●マイク・ノックの評伝『Serious Fun』刊行
9月の「東京JAZZ」にトリオを率いて出演、ベテランらしい味わい深い演奏を聴かせたオーストラリア在住のピアニスト、マイク・ノックの評伝が刊行された。『Serious Fun - The Life and Music of Mike Nock』(『真剣なる愉しみ − マイク・ノックの人生と音楽』と題されたこの評伝は、卓越したピアニストで作曲家でもあるウェリントン在住のノーマン・ミーハンが執筆したもので、ニュージーランドの小村に過ごした子供時代からアメリカでの活躍、そして現在シドニーで教育と創作に励むようになるまでのマイクの人生の道のりが描かれている。著者のノーマン・ミーハンは本書の執筆に5年の歳月をかけ、とくに1960、70年代の記述は詳細なリサーチと関係者のインタビューをふまえて構成され、ジャズ界のみならず同時代の文化史の貴重な記録ともいえる。出版はニュージーランドのヴィクトリア・ユニバーシティ・プレス。
詳細は;
http://www.victoria.ac.nz/vup/2010titleinformation/seriousfun.aspx
なお、ボーナスとして、1993年TVニュージーランドが制作したドキュメンタリー『マイク・ノック』のDVDが付いている。
[11.26.2010] Page Top >
●11/13 成田達輝、「ロン=ティボー国際コンクール」バイオリン部門で2位に
11月13日パリで行われた「2010ロン=ティボー国際コンクール」バイオリン部門最終選で札幌出身の成田達輝(18)が2位を受賞した。なお、成田には同時に「セサム賞」(現代作品賞)が授与された。予備審査を通過した26人が3度の予選で5人に絞られ、本選に進出、成田と同じシベリウスのコンチェルトを演奏したフランスの女流が1位を獲得した。本選に進んだ5人はフランス人3人、ルーマニア人と日本人がひとりづつで10代は成田ひとりで最年少。成田は06年、「全日本学生音楽コンクール」中学校の部の全国1位となり、桐朋女子高音楽科(男女共学)が特待生で迎え入れた。今年、同校を卒業、今秋からパリ・モーリス・ラベル音楽院に留学中。成田は来年3月23日に行われる「ロン=ティボー国際音楽コンクール 記念ガラ・コンサート」(サントリーホール)への出演が予定されている。
「ロン=ティボー国際コンクール」は1943年にピアニストとバイオリニストのために設けられたコンクールで、バイオリン部門での日本人の1位受賞者には、小林美恵(1990/23歳)、樫本大進(1996/17歳)、山田晃子(2002/16歳)がいる。
[11.26.2010] Page Top >
●11/18 萩原麻未、「ジュネーブ国際音楽コンクール」ピアノ部門で優勝
11月18日に行われた「ジュネーブ国際音楽コンクール」ピアノ部門の決勝で広島市出身の萩原麻未(23)が同部門で日本人として初めて優勝した。萩原は40人で行われた3度の予選を勝ち上がり、3人が残った最終審査で難易度の高いラベルのピアノ協奏曲を演奏、見事栄冠を手にした。1939年に第1回が開かれた「ジュネーブ国際音楽コンクール」は厳しい審査で知られ、直近の8年間はピアノ部門からは優勝者が出ていなかった。現代最高の女流ピアニストとして知られるマルタ・アルゲリッチ(アルゼンチン)は57年度の優勝者。日本人はかつて、打楽器(72年)、フルート(73年)、声楽の各部門(85年)でひとりづつ優勝者を出している。
萩原 麻未は、1986年12月2日広島市生まれ。5歳でピアノを始め、小学6年で「ピティナ・ピアノコンペティション」(日本)で金賞受賞。中学2年で「フィナーレ・リーグレ国際コンクール」(イタリア)のピアノ部門1位のパルマ・ドーロ賞受賞。広島音楽高校を経てパリ国立高等音楽院修士課程を首席で卒業。現在、パリ在住。
[11.26.2010] Page Top >
●11/19 ECM X’mas スペシャル・セール
ECMでは、X’mas スペシャル・セールとして2009年にリリースされたアルバムの中から20作を選び期間限定の上、特別価格(12.90ユーロ)で販売する。
詳細は;
http://www.ecmrecords.com/News/Special_Offers/Special_87_Christmas_2010.php
[11.26.2010] Page Top >
●11/20 ラズウェル・ラッドからバースデー・プレゼント
去る11月20日75歳の誕生日を迎えたトロンボーンのラズウェル・ラッドからファンに音楽のプレゼントが贈られた。ラッド(tb)、ジョン・リンドバーグ(b)、ウー・トン(sheng)のトリオによる美しい<ダニー・ボーイ>が無償でダウンロードできる;http://sunnysidezone.com/track/danny-boy-instrumental
これは来年2月にサニーサイド・レーベルから発売されるラズウェル・ラッド&トロンボーン・トライブ『インクレジブル・ホンクーシングルズーAサイド』からの抜粋。なお、11月20日、トロンボーン・トライブの出演によりシティ・ワイナリーで75歳を祝うバースデー・ギグが行われた。
[11.26.2010] Page Top >
●2/17〜21 第11回ニューポート・ビーチ・ジャズ・パーティ
〜エリントンからシナトラまで〜をサブ・タイトルに謳い、ジョン・ピッツァレリとフランク・シナトラJr.をフィーチャーしたメインストリーム・ジャズ・フェスティバル「第11回ニューポート・ジャズ・パーティ」が来年2月17日から5日間にわたり、カリフォルニア州ニューポート・ビーチのマリオット・ニューポート・ビーチ・ホテル&スパで開かれる。出演はクラウディオ・ロディッティtp、アナート・コーエンcl、エリック・リードp、スコット‥ハミルトンts、ベニー・グリーンp、ルイス・ナッシュds、ケン・ペプロウスキーcl、アツコ・ハシモトB3 org、ジェフ・ハミルトンをフィーチャーしたジョン・ピッツァレリのトリビュート・トゥ・デューク・エリントン「ロッキン・イン・リズム w/スウィング・セヴン」他。
[11.26.2010] Page Top >
追悼特集
ポール・ブレイ Paul Bley
:
#1277『大友良英スペシャルビッグバンド/ライヴ・アット・新宿ピットイン』(ピットインレーベル) 望月由美
#1278『David Gilmore / Energies Of Change』(Evolutionary Music) 常盤武
#1279『William Hooker / LIGHT. The Early Years 1975-1989』(NoBusiness Records) 斎藤聡
#1280『Chris Pitsiokos, Noah Punkt, Philipp Scholz / Protean Reality』(Clean Feed) 剛田 武
#1281『Gabriel Vicens / Days』(Inner Circle Music) マイケル・ホプキンス
#1282『Chris Pitsiokos,Noah Punkt,Philipp Scholtz / Protean Reality』 (Clean Feed) ブルース・リー・ギャランター
#1283『Nakama/Before the Storm』(Nakama Records) 細田政嗣
:
JAZZ RIGHT NOW - Report from New York
今ここにあるリアル・ジャズ − ニューヨークからのレポート
by シスコ・ブラッドリー Cisco Bradley,剛田武 Takeshi Goda, 齊藤聡 Akira Saito & 蓮見令麻 Rema Hasumi
#10 Contents
・トランスワールド・コネクション 剛田武
・連載第10回:ニューヨーク・シーン最新ライヴ・レポート&リリース情報
シスコ・ブラッドリー
・ニューヨーク:変容する「ジャズ」のいま
第1回 伝統と前衛をつなぐ声 − アナイス・マヴィエル 蓮見令麻
音の見える風景
「Chapter 42 川嶋哲郎」望月由美
カンサス・シティの人と音楽
#47. チャック・へディックス氏との“オーニソロジー”:チャーリー・パーカー・ヒストリカル・ツアー 〈Part 2〉 竹村洋子
及川公生の聴きどころチェック
#263 『大友良英スペシャルビッグバンド/ライヴ・アット・新宿ピットイン』 (Pit Inn Music)
#264 『ジョルジュ・ケイジョ 千葉広樹 町田良夫/ルミナント』 (Amorfon)
#265 『中村照夫ライジング・サン・バンド/NY Groove』 (Ratspack)
#266 『ニコライ・ヘス・トリオfeat. マリリン・マズール/ラプソディ〜ハンマースホイの印象』 (Cloud)
#267 『ポール・ブレイ/オープン、トゥ・ラヴ』 (ECM/ユニバーサルミュージック)
オスロに学ぶ
Vol.27「Nakama Records」田中鮎美
ヒロ・ホンシュクの楽曲解説
#4『Paul Bley /Bebop BeBop BeBop BeBop』 (Steeple Chase)
:
#70 (Archive) ポール・ブレイ (Part 1) 須藤伸義
#71 (Archive) ポール・ブレイ (Part 2) 須藤伸義
:
#871「コジマサナエ=橋爪亮督=大野こうじ New Year Special Live!!!」平井康嗣
#872「そのようにきこえるなにものか Things to Hear - Just As」安藤誠
#873「デヴィッド・サンボーン」神野秀雄
#874「マーク・ジュリアナ・ジャズ・カルテット」神野秀雄
#875「ノーマ・ウィンストン・トリオ」神野秀雄
Copyright (C) 2004-2015 JAZZTOKYO.
ALL RIGHTS RESERVED.