●5/30 2010年度武満徹作曲賞受賞者決定

2010年の審査員トリスタン・ミュライユ(仏)によって選出された受賞者は、以下の通り。
1位 ホベルト・トスカー(ブラジル)「FIGURES AT THE BASE OF A CRUCIFIXION
2位 アンドレイ・スレザーク(スロヴァキア=ハンガリー)「Aquarius」
2位 難波 研(日本)「Infinito nero e lontano la luce」
3位 山中 千佳子(日本)「2つのプレザージュ」

ミュライユによれば、選ばれたどの作品もオーケストラの空間配置に工夫があったこと(だから選んだのではないが)。それだけに演奏サイドが大変だったろうが、そうしたリスクにひるむことなく、演奏を実現した関係者全員に感謝したい、とのこと。
個々の作品については、トスカーは画家のフランシス・ベーコンの世界、スレザークは宇宙的な、未知への旅のような世界、難波はモネの『睡蓮』を思わせ、山中はアジア的な中に最後、ヴァーレーズのサイレンの挿入があって新鮮だったとのコメントであった。

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●7/09 第20回新日鉄音楽賞授賞式

日本の音楽文化の発展と、将来を期待される音楽家のさらなる活躍の支援を目的に贈られる第20回新日鉄音楽賞受賞者の授賞式が7月9日、紀尾井ホールで行われた。
フレッシュアーティスト賞のピアニスト河村尚子、特別賞の青木賢児(宮崎県立劇場理事長)の二人がそれぞれ授賞ののち、青木氏は宮崎国際音楽祭のエピソードなどトーク、その後、河村さんの演奏(シューマン、ブラームス、ショパン)が披露された。(写真は、フレッシュアーティスト受賞の河村尚子。撮影:林 喜代種)

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●7/13 『ECM catalog』発売

ミュンヘンのECMレコードの創立40周年を記念し日本からのエールの証として編纂されていた『ECM catalog』(発行:東京キララ社/発売:河出書房新社)が上梓、去る7月13日全国一斉に発売された。延べ20人近い人員が足掛け3年をかけて編纂したこのカタログは、ECM社が1969年の創立以来、2009年末までにECMと傍系のJAPOレーベルからリリースしたすべてのEP/LP/CD/DVDを網羅、全点のカラージャケットとディスコグラフィカル・データ、および短評を収録、世界でも初めての完全カタログを謳っている。短評は約1,100点の作品を11名の執筆者が分担、ECMという大きな音楽の森に分け入る最適のガイドの役割を果たしている。発売まもなくAmazonでは品切れとなり、ツイッターではさまざまな情報が飛び交っている。A5判、690頁、定価4,000円(税別)。

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●7/22 NYから帰国の井上智gがトリオ・ツアー

21年間のNY生活を切り上げ去る4月に帰国、日本に活動拠点を移したギタリストの井上智が帰国早々トリオ・ツアーを行った。メンバーはスウェーデンの女性ヴァーカリスト、リグモール・グスタフソンとピアノのカール・オルジェ。井上とリグモールは井上が教職にあったニュースクールの同窓で、ピアノのオルジェとともに2008年スウェーデン・ツアーを行った旧友同士。リグモールは現在、北欧の歌姫として現地で人気ヴァーカリストの地位を占めているという。

7/22(木)千葉県成田市成田リッチモンドホテル1F『ステラ』
7/24(土)3PM頃 青森県八戸市南郷区カッコーの森エコーランド 南郷サマージャズフェスティバル 2010
7/25(日) 岩手県花巻市いしどりや懐石 新亀屋
7/26(月)7:00pm & 9:30pm 東京 丸の内コットンクラブ
7/27(火)7PM-9PM 栃木県さくら市氏家公民館さくら市国際交流協会
この日のみ井上陽介(b)と小山太郎(d)加わる
7/28(水)7:00pm & 9:00pm 横浜モーション・ブルー
総合問合せ: S&J ASSOCIATES (076)296 0245
井上 智

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●8/26 月刊『JAZZ JAPAN』創刊

7月号を以て終刊となった月刊ジャズ専門誌『スイングジャーナル』に代わって8月26日、月刊『JAZZ JAPAN』が創刊されることになった。旧『スイングジャーナル』の編集長を努めていた三森隆文氏が株式会社ジャズジャパン社を設立、代表取締役社長兼編集長に就任、月刊『JAZZ JAPAN』を創刊することになった。三森編集長によれば、同誌のコンセプトは、“日本で独自の発展を遂げてきた「ジャズ」および「ジャズ文化」の視点から,日米欧,そしてアジア圏にも拡大する現代のジャズ・シーン,ジャズの遺産を捉えていくことにあり、雑誌の性格としては「ジャズ・ドキュメント誌」になるという。なお、同誌の販売・販促は株式会社ヤマハミュージックメディアが担うという。

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●9/04 シリーズ「小曽根 真の現在(いま)」

ジャズに留まらず、舞台音楽、クラシックなどジャンルを超えた活動で注目を集めるピアニスト小曽根 真によるシリーズ「小曽根 真の現在」が9月、彩の国さいたま芸術劇場を舞台にスタートする。「新鮮な音の出会い」を求める第1回は、ピアニストの児玉 桃を迎えてのソロとデュオ。パリ在住の児玉は幼少の頃よりヨーロッパで育ち、パリ国立音楽院を卒業、1991年にはミュンヘン国際コンクールにて最年少で最高位入賞を果たした。その後、2009年には中島健蔵音楽賞、芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞した逸材。すでに、シャルル・デュトワ、小沢征爾、ケントナガノなどが指揮するオーケストラと共演している。
2010.9.04(土) 15:00開演
彩の国さいたま芸術劇場音楽ホール
詳細は:0570-064-939 www.saf.or.jp

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●9/22 山下洋輔スペシャルビッグバンドコンサート2010

山下洋輔率いるスペシャルビッグバンドによるオーチャードホール公演が今年も予定されている。山下洋輔以下、特別編成された日本を代表する精鋭16名によるビッグバンドが、山下洋輔のオリジナルを始め、デューク・エリントンに代表されるジャズの名曲から、ガーシュインの<ラプソディ・イン・ブルー>、ラヴェルの<ボレロ>などクラシックの名曲までを新鮮なアレンジで披露する。
2010.9.22(水)19:00開演
渋谷 Bunkamura オーチャードホール
詳細は:ジャムライス 03-3478-0331 www.jamrice.co.jp
プラネットアーツ 03-3380-7378 www.planet-arts.co.jp

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●9/29 アブドゥーラ・イブラヒム「アフリカン・ピアノ」

9月29日、アブドゥーラ・イブラヒムがダラー・ブランド(本名:アドルフ・ヨハネス・ブランド)時代を含めソロでは初来日の1974年以来8度目の来日を果たす。サッカーのW杯で一挙に注目を集めた南アフリカ、ケープタウンの生まれ(1934年)。1962年の出奔以来、マンデーラ大統領になるまで帰国が許されなかったひとり。アブドゥーラといえば、ダラー・ブランド時代に発売されたライヴ・アルバム『アフリカン・ピアノ』(JAPO) で世界的な注目を集め、旧トリオレコードから発売された国内盤はジャズ・ディスク大賞の「銀賞」に輝いた。独特の思想を語る哲人でもある。

9月29日 7時開演 サントリーホール(ブルーローズホール)
問合せ:サンライズプロモーション東京 0570-90-3332
http://africanpianotokyo2010blogspot.com/

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●渡辺貞夫とチック・コリアがブルーノート東京に出演

10月に登場する渡辺貞夫は「SADAO plays JAZZ SAMBA」と題し、ギタリストのホメロ・ルバンボを始めとするブラジルのトップ・ミュージシャンたちと共演。チック・コリアは12月に出演。クリスチャン・マクブライド(b)とブライアン・ブレイド(ds)からなる必殺のトリオ。詳細は追って。

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FIVE by FIVE 注目の新譜


NEW1.31 '16

追悼特集
ポール・ブレイ Paul Bley

FIVE by FIVE
#1277『大友良英スペシャルビッグバンド/ライヴ・アット・新宿ピットイン』(ピットインレーベル) 望月由美
#1278『David Gilmore / Energies Of Change』(Evolutionary Music) 常盤武
#1279『William Hooker / LIGHT. The Early Years 1975-1989』(NoBusiness Records) 斎藤聡
#1280『Chris Pitsiokos, Noah Punkt, Philipp Scholz / Protean Reality』(Clean Feed) 剛田 武
#1281『Gabriel Vicens / Days』(Inner Circle Music) マイケル・ホプキンス
#1282『Chris Pitsiokos,Noah Punkt,Philipp Scholtz / Protean Reality』 (Clean Feed) ブルース・リー・ギャランター
#1283『Nakama/Before the Storm』(Nakama Records) 細田政嗣


COLUMN
JAZZ RIGHT NOW - Report from New York
今ここにあるリアル・ジャズ − ニューヨークからのレポート
by シスコ・ブラッドリー Cisco Bradley,剛田武 Takeshi Goda, 齊藤聡 Akira Saito & 蓮見令麻 Rema Hasumi

#10 Contents
・トランスワールド・コネクション 剛田武
・連載第10回:ニューヨーク・シーン最新ライヴ・レポート&リリース情報 シスコ・ブラッドリー
・ニューヨーク:変容する「ジャズ」のいま
第1回 伝統と前衛をつなぐ声 − アナイス・マヴィエル 蓮見令麻


音の見える風景
「Chapter 42 川嶋哲郎」望月由美

カンサス・シティの人と音楽
#47. チャック・へディックス氏との“オーニソロジー”:チャーリー・パーカー・ヒストリカル・ツアー 〈Part 2〉 竹村洋子

及川公生の聴きどころチェック
#263 『大友良英スペシャルビッグバンド/ライヴ・アット・新宿ピットイン』 (Pit Inn Music)
#264 『ジョルジュ・ケイジョ 千葉広樹 町田良夫/ルミナント』 (Amorfon)
#265 『中村照夫ライジング・サン・バンド/NY Groove』 (Ratspack)
#266 『ニコライ・ヘス・トリオfeat. マリリン・マズール/ラプソディ〜ハンマースホイの印象』 (Cloud)
#267 『ポール・ブレイ/オープン、トゥ・ラヴ』 (ECM/ユニバーサルミュージック)

オスロに学ぶ
Vol.27「Nakama Records」田中鮎美

ヒロ・ホンシュクの楽曲解説
#4『Paul Bley /Bebop BeBop BeBop BeBop』 (Steeple Chase)

INTERVIEW
#70 (Archive) ポール・ブレイ (Part 1) 須藤伸義
#71 (Archive) ポール・ブレイ (Part 2) 須藤伸義

CONCERT/LIVE REPORT
#871「コジマサナエ=橋爪亮督=大野こうじ New Year Special Live!!!」平井康嗣
#872「そのようにきこえるなにものか Things to Hear - Just As」安藤誠
#873「デヴィッド・サンボーン」神野秀雄
#874「マーク・ジュリアナ・ジャズ・カルテット」神野秀雄
#875「ノーマ・ウィンストン・トリオ」神野秀雄


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