夕暮れどきの浅草・吾妻橋を渡りアサヒグループ本社ビルへ。浅草駅界隈からは東京スカイツリーと並んで見え、本社ビルはよく見るとジョッキと泡をイメージして作られているし、その隣には黄金の炎が載ったアサヒ・アートスクエアがある。日頃はがらんとした1階ロビーは483人の観客の熱気であふれ、突き当たりの角に大きなステージが設けられていた。もともと7月20日(土)に開催される「アンサンブルズ・パレード/すみだ川音楽解放区」を盛り上げるために、大友良英と仲間たち、特に元チャンチキトルネエド(CHANCHIKI TORNADE)のメンバーとのライブを、1990年から続くアサヒビールロビーコンサートの第118回目として行う予定であった。今まさに大友がNHK朝ドラ「あまちゃん」の音楽に全力を注ぎ、その劇伴録音の中心メンバーと重なるため「大友良英 with あまちゃんスペシャルビッグバンド」となった、そして記念すべきその初ライブとなり、観覧者募集をかけたところ2,809名が応募するプラチナチケットになってしまった(入場無料だが市民パトロネージュ制、いわゆる投げ銭)。7月2日の渋谷PARCO劇場でのレコ発コンサートは、先行予約だけで3,000人を超え、一般発売は1分で売り切れたとか。つまり両公演を合わせると東京国際フォーラム「ホールA」を満席にするだけの規模になる。6月19日発売のオリジナル・サウンドトラックは、発売初日オリコン5位に、最初の2日間で約25,000枚が売れた。大友が生んだ「あまちゃん」の音楽は今まさに「じぇじぇじぇ」な状況にある。
大友とビッグバンドがステージに登場し、<あまちゃん オープニングテーマ>で会場が興奮に包まれる。このちょっと風変わりな大ヒットとは無縁に思われる音楽が、日本全国の視聴者の心を掴み、たくさんの人の毎朝の始まりの音楽になり、もはやドラマの大切な一部として欠かせない。脚本の宮藤官九郎も「あまちゃんの底抜けに明るいムードの大部分を担っているのは、あの底抜けに明るいオープニングテーマだと思っています。」と語る。演奏されたのは月曜だけにかかる1分30秒のロングバージョン。最初のメロディーは、1960年代の喜劇映画のような「スーダラ」感があり、リズムはスカのようでもあり、チンドン屋風でもあり、チャンチキの音が絡み、いろいろな要素をごちゃまぜにして幅広い世代の耳になじむ。サビは1980年代の歌謡曲の典型的なコード進行で作られているが、ドラムスが複雑でかっこいいビートを刻んでいるのも見逃せない。そしてロングバージョンでは転調を繰り返しながら高めのキーで最後のメロディーへ。トロンボーンソロも印象的だ。この曲はあまちゃんホームページ http://www1.nhk.or.jp/amachan/ で聴くことができる。
宮城出身の宮藤官九郎脚本、福島出身の大友良英音楽で東北を舞台にNHK朝の連続テレビ小説を作るという話が内々ではじまったのは、3・11のあった2011年から。2012年8月末、「プロジェクトFUKUSHIMA」が終わってから久慈市に取材に入る。大友はそこでウニの美味しさに感動して15個食べたそうだが、その直後にこの曲のスケッチができて9月11日に10人編成で最初のデモ・バージョンを録音、演出やスタッフの方々がこれを聞きながら撮影に入り、再度のデモ録音を経て、1月に40人編成で録音された。ブラスやリズム・セクションは旋律とコードだけが書いてある譜面をヘッドアレンジ、みんなでわいわいやりながら録音したという。
6月18日のビッグバンド・ライブに先立って、6月2日、恒例の「大友良英サウンドトラックス」が新宿ピットインで行われた。大友の映画やドラマの音楽を、大友組とも呼べる仲間たちが演奏するシリーズ。今回は「あまちゃん」の劇伴参加メンバーを中心に行われ、こちらが事実上のあまちゃん初ライブとなった。6月2日と18日では、重なるメンバーが多いが、18日は鈴木広志をはじめ元チャンチキトルネエドのメンバーがより多く参加しているのが大きな違いとなっている。2日は大友のホームグラウンドである新宿ピットインの空間で、以前からのファンも多いこともあり、楽しい演奏をお座敷列車かスナック梨明日にいるかのような親密感の中で楽しんだ。ただ、ビッグバンドの方がより実際の劇伴に近い感覚がある。これはサックスが加わり管打楽器のサウンドが厚いという以上に、作曲段階からチャンチキトルネエドのメンバーの参加が想定され、一緒に曲を作り上げたという点を浮き彫りにしている。チャンチキトルネエドは東京藝術大学管・打楽器科の卒業生を中心に1999年に結成され、世界のさまざまな音楽を取り込んだCHING-DONG(チンドン)をベースにしながら拡張し、幅広い活動を行っていた。
2009年に浅草のすみだ川アートプロジェクト(SRAP)がスタート、一方、大友は2009年に水戸でアンサンブルズ・パレードを行う。2010年に「隅田川でアンサンブルズ・パレードがやりたい!」とSRAPを企画しているアサヒビールのメセナ担当の根本ささ奈から大友にラブコールを送り、2011年に最初のアンサンブルズ・パレードが実現し、今年3回目を迎える。大友は打ち合わせで、「隅田川で開催するなら川を使いたいよね、屋形船で演奏してみよう」と一気にアイデアが膨らんだ。しかし実際、船からの音が川岸にどのように届くのかわからない、「実験してみよう」となったときに、根本が、以前からロビーコンサート出演の実績もあり、このパレードに個人的にぜひ呼びたいと思っていたチャンチキトルネエドに声をかけ、鈴木広志(sax)、大口俊輔(accordion)、木村仁哉(tuba)の3人が参加。「君たち譜面読めるの?」「僕たち藝大です。」(たとえば、サックスの鈴木、江川、東が清水靖晃サキソフォネッツの中核メンバーであるなど、メンバーそれぞれがさまざまなグループで重要な役割を果たしている) 大友はチャンチキトルネエドと野外などで演奏することをとても楽しく思ったようで、以降、アンサンブルズ・パレード参加のほか、大友のレコーディングへの参加、千住フライングオーケストラ、プロジェクトFUKUSHIMAへの一部参加など、大友の音楽に欠かすことのできない要素のひとつになる。浅草でのこの出会いがなければ、あまちゃんの音楽は少し違ったものになったかもしれない。そして、大友とチャンチキトルネエドが出会った大切な場所でのあまちゃんスペシャルビッグバンドの初コンサートとなった。
ともあれ、とにかく楽しいコンサートだ。スコアを再現する演奏ではなく、そのオリジナルが生まれる瞬間、育つ過程に立ち会ったミュージシャンが、躍動感にあふれ強烈なグルーヴを作り出す。アンサンブルにもソロにもそれぞれに光る個性と説得力がある。そのメンバーの個性が曲のカラーを決定付けていることも多く、大友がこの人だからこの曲を書いた、こういう曲になったという状況も多くあると思われる。
各曲は比較的短いが、大友が丁寧に解説をつけ、笑いをとりながらコンサートが進む。
ロケ地の久慈市は、たぶん日本一スナックが多く、男は遠洋漁業や出稼ぎに、女はスナックで働き、離婚率がすごく高い。スナック梨明日のシーンでは、これはもうブルースだろうということで、ブルースがいくつか作られた。<琥珀色のブルース>はサントラでは日本を代表するブルースギタリストのマダムギター長見順のギターが印象的だが、ライブでの大友のブルースも味わい深い。先日の新宿ピットインでの「大友良英サウンドトラックス」では<残念なブルース>が演奏された。ドラマの中でブラックミュージックを取り入れた曲が数多く登場するが、日本人が演奏して本物になりきれない「残念な感じ」をあえて出すようにしているという。
<じぇじぇじぇ>は、大友が特に力を入れて作曲し、最も気に入っている曲。ブラスなどが「じぇ〜」「じぇじぇじぇ」と言い、リズム隊とコール&レスポンスのようにやりとりする。大友は絶対"没"になると思っていたのだが、NHKが採用してくれたことに驚いていた。
<海>は、テレビのフレームに収まりきらない海の広がりを表現する重要な1曲。第1部最後に演奏された<テーマ変奏曲>。「え、この先どうなるの?」で次回に続く音楽だが、ソロ回しが可能になっており、<オープニングテーマ>は、ライブであってもオリジナルの構成を大切にし崩さないのと対照的だ。<地味で変で微妙>は、原題は「ジミヘン大吉」。ジミ・ヘンドリックスのフレーズを集めてへろへろに演奏し、かっこいいとは言えない男たちを表現する。また、今回は鈴木のリコーダーが効果的に使われている。たとえば<あまちゃんのワルツ>ではアキの幼さ、大人たちの幼さを表現するために使われる。
<希求>は、アキとユイのせつない思いにつけられる曲。演奏されると不覚にも涙が出た。私は大友の福島高校ジャズ研の後輩にあたる(大友は小学生のときに神奈川から転入している)、私も大友が通ったジャズ喫茶「パスタン」、また当時できた「ミンガス」にも通いながら、フュージョンやフリージャズやECMをリクエストし、そこにある雑誌を読んで過ごしながら、またFM東京を頑張って受信しながら、東京をその先に見ていた。自分の居場所は福島ではないと思い東京を目指す(もちろん福島は好きなのだが、そもそも福島市には理工系の大学がない)。方言は恥ずかしいと思い封印する。標準語を話しアイドルに憧れるユイの振る舞いは特異に見えるが、実は東北、そして日本中の地方の高校生には珍しくない想いを純化し象徴したものだし、アキの地元を愛しながらのまっすぐなひたむきさにも共感する。ふたりのときにかっこ悪い一生懸命さに、見る者の過去の想いに<希求>が重なり胸をしめつける。3・11は東京に移った東北人に故郷を愛する気持ちを強く再認識させる結果になった。「あまちゃん」は、岩手に舞台を借りながら、東京集中が進んだ日本に共通する地方対東京の構図と想いを浮き彫りにしようとしているのかも知れない。
<灯台>は、男っぽくと思って作ったら、実はいちばん男っぽい、天野春子=小泉今日子のテーマになった。決断をしながら未来を切り拓いていくイメージで、サントラの最後の曲に選び、コンサートの最後の曲にも選んだのだと思う。アンコールでは、世代を超えたつながりを表現した<TIME>、そして<オープニングテーマ>で締めくくられた。
制作の過程から大友が想定したミュージシャンが演奏する特別なコンサートだったが、その活力に満ちた演奏を見て、今回の異例のブレイクが偶然ではないと思い当たる。これまでもマスで人気を取らないにしても、大友のノイズにも、映画音楽にも、繊細さ、心地よさ、暖かさを確かに感じていた。あのノイズミュージック、フリージャズをはじめ幅広い領域で、またターンテーブル奏者としても活躍する大友がたまたま全国的に音楽をヒットさせたのではなく、大友の音響すべてに対する繊細な耳と、膨大な音の引き出しと、個性的ミュージシャンを巻き込んでの音作りの共同作業があり、脚本の宮藤をはじめ、演出、スタッフ、俳優たちと同時進行で力を合わせての全力での作業が実を結び、大友の感性と生き方から生まれた音楽が必然として全国の視聴者の心を掴んだものと思われる。すでに250曲以上を作曲しているものの、今も芸能界を舞台にする東京編に向けてたくさんの音が生まれ続けている。オリジナル歌謡曲も生まれる。そしてストーリーは着実に3・11へカウントダウンしていく。9月まで朝ドラに目だけではなく耳も離せない。
7月20日(土)、大友をはじめこのメンバーの一部も浅草に集まりパレードをする「アンサンブルズ・パレード/すみだ川音楽解放区」で本来の自由度を持った演奏も聴いて欲しいし、誰でも参加できるので、できることなら参加して欲しい。<オープニングテーマ>なども聴けるに違いない。詳しくは「すみだ川アートプロジェクト」のウェブサイトを参照して欲しい。また、急遽、大友良英 with あまちゃんスペシャルビッグバンドの出演がいくつか決まっている。7月13日(土)幕張メッセでの「FREEDOMMUNE 0 <ZERO> ONE THOUSAND 2013」では15,000人規模の会場で演奏される(1,000円以上の被災地寄付で入場)。大友、遠藤ミチロウ(スターリン)、和合亮一(福島在住の詩人)らが2011年に立ち上げた、プロジェクトFUKUSHIMAの中心イベントとして、8月15日(木)福島・街なか広場での「フェスティバルFUKUSHIMA 納涼!盆踊り」にも出演する。9月に朝ドラが終わったときに大友の音楽とそのあり方がどんなインパクトを残し、どのように活躍の場を広げていくのかとても楽しみだ。
【追記】
大友良英 サウンドトラックス
2013年6月2日(日)20:00 新宿ピットイン
大友良英(g) 佐藤秀徳(tp) 今込治(tb) 大口俊輔(accordion) 近藤達郎(key, harmonica, cl)江藤直子(p) かわいしのぶ(elb) 芳垣安洋(ds) Sachiko M.(vo on 2-10)
1. あまちゃん オープニングテーマ/ロングバージョン
2. でこぼこ道
3. テーマ変奏曲
4. 朝のテーマ
5. 残念なブルース
6. 胡桃の部屋
7. その街のこども
1. Blue
2. スタントウーマン
3. 星めぐりの歌 (作曲 宮沢賢治)
4. アキのテーマ
5. 大変だあ
6. 地味で変で微妙(ジミヘン大吉)
7. アイドル狂想曲
8. 海
9. 灯台
10. あまちゃん オープニングテーマ ロングバージョン
11.潮騒のメモリー (作詞 宮藤官九郎、作曲 Sachiko M. / 大友良英)
Sachiko M.(vo)
今回のレポートでは6月18日を中心となったが、6月2日、新宿ピットインの「大友良英サウンドトラックス」も素晴らしい内容だった。「あまちゃん」以外にも、「胡桃の部屋」や、阪神・淡路大震災の15年後を描いた<その街のこども>を、原曲では阿部芙蓉美のヴォーカルが印象的だがトロンボーンのメロディで<Blue>も取り上げていた。サモ・ハン・キンポー出演のカンフー映画で音楽を担当するのは大友の夢だったが、<スタントウーマン>として早く実を結ぶ。しかしサモ・ハン・キンポーは抜けることになり、早めに死んでしまうことになり、香港版ではカンフーで締めくくるが、日本版は謎のエンディングになったという。最初はそれぞれの楽器がばらばらとサウンドコラージュ風にはじまり、やがてバラードとしてまとまっていく。
そして、「サウンドトラックス」のアンコールでは<あまちゃん オープニングテーマ>に加えて<潮騒のメモリー>。なんと、作曲者でサインウェイブ奏者のあの!Sachiko M.が自ら熱唱。これは小泉今日子登場以上のサプライズだった。Sachiko M.はこのほかにもオリジナル歌謡曲をはじめ、あまちゃんで大友と作曲を共同で行っており、東京編に向けて生まれてくる音楽が楽しみだ。
【関連リンク】
大友良英JAM JAM日記
http://d.hatena.ne.jp/otomojamjam/
KBS京都ラジオ 大友良英のJAM JAM ラジオ
(ポッドキャストであまちゃん音楽の解説がきける)
http://www.kbs-kyoto.co.jp/radio/jam/
NHK朝のテレビ小説「あまちゃん」(オープニングテーマが聴ける)
http://www1.nhk.or.jp/amachan/
すみだ川アートプロジェクト
http://ab-srap.com/
プロジェクトFUKUSHIMA!
http://www.pj-fukushima.jp/
チャンチキトルネエド(活動休止)
http://www.chanchikitornade.jp/
追悼特集
ポール・ブレイ Paul Bley
:
#1277『大友良英スペシャルビッグバンド/ライヴ・アット・新宿ピットイン』(ピットインレーベル) 望月由美
#1278『David Gilmore / Energies Of Change』(Evolutionary Music) 常盤武
#1279『William Hooker / LIGHT. The Early Years 1975-1989』(NoBusiness Records) 斎藤聡
#1280『Chris Pitsiokos, Noah Punkt, Philipp Scholz / Protean Reality』(Clean Feed) 剛田 武
#1281『Gabriel Vicens / Days』(Inner Circle Music) マイケル・ホプキンス
#1282『Chris Pitsiokos,Noah Punkt,Philipp Scholtz / Protean Reality』 (Clean Feed) ブルース・リー・ギャランター
#1283『Nakama/Before the Storm』(Nakama Records) 細田政嗣
:
JAZZ RIGHT NOW - Report from New York
今ここにあるリアル・ジャズ − ニューヨークからのレポート
by シスコ・ブラッドリー Cisco Bradley,剛田武 Takeshi Goda, 齊藤聡 Akira Saito & 蓮見令麻 Rema Hasumi
#10 Contents
・トランスワールド・コネクション 剛田武
・連載第10回:ニューヨーク・シーン最新ライヴ・レポート&リリース情報
シスコ・ブラッドリー
・ニューヨーク:変容する「ジャズ」のいま
第1回 伝統と前衛をつなぐ声 − アナイス・マヴィエル 蓮見令麻
音の見える風景
「Chapter 42 川嶋哲郎」望月由美
カンサス・シティの人と音楽
#47. チャック・へディックス氏との“オーニソロジー”:チャーリー・パーカー・ヒストリカル・ツアー 〈Part 2〉 竹村洋子
及川公生の聴きどころチェック
#263 『大友良英スペシャルビッグバンド/ライヴ・アット・新宿ピットイン』 (Pit Inn Music)
#264 『ジョルジュ・ケイジョ 千葉広樹 町田良夫/ルミナント』 (Amorfon)
#265 『中村照夫ライジング・サン・バンド/NY Groove』 (Ratspack)
#266 『ニコライ・ヘス・トリオfeat. マリリン・マズール/ラプソディ〜ハンマースホイの印象』 (Cloud)
#267 『ポール・ブレイ/オープン、トゥ・ラヴ』 (ECM/ユニバーサルミュージック)
オスロに学ぶ
Vol.27「Nakama Records」田中鮎美
ヒロ・ホンシュクの楽曲解説
#4『Paul Bley /Bebop BeBop BeBop BeBop』 (Steeple Chase)
:
#70 (Archive) ポール・ブレイ (Part 1) 須藤伸義
#71 (Archive) ポール・ブレイ (Part 2) 須藤伸義
:
#871「コジマサナエ=橋爪亮督=大野こうじ New Year Special Live!!!」平井康嗣
#872「そのようにきこえるなにものか Things to Hear - Just As」安藤誠
#873「デヴィッド・サンボーン」神野秀雄
#874「マーク・ジュリアナ・ジャズ・カルテット」神野秀雄
#875「ノーマ・ウィンストン・トリオ」神野秀雄
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