テッド・ローゼンタール/ソー・イン・ラヴ text by Kimio OIKAWA

SSJ/バウンディ XQAM-1515
¥2800



テッド・ローゼンタール (p)
植田典子 (b)
クインシー・デイヴィス (ds)

録音 2010年3月9/10日
クヌーブ・スタジオ(ニュージャージー州リヴァー・エッジ)

エクゼクティブ・プロデューサー:藤原憲一
プロデューサー:テッド・ローゼンタール
録音:マンフレッド・クヌーブ(クヌーブ・スタジオ)
マスタリング:アラン・シルヴァーマン

プロデューサー・ノートによると、完全セパレートのアイソレーション完璧の録音と記されている。しかし、ミックスの素晴らしさからか、かぶりを解決しているマイキングの自由さからか、何とも言えぬ、大らかさが漂うサウンドなのだ。
ピアノの柔らかく、空気層を沢山含んだ音像は、心休まる音である。
さらに、ドラムスもデッドな感じを与えず、ドラムスのブース内の響きを豊富に捉え、それが空間のミックス感覚に繋がっている。ベースもしかりだ。
セパレーションは、音の混濁から逃げられるが、各楽器が明確に浮き上がり、バランスとしてジャズらしさに欠けるものだが、ここはそれが無い。支配しているピアノの音色の豊かさが、すべてをカバーする。
ドラムスの明瞭さ、スネアのリアルなエッジの鋭さに、一瞬身を引くが嫌みにはならない。ベースの、弦の唸りに共振する胴の唸りを身近に聞く快感は、たまらない。お互い、アイコンタクトでの共通空間を構成するが、サウンドも、共通空間に彷徨う音の渦がある。

*CD 評:
http://www.jazztokyo.com/five/five700.html

及川公生:1936年、福岡県生まれ。FM東海(現・FM東京)を経てフリーの録音エンジニアに。ジャスをクラシックのDirect-to-2track録音を中心に、キース・ジャレットや菊地雅章、富樫雅彦、日野皓正、山下和仁などを手がける。2003年度日本音響家協会賞を受賞。現在、音響芸術専門学校講師。著書にCD-ROMブック「及川公生のサウンド・レシピ」(ユニコム)。

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FIVE by FIVE 注目の新譜


NEW1.31 '16

追悼特集
ポール・ブレイ Paul Bley

FIVE by FIVE
#1277『大友良英スペシャルビッグバンド/ライヴ・アット・新宿ピットイン』(ピットインレーベル) 望月由美
#1278『David Gilmore / Energies Of Change』(Evolutionary Music) 常盤武
#1279『William Hooker / LIGHT. The Early Years 1975-1989』(NoBusiness Records) 斎藤聡
#1280『Chris Pitsiokos, Noah Punkt, Philipp Scholz / Protean Reality』(Clean Feed) 剛田 武
#1281『Gabriel Vicens / Days』(Inner Circle Music) マイケル・ホプキンス
#1282『Chris Pitsiokos,Noah Punkt,Philipp Scholtz / Protean Reality』 (Clean Feed) ブルース・リー・ギャランター
#1283『Nakama/Before the Storm』(Nakama Records) 細田政嗣


COLUMN
JAZZ RIGHT NOW - Report from New York
今ここにあるリアル・ジャズ − ニューヨークからのレポート
by シスコ・ブラッドリー Cisco Bradley,剛田武 Takeshi Goda, 齊藤聡 Akira Saito & 蓮見令麻 Rema Hasumi

#10 Contents
・トランスワールド・コネクション 剛田武
・連載第10回:ニューヨーク・シーン最新ライヴ・レポート&リリース情報 シスコ・ブラッドリー
・ニューヨーク:変容する「ジャズ」のいま
第1回 伝統と前衛をつなぐ声 − アナイス・マヴィエル 蓮見令麻


音の見える風景
「Chapter 42 川嶋哲郎」望月由美

カンサス・シティの人と音楽
#47. チャック・へディックス氏との“オーニソロジー”:チャーリー・パーカー・ヒストリカル・ツアー 〈Part 2〉 竹村洋子

及川公生の聴きどころチェック
#263 『大友良英スペシャルビッグバンド/ライヴ・アット・新宿ピットイン』 (Pit Inn Music)
#264 『ジョルジュ・ケイジョ 千葉広樹 町田良夫/ルミナント』 (Amorfon)
#265 『中村照夫ライジング・サン・バンド/NY Groove』 (Ratspack)
#266 『ニコライ・ヘス・トリオfeat. マリリン・マズール/ラプソディ〜ハンマースホイの印象』 (Cloud)
#267 『ポール・ブレイ/オープン、トゥ・ラヴ』 (ECM/ユニバーサルミュージック)

オスロに学ぶ
Vol.27「Nakama Records」田中鮎美

ヒロ・ホンシュクの楽曲解説
#4『Paul Bley /Bebop BeBop BeBop BeBop』 (Steeple Chase)

INTERVIEW
#70 (Archive) ポール・ブレイ (Part 1) 須藤伸義
#71 (Archive) ポール・ブレイ (Part 2) 須藤伸義

CONCERT/LIVE REPORT
#871「コジマサナエ=橋爪亮督=大野こうじ New Year Special Live!!!」平井康嗣
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