『藤本一馬/サンダンス』
text by Kimio OIKAWA

バウンディ DDCB-13018

藤本一馬 (Acoustic Guitar)
工藤精 (Acoustic Bass)
岡部洋一 (Percussions)

1. 海への祈り
2. 空のように
3. Harmony Ball
4. 山の神様
5. やじろべえ 〜a balancing toy〜
6. こころの瞳
7. SUN DANCE
8. Blue Light

録音:広兼輝彦 @aLive Recording Studio, 2010年11月16,17,19 & 22日
ミックス:藤本一馬&広兼輝彦
マスタリング:小鐵 徹@JVCマスタリング・センター
プロデューサー:藤本一馬
コ・プロデュサー:成田桂洋



これぞアコースティック・ギターのサウンドだ!

これぞアコースティック・ギターのサウンドだ。ギター録音では山下和仁、ラリー・コリエルに散々苦労させられた筆者の経験と照らし、この音を聞いたとたんに痺(しび)れてしまった。加えて、アナログ的、安堵感のある音質で力強く、抜けのいい音色を伴って空間を想像させながら適度な音像を結ぶ。いい音だ、と思わず声が出る。スティール、ナイロン、どちらも其の特徴を低音部の響きの安定感で捉え、同じ音像の中心となるベースと絡み合って音の芯が骨太だ。
ベースは強調ではないのに4B鉛筆の様な輪郭線を描いて、ガッツあふれる音像を構築する。マイクが捉えた音質そのままを感じるナチュラルさが、ギターの音色と相まって、加工のない世界が耳を休める。
加えて音像の世界観を左右しているのがパーカッション。各種打楽器群の特徴を低音部の安定感で捉え、刺激的でなくとも、凄い印象を伴ってバックの奥行き感を構成する。
どこをとってもアナログチックが印象に残る。なんとマスタリングが大御所、小鐵徹氏。アナログチックの謎が解けた。
*CDレヴュー:http://www.jazztokyo.com/five/five801.html

及川公生:1936年、福岡県生まれ。FM東海(現・FM東京)を経てフリーの録音エンジニアに。ジャスをクラシックのDirect-to-2track録音を中心に、キース・ジャレットや菊地雅章、富樫雅彦、日野皓正、山下和仁などを手がける。2003年度日本音響家協会賞を受賞。現在、音響芸術専門学校講師。著書にCD-ROMブック「及川公生のサウンド・レシピ」(ユニコム)。

JAZZ TOKYO
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FIVE by FIVE 注目の新譜


NEW1.31 '16

追悼特集
ポール・ブレイ Paul Bley

FIVE by FIVE
#1277『大友良英スペシャルビッグバンド/ライヴ・アット・新宿ピットイン』(ピットインレーベル) 望月由美
#1278『David Gilmore / Energies Of Change』(Evolutionary Music) 常盤武
#1279『William Hooker / LIGHT. The Early Years 1975-1989』(NoBusiness Records) 斎藤聡
#1280『Chris Pitsiokos, Noah Punkt, Philipp Scholz / Protean Reality』(Clean Feed) 剛田 武
#1281『Gabriel Vicens / Days』(Inner Circle Music) マイケル・ホプキンス
#1282『Chris Pitsiokos,Noah Punkt,Philipp Scholtz / Protean Reality』 (Clean Feed) ブルース・リー・ギャランター
#1283『Nakama/Before the Storm』(Nakama Records) 細田政嗣


COLUMN
JAZZ RIGHT NOW - Report from New York
今ここにあるリアル・ジャズ − ニューヨークからのレポート
by シスコ・ブラッドリー Cisco Bradley,剛田武 Takeshi Goda, 齊藤聡 Akira Saito & 蓮見令麻 Rema Hasumi

#10 Contents
・トランスワールド・コネクション 剛田武
・連載第10回:ニューヨーク・シーン最新ライヴ・レポート&リリース情報 シスコ・ブラッドリー
・ニューヨーク:変容する「ジャズ」のいま
第1回 伝統と前衛をつなぐ声 − アナイス・マヴィエル 蓮見令麻


音の見える風景
「Chapter 42 川嶋哲郎」望月由美

カンサス・シティの人と音楽
#47. チャック・へディックス氏との“オーニソロジー”:チャーリー・パーカー・ヒストリカル・ツアー 〈Part 2〉 竹村洋子

及川公生の聴きどころチェック
#263 『大友良英スペシャルビッグバンド/ライヴ・アット・新宿ピットイン』 (Pit Inn Music)
#264 『ジョルジュ・ケイジョ 千葉広樹 町田良夫/ルミナント』 (Amorfon)
#265 『中村照夫ライジング・サン・バンド/NY Groove』 (Ratspack)
#266 『ニコライ・ヘス・トリオfeat. マリリン・マズール/ラプソディ〜ハンマースホイの印象』 (Cloud)
#267 『ポール・ブレイ/オープン、トゥ・ラヴ』 (ECM/ユニバーサルミュージック)

オスロに学ぶ
Vol.27「Nakama Records」田中鮎美

ヒロ・ホンシュクの楽曲解説
#4『Paul Bley /Bebop BeBop BeBop BeBop』 (Steeple Chase)

INTERVIEW
#70 (Archive) ポール・ブレイ (Part 1) 須藤伸義
#71 (Archive) ポール・ブレイ (Part 2) 須藤伸義

CONCERT/LIVE REPORT
#871「コジマサナエ=橋爪亮督=大野こうじ New Year Special Live!!!」平井康嗣
#872「そのようにきこえるなにものか Things to Hear - Just As」安藤誠
#873「デヴィッド・サンボーン」神野秀雄
#874「マーク・ジュリアナ・ジャズ・カルテット」神野秀雄
#875「ノーマ・ウィンストン・トリオ」神野秀雄


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