ECM/ユニバーサル
UCCE-1128 2,500円
チック・コリア (p)
ステファノ・ボラーニ (p)
1. オルヴィエート・インプロヴィセーション No.1
2. 白と黒のポートレート
3. イフ・アイ・シュッド・ルーズ・ユー
4. ドラリセ
5. ジターバグ・ワルツ
6. ポーラのワルツ
7. オルヴィエート・インプロヴィセーション No.2
8. (君の)まなざし
9. ダーン・ザット・ドリーム
10. ティリティ・トラン
11. アルマンドのルンバ
12. Fのブルース
録音:バーニー・カーシュ ウンブリア・ジャズ・ウィンター
@マンチネッリ劇場、オルヴィエート(イタリア)
2010年12月30日
アルバム・プロデューサー:マンフレート・アイヒャー(ECM2222)
音の飛散を浴びるライブ体験
マイキングのみで勝負を挑んだ装飾音を感じさせない優秀録音。マイクスタンドの存在を意識させないステージのあり方が嬉しい。内装の写真から、最小限の仕掛けで挑んでいる姿勢が窺(うかが)え、それが音の端正さに現れている。音像もステージ上の響きを表し、左右に大きく広がるものではなく、混合をうまく表現している。マイキングのシンプルさはマイク間の位相混濁が少ないことでもある。
それゆえ、打鍵の鋭い音のエネルギー発散に勢いを感じ、音の飛散を浴びるライブ体験に近い。音の抜けの良さと飛び散る輪郭の濃厚さは、自然色にこだわった証(あかし)だ。少しのリバーブ処理を感じるが、ホール残響を壊すものではない。
ピアノの調整が光る。低音部の濁りのなさ、中高音部の透明感、細心の調整がミュージシャンに提供されている。筐体を叩いたりパフォーマンスで共鳴する弦の響きにも、それが窺える。
関連リンク(CD評):
http://www.jazztokyo.com/five/five834.html
及川公生:1936年、福岡県生まれ。FM東海(現・FM東京)を経てフリーの録音エンジニアに。ジャスをクラシックのDirect-to-2track録音を中心に、キース・ジャレットや菊地雅章、富樫雅彦、日野皓正、山下和仁などを手がける。2003年度日本音響家協会賞を受賞。現在、音響芸術専門学校講師。著書にCD-ROMブック「及川公生のサウンド・レシピ」(ユニコム)。
追悼特集
ポール・ブレイ Paul Bley
:
#1277『大友良英スペシャルビッグバンド/ライヴ・アット・新宿ピットイン』(ピットインレーベル) 望月由美
#1278『David Gilmore / Energies Of Change』(Evolutionary Music) 常盤武
#1279『William Hooker / LIGHT. The Early Years 1975-1989』(NoBusiness Records) 斎藤聡
#1280『Chris Pitsiokos, Noah Punkt, Philipp Scholz / Protean Reality』(Clean Feed) 剛田 武
#1281『Gabriel Vicens / Days』(Inner Circle Music) マイケル・ホプキンス
#1282『Chris Pitsiokos,Noah Punkt,Philipp Scholtz / Protean Reality』 (Clean Feed) ブルース・リー・ギャランター
#1283『Nakama/Before the Storm』(Nakama Records) 細田政嗣
:
JAZZ RIGHT NOW - Report from New York
今ここにあるリアル・ジャズ − ニューヨークからのレポート
by シスコ・ブラッドリー Cisco Bradley,剛田武 Takeshi Goda, 齊藤聡 Akira Saito & 蓮見令麻 Rema Hasumi
#10 Contents
・トランスワールド・コネクション 剛田武
・連載第10回:ニューヨーク・シーン最新ライヴ・レポート&リリース情報
シスコ・ブラッドリー
・ニューヨーク:変容する「ジャズ」のいま
第1回 伝統と前衛をつなぐ声 − アナイス・マヴィエル 蓮見令麻
音の見える風景
「Chapter 42 川嶋哲郎」望月由美
カンサス・シティの人と音楽
#47. チャック・へディックス氏との“オーニソロジー”:チャーリー・パーカー・ヒストリカル・ツアー 〈Part 2〉 竹村洋子
及川公生の聴きどころチェック
#263 『大友良英スペシャルビッグバンド/ライヴ・アット・新宿ピットイン』 (Pit Inn Music)
#264 『ジョルジュ・ケイジョ 千葉広樹 町田良夫/ルミナント』 (Amorfon)
#265 『中村照夫ライジング・サン・バンド/NY Groove』 (Ratspack)
#266 『ニコライ・ヘス・トリオfeat. マリリン・マズール/ラプソディ〜ハンマースホイの印象』 (Cloud)
#267 『ポール・ブレイ/オープン、トゥ・ラヴ』 (ECM/ユニバーサルミュージック)
オスロに学ぶ
Vol.27「Nakama Records」田中鮎美
ヒロ・ホンシュクの楽曲解説
#4『Paul Bley /Bebop BeBop BeBop BeBop』 (Steeple Chase)
:
#70 (Archive) ポール・ブレイ (Part 1) 須藤伸義
#71 (Archive) ポール・ブレイ (Part 2) 須藤伸義
:
#871「コジマサナエ=橋爪亮督=大野こうじ New Year Special Live!!!」平井康嗣
#872「そのようにきこえるなにものか Things to Hear - Just As」安藤誠
#873「デヴィッド・サンボーン」神野秀雄
#874「マーク・ジュリアナ・ジャズ・カルテット」神野秀雄
#875「ノーマ・ウィンストン・トリオ」神野秀雄
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