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#28. ダニール・トリフォノフ |
第14回チャイコフスキー国際コンクールのピアノ部門の覇者である。
1991年3月5日、ロシアの第4の都市ニジニ・ノヴゴロド生まれの20歳。ここは文豪ゴーリキの生地として知られ、ピアニストで指揮者のウラジーミル・アシュケナージの出身地でもある。トリフォノフの音楽との出会いは父がプレゼントしたシンセサイザーである。これに興味をもつのをみた両親はすぐに地元の音楽院に入学させた。2009年にグネーシン音楽院を卒業。現在はクリーブランド音楽院でセルゲイ・ババヤンに師事している。
彼のコンクール歴は豊富である。2008年第4回スクリャービン国際コンクールで第5位。第3回サン・マリノ国際ピアノコンクールで優勝、併せて最優秀チック・コリア作品演奏賞を受賞。2010年ショパン・コンクール第3位。2011年5月イスラエルのルービンシュタイン国際コンクール第1位。そしてこの7月の第14回チャイコフスキー国際コンクール・ピアノ部門第1位。全部門を通じて史上二人目のグランプリにも選ばれる。このコンクールの新総裁に就任した指揮者ワレリー・ゲルギエフも期待を寄せている。
会見で日本の原発事故について、この悲劇についてどうなるのかという心配はしていません。日本の皆様の勤勉さは国の力となり必ず立ち直ると思う。両親も、行ってらっしゃい、と送り出してくれたと言う。
真に実力ある音楽家に見受けられる、一見近寄り難い雰囲気を彼も持っている。繊細で控え目な謙虚さがそう感じさせるのかもしれない。演奏は内に秘めた熱さがある。チャイコフスキー国際コンクールでショパンのピアノ協奏曲第1番を弾いたのはトリフォノフが初めてだった。使用ピアノはショパン・コンクールはファツィオリ、チャイコフスキー・コンクールではスタインウェイを選んだ。それは自分の心を動かすピアノしか選ばないからとのこと。今回の日本でのガラ・コンサートとリサイタルはファツィオリを弾いた。
2012年4月チャイコン優勝者のガラ・コンサートの日本ツアーで再び来日する。
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林 喜代種:東京都日野市在住。80年代初めより現在までクラシック音楽を撮影。一時フォーク・ロック・ジャズ・ 民族音楽も。いま、落語・文楽に興味。(社)日本写真家協会会員
追悼特集
ポール・ブレイ Paul Bley
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#1277『大友良英スペシャルビッグバンド/ライヴ・アット・新宿ピットイン』(ピットインレーベル) 望月由美
#1278『David Gilmore / Energies Of Change』(Evolutionary Music) 常盤武
#1279『William Hooker / LIGHT. The Early Years 1975-1989』(NoBusiness Records) 斎藤聡
#1280『Chris Pitsiokos, Noah Punkt, Philipp Scholz / Protean Reality』(Clean Feed) 剛田 武
#1281『Gabriel Vicens / Days』(Inner Circle Music) マイケル・ホプキンス
#1282『Chris Pitsiokos,Noah Punkt,Philipp Scholtz / Protean Reality』 (Clean Feed) ブルース・リー・ギャランター
#1283『Nakama/Before the Storm』(Nakama Records) 細田政嗣
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JAZZ RIGHT NOW - Report from New York
今ここにあるリアル・ジャズ − ニューヨークからのレポート
by シスコ・ブラッドリー Cisco Bradley,剛田武 Takeshi Goda, 齊藤聡 Akira Saito & 蓮見令麻 Rema Hasumi
#10 Contents
・トランスワールド・コネクション 剛田武
・連載第10回:ニューヨーク・シーン最新ライヴ・レポート&リリース情報
シスコ・ブラッドリー
・ニューヨーク:変容する「ジャズ」のいま
第1回 伝統と前衛をつなぐ声 − アナイス・マヴィエル 蓮見令麻
音の見える風景
「Chapter 42 川嶋哲郎」望月由美
カンサス・シティの人と音楽
#47. チャック・へディックス氏との“オーニソロジー”:チャーリー・パーカー・ヒストリカル・ツアー 〈Part 2〉 竹村洋子
及川公生の聴きどころチェック
#263 『大友良英スペシャルビッグバンド/ライヴ・アット・新宿ピットイン』 (Pit Inn Music)
#264 『ジョルジュ・ケイジョ 千葉広樹 町田良夫/ルミナント』 (Amorfon)
#265 『中村照夫ライジング・サン・バンド/NY Groove』 (Ratspack)
#266 『ニコライ・ヘス・トリオfeat. マリリン・マズール/ラプソディ〜ハンマースホイの印象』 (Cloud)
#267 『ポール・ブレイ/オープン、トゥ・ラヴ』 (ECM/ユニバーサルミュージック)
オスロに学ぶ
Vol.27「Nakama Records」田中鮎美
ヒロ・ホンシュクの楽曲解説
#4『Paul Bley /Bebop BeBop BeBop BeBop』 (Steeple Chase)
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#70 (Archive) ポール・ブレイ (Part 1) 須藤伸義
#71 (Archive) ポール・ブレイ (Part 2) 須藤伸義
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#871「コジマサナエ=橋爪亮督=大野こうじ New Year Special Live!!!」平井康嗣
#872「そのようにきこえるなにものか Things to Hear - Just As」安藤誠
#873「デヴィッド・サンボーン」神野秀雄
#874「マーク・ジュリアナ・ジャズ・カルテット」神野秀雄
#875「ノーマ・ウィンストン・トリオ」神野秀雄
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