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#40. ビセンテ・アミーゴ |
コンサートホールでの飲食はあり得ないことであるが、“演奏中のご飲食とよそ見はご遠慮ください”という注意書きがビセンテ・アミーゴ本人の希望により伝えられたのは東京のジャズクラブでの公演である。ビセンテは本当に演奏に集中したいとのことらしい。それほどにナイーブな感性の持ち主である。
スペインといえばフラメンコ。いまフラメンコ・ギターの第一人者としてその人気を一手に引き受けているのがビセンテ・アミーゴである。グループを率いて7年ぶりの来日を果たした。1967年3月スペインのセビージャ地方のガダルカナルに生まれ、5歳からコルドバに移り住む。8歳でギターを始め、その後マノ―ロ・サンルーカルのグループに参加。5年にわたりその傍らで演奏をしながらフラメンコの真髄を吸収。その後フラメンコの伝統的な精神を継承しつつ現代的な感性を持ちこんだ。そうしたビセンテの演奏は高い評価を得た。
1989年コルドバのギター・コンクールでの優勝を皮切りに、数多くのフェスティバルに出演。1991年初のソロ・アルバム『我が心を風に解き放て』をリリース。1995年セカンド・アルバム『魂の窓』を、憧れのパコ・デ・ルシアと共演する。1997年には長年あたためていた企画「フラメンコ・ギターとオーケストラのための協奏曲」を巨匠レオ・ブローウエルと録音しサード・アルバム『ホエタ』として発表。2003年の来日で新日本フィルと共演している。
フラメンコのスタイルにこだわりつつもその枠に縛られることなく進化し続ける姿勢は、日本でもフラメンコ・ファンだけでなく多くの音楽ファンに受け入れられている。5人のメンバーとの演奏は白熱した演奏だった。聴衆はスタンディング・オベーションで応えた。
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林 喜代種:東京都日野市在住。80年代初めより現在までクラシック音楽を撮影。一時フォーク・ロック・ジャズ・ 民族音楽も。いま、落語・文楽に興味。(社)日本写真家協会会員
追悼特集
ポール・ブレイ Paul Bley
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#1277『大友良英スペシャルビッグバンド/ライヴ・アット・新宿ピットイン』(ピットインレーベル) 望月由美
#1278『David Gilmore / Energies Of Change』(Evolutionary Music) 常盤武
#1279『William Hooker / LIGHT. The Early Years 1975-1989』(NoBusiness Records) 斎藤聡
#1280『Chris Pitsiokos, Noah Punkt, Philipp Scholz / Protean Reality』(Clean Feed) 剛田 武
#1281『Gabriel Vicens / Days』(Inner Circle Music) マイケル・ホプキンス
#1282『Chris Pitsiokos,Noah Punkt,Philipp Scholtz / Protean Reality』 (Clean Feed) ブルース・リー・ギャランター
#1283『Nakama/Before the Storm』(Nakama Records) 細田政嗣
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JAZZ RIGHT NOW - Report from New York
今ここにあるリアル・ジャズ − ニューヨークからのレポート
by シスコ・ブラッドリー Cisco Bradley,剛田武 Takeshi Goda, 齊藤聡 Akira Saito & 蓮見令麻 Rema Hasumi
#10 Contents
・トランスワールド・コネクション 剛田武
・連載第10回:ニューヨーク・シーン最新ライヴ・レポート&リリース情報
シスコ・ブラッドリー
・ニューヨーク:変容する「ジャズ」のいま
第1回 伝統と前衛をつなぐ声 − アナイス・マヴィエル 蓮見令麻
音の見える風景
「Chapter 42 川嶋哲郎」望月由美
カンサス・シティの人と音楽
#47. チャック・へディックス氏との“オーニソロジー”:チャーリー・パーカー・ヒストリカル・ツアー 〈Part 2〉 竹村洋子
及川公生の聴きどころチェック
#263 『大友良英スペシャルビッグバンド/ライヴ・アット・新宿ピットイン』 (Pit Inn Music)
#264 『ジョルジュ・ケイジョ 千葉広樹 町田良夫/ルミナント』 (Amorfon)
#265 『中村照夫ライジング・サン・バンド/NY Groove』 (Ratspack)
#266 『ニコライ・ヘス・トリオfeat. マリリン・マズール/ラプソディ〜ハンマースホイの印象』 (Cloud)
#267 『ポール・ブレイ/オープン、トゥ・ラヴ』 (ECM/ユニバーサルミュージック)
オスロに学ぶ
Vol.27「Nakama Records」田中鮎美
ヒロ・ホンシュクの楽曲解説
#4『Paul Bley /Bebop BeBop BeBop BeBop』 (Steeple Chase)
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#70 (Archive) ポール・ブレイ (Part 1) 須藤伸義
#71 (Archive) ポール・ブレイ (Part 2) 須藤伸義
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#871「コジマサナエ=橋爪亮督=大野こうじ New Year Special Live!!!」平井康嗣
#872「そのようにきこえるなにものか Things to Hear - Just As」安藤誠
#873「デヴィッド・サンボーン」神野秀雄
#874「マーク・ジュリアナ・ジャズ・カルテット」神野秀雄
#875「ノーマ・ウィンストン・トリオ」神野秀雄
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