『Chris Pitsiokos, Noah Punkt, Philipp Scholz / Protean Reality』(Clean Feed) 剛田 武
#1281『Gabriel Vicens / Days』(Inner Circle Music) マイケル・ホプキンス
#1282『Chris Pitsiokos,Noah Punkt,Philipp Scholtz / Protean Reality』 (Clean Feed) ブルース・リー・ギャランター
#1283『Nakama/Before the Storm』(Nakama Records) 細田政嗣
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JAZZ RIGHT NOW - Report from New York
今ここにあるリアル・ジャズ − ニューヨークからのレポート
by シスコ・ブラッドリー Cisco Bradley,剛田武 Takeshi Goda, 齊藤聡 Akira Saito & 蓮見令麻 Rema Hasumi
#10 Contents
・トランスワールド・コネクション 剛田武
・連載第10回:ニューヨーク・シーン最新ライヴ・レポート&リリース情報
シスコ・ブラッドリー
・ニューヨーク:変容する「ジャズ」のいま
第1回 伝統と前衛をつなぐ声 − アナイス・マヴィエル 蓮見令麻
音の見える風景
「Chapter 42 川嶋哲郎」望月由美
カンサス・シティの人と音楽
#47. チャック・へディックス氏との“オーニソロジー”:チャーリー・パーカー・ヒストリカル・ツアー 〈Part 2〉 竹村洋子
及川公生の聴きどころチェック
#263 『大友良英スペシャルビッグバンド/ライヴ・アット・新宿ピットイン』 (Pit Inn Music)
#264 『ジョルジュ・ケイジョ 千葉広樹 町田良夫/ルミナント』 (Amorfon)
#265 『中村照夫ライジング・サン・バンド/NY Groove』 (Ratspack)
#266 『ニコライ・ヘス・トリオfeat. マリリン・マズール/ラプソディ〜ハンマースホイの印象』 (Cloud)
#267 『ポール・ブレイ/オープン、トゥ・ラヴ』 (ECM/ユニバーサルミュージック)
オスロに学ぶ
Vol.27「Nakama Records」田中鮎美
ヒロ・ホンシュクの楽曲解説
#4『Paul Bley /Bebop BeBop BeBop BeBop』 (Steeple Chase)
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#70 (Archive) ポール・ブレイ (Part 1) 須藤伸義
#71 (Archive) ポール・ブレイ (Part 2) 須藤伸義
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#871「コジマサナエ=橋爪亮督=大野こうじ New Year Special Live!!!」平井康嗣
#872「そのようにきこえるなにものか Things to Hear - Just As」安藤誠
#873「デヴィッド・サンボーン」神野秀雄
#874「マーク・ジュリアナ・ジャズ・カルテット」神野秀雄
#875「ノーマ・ウィンストン・トリオ」神野秀雄
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