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現代ジャズの浮遊する感じの発端を、モチアン=ロヴァーノ=フリゼールの登場、84年6月録音『It Should've Happened A Long Time Ago』(ECM1283)に求められるのではないか。この当時はロヴァーノもフリゼールも新進である。パット・メセニーの進言でモチアンと組むことになったという逸話には意外な感じもする。



このレコード発売時の国内盤ライナー(http://homepage3.nifty.com/musicircus/ecm/e_com/004.htm)を読むと、この筆者(わたし)は、このトリオが21世紀のジャズの重要な側面を担うだろうことをまったく気付いていない。23さい、ジャズ聴取歴2年8ヶ月のガキのたわごとである。

2001年に菊地雅章に取材した。ゲイリー・ピーコックが菊地のピアノに魅せられて、ふたりで選んだドラマーがポール・モチアンだったという。理由は「時間を伸び縮みさせられるドラマーはポールだけだしね」というものだった。
「時間を伸び縮みさせられる」、このミュージシャンの体感の証言は思考に値することだろうと思う。

今回もヴィレッジ・ヴァンガードのスケジュールをチェックする。ポール・モチアンが「MJQに捧ぐ」としてクレイグ・テイボーンを擁したカルテットでの登場だ。さらに、マーク・ターナーがポール・モチアンとのカルテットで登場。

April 05 - April 10
THE FELLOWSHIP BAND
Brian Blade-d, Melvin Butler-tsax, Myron Walden-asax, Jon Cowherd-p, Jeff Parker-gtr, Chris Thomas-b

April 12 - April 17
MARTIAL SOLAL & FRANCOIS MOUTIN DUO

April 19 - April 24
BILL FRISELL'S BEAUTIFUL DREAMERS
Eyvind Kang-vla, Rudy Royston-d

April 26 - May 01
BILL FRISELL QUARTET
Ron Miles-tpt, Tony Scherr-b, Kenny Wollesen-d

May 03 - May 08
GUILLERMO KLEIN Y LOS GUACHOS

May 10 - May 15
TOM HARRELL QUINTET
Wayne Escoffery-sax, Danny Grissett-p, Ugonna Okegwo-b, Johnathan Blake-d

May 17 - May 22
PAUL MOTIAN QUARTET - TRIBUTE TO THE MJQ
Steve Nelson-vib, Craig Taborn-p, Thomas Morgan-b

May 24 - May 29
May 31 - June 05
ROY HARGROVE QUINTET
Justin Robinson-asax, Sullivan Fortner-p, Ameen Saleem-b, Montez Coleman-d

June 07 - June 12
BILLY HART QUARTET
Mark Turner-sax, Ethan Iverson-p, Ben Street-b

June 14 - June 19
CHRIS POTTER UNDERGROUND
Craig Taborn-rhodes, Adam Rogers-gtr, Nate Smith-d

June 21 - June 26
MARK TURNER QUARTET
Dave Vireilles-p, Ben Street-b, Paul Motian-d

June 28 - July 03
RENEE ROSNES QUARTET
Steve Nelson-vib, Peter Washington-b, Lewis Nash-d


<track 109>
ひまわり 作曲:葉加瀬太郎

震災のあとの惨状を見聞きするに、なかなか音楽を聴く気持ちになれないでいる。数日前の午前6時すぎのNHKで、小中学生だったでしょうか、リコーダーの合奏で、NHK連続テレビ小説『てっぱん』のテーマ曲「ひまわり」(葉加瀬太郎作曲)が演奏されるのに、不意打ちのように泣けてきた。不穏でカッコいい旋律ではなくて、万感を込められる器のような旋律で、おれは葉加瀬太郎に感動する日がくるとは思ってなかった。上手、下手を乗り越えた、音楽を放つことの原点に触れた気がした。

ふと、ギャビン・ブライアーズ(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AE%E3%83%A3%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%96%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%82%BA)のポーツマス・シンフォニア(http://elleander.blog103.fc2.com/blog-entry-918.html)を・・・、それは誤った連想でしょう。


4月16日に益子博之さんと音盤茶話会『四谷ティーパーティー』@喫茶茶会記(四谷三丁目)というイベントを行ないました。ここで、福島恵一さんと益子博之さんの批評が本質的に出会った、という成果がありました。

福島恵一ブログ「耳の枠はずし」記事『「タダマス」の船出 Maiden Voyage of “TADA-MASU”』(http://miminowakuhazushi.dtiblog.com/blog-entry-105.html


Niseko-Rossy Pi-Pikoe:1961年、北海道の炭鉱の町に生まれる。東京学芸大学数学科卒。元ECMファンクラブ会長。音楽誌『Out There』の編集に携わる。音楽サイトmusicircusを堀内宏公と主宰。音楽日記Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review。

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FIVE by FIVE 注目の新譜


NEW1.31 '16

追悼特集
ポール・ブレイ Paul Bley

FIVE by FIVE
#1277『大友良英スペシャルビッグバンド/ライヴ・アット・新宿ピットイン』(ピットインレーベル) 望月由美
#1278『David Gilmore / Energies Of Change』(Evolutionary Music) 常盤武
#1279『William Hooker / LIGHT. The Early Years 1975-1989』(NoBusiness Records) 斎藤聡
#1280『Chris Pitsiokos, Noah Punkt, Philipp Scholz / Protean Reality』(Clean Feed) 剛田 武
#1281『Gabriel Vicens / Days』(Inner Circle Music) マイケル・ホプキンス
#1282『Chris Pitsiokos,Noah Punkt,Philipp Scholtz / Protean Reality』 (Clean Feed) ブルース・リー・ギャランター
#1283『Nakama/Before the Storm』(Nakama Records) 細田政嗣


COLUMN
JAZZ RIGHT NOW - Report from New York
今ここにあるリアル・ジャズ − ニューヨークからのレポート
by シスコ・ブラッドリー Cisco Bradley,剛田武 Takeshi Goda, 齊藤聡 Akira Saito & 蓮見令麻 Rema Hasumi

#10 Contents
・トランスワールド・コネクション 剛田武
・連載第10回:ニューヨーク・シーン最新ライヴ・レポート&リリース情報 シスコ・ブラッドリー
・ニューヨーク:変容する「ジャズ」のいま
第1回 伝統と前衛をつなぐ声 − アナイス・マヴィエル 蓮見令麻


音の見える風景
「Chapter 42 川嶋哲郎」望月由美

カンサス・シティの人と音楽
#47. チャック・へディックス氏との“オーニソロジー”:チャーリー・パーカー・ヒストリカル・ツアー 〈Part 2〉 竹村洋子

及川公生の聴きどころチェック
#263 『大友良英スペシャルビッグバンド/ライヴ・アット・新宿ピットイン』 (Pit Inn Music)
#264 『ジョルジュ・ケイジョ 千葉広樹 町田良夫/ルミナント』 (Amorfon)
#265 『中村照夫ライジング・サン・バンド/NY Groove』 (Ratspack)
#266 『ニコライ・ヘス・トリオfeat. マリリン・マズール/ラプソディ〜ハンマースホイの印象』 (Cloud)
#267 『ポール・ブレイ/オープン、トゥ・ラヴ』 (ECM/ユニバーサルミュージック)

オスロに学ぶ
Vol.27「Nakama Records」田中鮎美

ヒロ・ホンシュクの楽曲解説
#4『Paul Bley /Bebop BeBop BeBop BeBop』 (Steeple Chase)

INTERVIEW
#70 (Archive) ポール・ブレイ (Part 1) 須藤伸義
#71 (Archive) ポール・ブレイ (Part 2) 須藤伸義

CONCERT/LIVE REPORT
#871「コジマサナエ=橋爪亮督=大野こうじ New Year Special Live!!!」平井康嗣
#872「そのようにきこえるなにものか Things to Hear - Just As」安藤誠
#873「デヴィッド・サンボーン」神野秀雄
#874「マーク・ジュリアナ・ジャズ・カルテット」神野秀雄
#875「ノーマ・ウィンストン・トリオ」神野秀雄


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