アンダーグラウンドの精鋭たちが一同に会する同時多発の一大イベント！全ステージで総勢40組が出演！

秩父市を見渡すビル屋上で日没と共に「I.S.O（一楽儀光、Sachiko M、大友良英）」が出演し、"raster-noton" 初の女性ソロアーティスト「Kyoka」、「灰野敬二」や「JOJO広重（非常階段）」、「河端一（Acid Mothers Temple）」等の豪華出演者がライヴハウスに出演！
野外ステージでは「テニスコーツ」、「Alfred Beach Sandal」、ノイズステージに非常階段、Incapacitantsの「美川俊治」等　強力な出演陣！この野外ステージ、ノイズステージは無料で開放されます！さらにノイズステージ全プログラム終了後同会場にて、映画「ドキュメント灰野敬二」が上映されます！！！ （公式サイトより）

ドラびでおこと一楽儀光がツイッターやFACEBOOKで早くから告知し、今年2月にロンドン公演を成功させたカオス・イベント「Multiple Tap」の企画人・康勝栄も運営に関わった“同時多発音楽イベント”「秩父4D」は、11月3日文化の日、好天に恵まれ霊験新たかな秩父の街で開催された。三つの会場は徒歩で移動出来て簡便。来場者はノイズ・ファンが多い様子で「ノイズステージ」のある柞学園ホールは毎回満員。野外ステージの妙見の杜では地元のお年寄りや家族連れが足を止め、ロック系中心のladderladderは若い女性ファンが目立った。各アーティストの演奏に関して個々にレポートしても意味がないので割愛させていただく。それよりも掲載した多数のライヴ写真から、会場の雰囲気を多少なりとも感じていただければ幸いである。

ladderladder
ladderladder前の本部テント	ladderladder入り口	SPENCOALS
Bossston Cruizing Mania	灰野敬二×JOJO広重（非常階段）×河端一（Acid Mothers Temple）	BOMBORI
BCARRE	Kyoka （*)

ladderladder屋上
ladderladder屋上	I.S.O （一楽儀光、SachikoM、大友良英）

妙見の杜
妙見の杜	Alfred Beach Sandal	てあしくちびる
田中悠美子	石川高（*）	山崎怠雅（*）
テニスコーツ

柞学園ホール
柞学園ホール	大城真×川口貴大	カイライバンチ（*）
アビシェイカー	美川俊治（非常階段、incapacitants）（*）	fench man flat×沼田順×臼井康浩（*）
大島輝之×竹下勇馬×中田粥（*）	康勝栄×中村としまる（*）

11月の夕暮れ時のビルの屋上が凍える程寒かったこと、トイレが一ヶ所しかなく時間によっては混み合ったこと、食事処が早い時間に閉まってしまったことなど、改善点はあるものの、アンダーグラウンドと称しつつ秩父の街とリンクした、有意義なイベントだった。

筆者を含め東京方面から集まった多くのファンの目当はI.S.O.であり灰野×広重×河端であり、「Multiple Tap」関係のノイズ／即興系だったかもしれないが、注目すべきはライヴハウスladderladderのブッキング担当・今井弘幸の尽力で集まった地元秩父や関東近県他のローカル・アーティストでもあった。

埼玉県：HOCKLE HOCK／SPANCOALS／carnalotta（カルナロッタ）／in the sun／s-explode（以上秩父）／GLEAM GARDEN（熊谷）
福島県：篠原篤一（郡山）／てあしくちびる（足利）／Redd Temple
福岡県：電子たくあん（大牟田）

それぞれ東京でも定期的にライヴ活動しているが、このように一ヶ所に集まることは滅多にない。ローカル・バンドとの出会いの場としても魅力的である。主催者や現場担当者の苦労は相当のものがあっただろうが、早くも来年も開催されることが決定した。より多くの人に、このジャンルを超えたアンダーグラウンド＆ローカル音楽イベントを体験していただきたい。

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秩父4D
2015/9/26

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剛田 武　Takeshi Goda
1962年千葉県船橋市生まれ。東京大学文学部卒。レコード会社勤務。
ブログ「A Challenge To Fate」 http://blog.goo.ne.jp/googoogoo2005_01