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#61. デュオ・アマル
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共に1983年生まれのピアニスト2人が組んだピアノ・デュオ。4手連弾や2台ピアノによる演奏会は多くはない。この2人よる演奏は聴き応えあり充実していた。一人はパレスティナ生まれ、もう一人はイスラエル生まれである。哀しみの紛争が続く両国の若き音楽家がデュオ名を「アマル」と名付けて活動を行っている。「アマル」とはアラビア語で「希望」を意味する。音楽に希望を託した思いが伝わってくる。ビシャラ・ハロニ(ウェーブのかかった髪で白シャツ)がパレスティナ出身。マゼール指揮ロンドン・フィル、メータ指揮イスラエル・フィル、バレンボイムと室内楽を共演している。今シーズンはラトルの招きによりベルリン・フィルの首席奏者たちと室内楽シリーズに出演予定。またバレンボイムとはザルツブルク音楽祭での共演が決まっている。一方ヤロン・コールベルク(短髪で黒いシャツ)はイスラエル出身。ショスタコーヴィチ国際コンクール優勝。ティボーデやA.ヒューイットらを輩出したクリーブランド国際コンクール第2位。カーネギーホールなどでアメリカ・デビュー。コールベルクとハロニの2人はエルサレムで出会い、2008年コールベルクの提案でオスロの新オペラハウスで共演。この大成功の公演を期にデュオとして活動していくことを決意する。
レパートリーはバロックから現代まで幅広い。イスラエルやパレスティナの作曲家も含まれている。「素晴らしい音楽は政治や国といった違いを超越する」ことを世の中に伝えたいと考えている。「音楽には国境はない」ことをこの二人の音楽家は実践している。この日のプログラムは、シューベルト「幻想曲 へ短調」は4手連弾。ドルマン「カルシラマ」(イスラエル作曲家)、オデー=タミミ「アマル」(テルアビブ生まれの作曲家)、ラフマニノフ「組曲第1番・幻想的絵画」ほかは2台ピアノ演奏。レベルの高い演奏に熱い拍手が送られた。
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林 喜代種:東京都日野市在住。80年代初めより現在までクラシック音楽を撮影。一時フォーク・ロック・ジャズ・ 民族音楽も。いま、落語・文楽に興味。(社)日本写真家協会会員
追悼特集
ポール・ブレイ Paul Bley
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#1277『大友良英スペシャルビッグバンド/ライヴ・アット・新宿ピットイン』(ピットインレーベル) 望月由美
#1278『David Gilmore / Energies Of Change』(Evolutionary Music) 常盤武
#1279『William Hooker / LIGHT. The Early Years 1975-1989』(NoBusiness Records) 斎藤聡
#1280『Chris Pitsiokos, Noah Punkt, Philipp Scholz / Protean Reality』(Clean Feed) 剛田 武
#1281『Gabriel Vicens / Days』(Inner Circle Music) マイケル・ホプキンス
#1282『Chris Pitsiokos,Noah Punkt,Philipp Scholtz / Protean Reality』 (Clean Feed) ブルース・リー・ギャランター
#1283『Nakama/Before the Storm』(Nakama Records) 細田政嗣
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JAZZ RIGHT NOW - Report from New York
今ここにあるリアル・ジャズ − ニューヨークからのレポート
by シスコ・ブラッドリー Cisco Bradley,剛田武 Takeshi Goda, 齊藤聡 Akira Saito & 蓮見令麻 Rema Hasumi
#10 Contents
・トランスワールド・コネクション 剛田武
・連載第10回:ニューヨーク・シーン最新ライヴ・レポート&リリース情報
シスコ・ブラッドリー
・ニューヨーク:変容する「ジャズ」のいま
第1回 伝統と前衛をつなぐ声 − アナイス・マヴィエル 蓮見令麻
音の見える風景
「Chapter 42 川嶋哲郎」望月由美
カンサス・シティの人と音楽
#47. チャック・へディックス氏との“オーニソロジー”:チャーリー・パーカー・ヒストリカル・ツアー 〈Part 2〉 竹村洋子
及川公生の聴きどころチェック
#263 『大友良英スペシャルビッグバンド/ライヴ・アット・新宿ピットイン』 (Pit Inn Music)
#264 『ジョルジュ・ケイジョ 千葉広樹 町田良夫/ルミナント』 (Amorfon)
#265 『中村照夫ライジング・サン・バンド/NY Groove』 (Ratspack)
#266 『ニコライ・ヘス・トリオfeat. マリリン・マズール/ラプソディ〜ハンマースホイの印象』 (Cloud)
#267 『ポール・ブレイ/オープン、トゥ・ラヴ』 (ECM/ユニバーサルミュージック)
オスロに学ぶ
Vol.27「Nakama Records」田中鮎美
ヒロ・ホンシュクの楽曲解説
#4『Paul Bley /Bebop BeBop BeBop BeBop』 (Steeple Chase)
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#70 (Archive) ポール・ブレイ (Part 1) 須藤伸義
#71 (Archive) ポール・ブレイ (Part 2) 須藤伸義
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#871「コジマサナエ=橋爪亮督=大野こうじ New Year Special Live!!!」平井康嗣
#872「そのようにきこえるなにものか Things to Hear - Just As」安藤誠
#873「デヴィッド・サンボーン」神野秀雄
#874「マーク・ジュリアナ・ジャズ・カルテット」神野秀雄
#875「ノーマ・ウィンストン・トリオ」神野秀雄
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