Live Report#484 |
マルチン・ヴァシレフスキ・トリオ |
---|---|
マルチン・ヴァシレフスキ(piano) |
---|
ポーランドのマルチン・ヴァシレフスキ・トリオの生演奏をようやく聴けた。ポーランドと言えば、このところ自国の音楽を精力的にプロモートしている様子だ。2010年に「ショパン生誕200年記念祭」が日本で開かれたとき、マルチンの4つ上の先輩ジャズ・ピアニスト、レシェク・モジュジェルも含まれていたのは興味深かった。ポーランドではかれこれ20年ほど前からショパン作品のジャズ解釈をしてアルバムを作るピアニストが続出してきたが、その中で異彩を放っていたのがそのモジュジェルだった。たとえば、チャーリー・パーカーのビバップ・フレーズ的にエチュードをパラフレーズするなんてことをサラリとやるかと思えば、プリペアドしてマズルカをやってしまう。しかも、ショパン生誕記念コンサートのプログラムだというのに、クシシュトフ・コメダが残した楽曲を混ぜたのには驚いた。それを認めるポーランドはなかなかいかした国ではないか。この国ではショパンもコメダも同じようにリスペクトされているということだろう。ポーランドでジャズはコメダの時代(50年代〜60年代)からはるかに時を経た今、ますます盛り上がっているような感触がある。その中でひときわ光る1人、鬼才モジュジェルが来たのだから、彼に劣らず輝かしい才能の持ち主であるマルチン・ヴァシレフスキのトリオも来るんじゃないかと期待した人は多かったに違いない。ソングエクス・ジャズが良い形でそれを叶えてくれたことを祝したいと思う。 |
追悼特集
ポール・ブレイ Paul Bley
:
#1277『大友良英スペシャルビッグバンド/ライヴ・アット・新宿ピットイン』(ピットインレーベル) 望月由美
#1278『David Gilmore / Energies Of Change』(Evolutionary Music) 常盤武
#1279『William Hooker / LIGHT. The Early Years 1975-1989』(NoBusiness Records) 斎藤聡
#1280『Chris Pitsiokos, Noah Punkt, Philipp Scholz / Protean Reality』(Clean Feed) 剛田 武
#1281『Gabriel Vicens / Days』(Inner Circle Music) マイケル・ホプキンス
#1282『Chris Pitsiokos,Noah Punkt,Philipp Scholtz / Protean Reality』 (Clean Feed) ブルース・リー・ギャランター
#1283『Nakama/Before the Storm』(Nakama Records) 細田政嗣
:
JAZZ RIGHT NOW - Report from New York
今ここにあるリアル・ジャズ − ニューヨークからのレポート
by シスコ・ブラッドリー Cisco Bradley,剛田武 Takeshi Goda, 齊藤聡 Akira Saito & 蓮見令麻 Rema Hasumi
#10 Contents
・トランスワールド・コネクション 剛田武
・連載第10回:ニューヨーク・シーン最新ライヴ・レポート&リリース情報
シスコ・ブラッドリー
・ニューヨーク:変容する「ジャズ」のいま
第1回 伝統と前衛をつなぐ声 − アナイス・マヴィエル 蓮見令麻
音の見える風景
「Chapter 42 川嶋哲郎」望月由美
カンサス・シティの人と音楽
#47. チャック・へディックス氏との“オーニソロジー”:チャーリー・パーカー・ヒストリカル・ツアー 〈Part 2〉 竹村洋子
及川公生の聴きどころチェック
#263 『大友良英スペシャルビッグバンド/ライヴ・アット・新宿ピットイン』 (Pit Inn Music)
#264 『ジョルジュ・ケイジョ 千葉広樹 町田良夫/ルミナント』 (Amorfon)
#265 『中村照夫ライジング・サン・バンド/NY Groove』 (Ratspack)
#266 『ニコライ・ヘス・トリオfeat. マリリン・マズール/ラプソディ〜ハンマースホイの印象』 (Cloud)
#267 『ポール・ブレイ/オープン、トゥ・ラヴ』 (ECM/ユニバーサルミュージック)
オスロに学ぶ
Vol.27「Nakama Records」田中鮎美
ヒロ・ホンシュクの楽曲解説
#4『Paul Bley /Bebop BeBop BeBop BeBop』 (Steeple Chase)
:
#70 (Archive) ポール・ブレイ (Part 1) 須藤伸義
#71 (Archive) ポール・ブレイ (Part 2) 須藤伸義
:
#871「コジマサナエ=橋爪亮督=大野こうじ New Year Special Live!!!」平井康嗣
#872「そのようにきこえるなにものか Things to Hear - Just As」安藤誠
#873「デヴィッド・サンボーン」神野秀雄
#874「マーク・ジュリアナ・ジャズ・カルテット」神野秀雄
#875「ノーマ・ウィンストン・トリオ」神野秀雄
Copyright (C) 2004-2015 JAZZTOKYO.
ALL RIGHTS RESERVED.