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#65. タン・ドゥン
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タン・ドゥンは現代の中国を代表する世界的な作曲家である。現在はニューヨークを拠点にして国際的に活動をしている。今年5月にはNHK交響楽団の定期演奏会で自作品2曲を指揮した。「日本の津波犠牲者の追憶に」の副題をもつ『The Tears of Nature〜マリンバとオーケストラのための』を日本初演。もう1曲は『The Secret Songs of Women 女書〜13のマイクロフィルム、ハープ、オーケストラのための交響曲』(2012/13)を世界初演した。これはNHK交響楽団、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、フィラデルフィア管弦楽団との共同委嘱作品である。この『女書』はタン・ドゥンが故郷、湖南省の村に伝承されてきた女性だけの文字で書かれた詩歌を伝えるもの。今は6人しかいない女性たちを自ら取材し映像に記録した。上演では3台のプロジェクターで映し出す。この2曲は'涙'がテーマとなっている。喪失感と差別の涙である。タン・ドゥンは1957年生まれ。湖南省のシャーマンのいる農村で育った。作品に水、石、紙という素材を好んで用いるのは自然音に恵まれた幼少時の体験にあるという。また十代の時、文化大革命で2年間農家で働く。その時、原点となる二胡に出会い学ぶ。19歳でクラシック音楽に初めて出会う。1993年コロンビア大学作曲科で博士号を取得。最初の来日は1993年サントリーホールの武満徹監修の「作曲家の個展」で自作を指揮し注目される。オペラ『TEA〜茶は魂の鏡』も話題となる。少年のように屈託なく笑顔を絶やさない明るい性格である。人と話すのが大好きである。この日も舞台袖、楽屋、事務所で話し込む姿があった。ファンの待つサイン会はかなり待たされた。テレビのクルーもそれらを丹念に収録していた。いずれそんな彼をテレビで見ることが出来るだろう。
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林 喜代種:東京都日野市在住。80年代初めより現在までクラシック音楽を撮影。一時フォーク・ロック・ジャズ・ 民族音楽も。いま、落語・文楽に興味。(社)日本写真家協会会員
追悼特集
ポール・ブレイ Paul Bley
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#1277『大友良英スペシャルビッグバンド/ライヴ・アット・新宿ピットイン』(ピットインレーベル) 望月由美
#1278『David Gilmore / Energies Of Change』(Evolutionary Music) 常盤武
#1279『William Hooker / LIGHT. The Early Years 1975-1989』(NoBusiness Records) 斎藤聡
#1280『Chris Pitsiokos, Noah Punkt, Philipp Scholz / Protean Reality』(Clean Feed) 剛田 武
#1281『Gabriel Vicens / Days』(Inner Circle Music) マイケル・ホプキンス
#1282『Chris Pitsiokos,Noah Punkt,Philipp Scholtz / Protean Reality』 (Clean Feed) ブルース・リー・ギャランター
#1283『Nakama/Before the Storm』(Nakama Records) 細田政嗣
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JAZZ RIGHT NOW - Report from New York
今ここにあるリアル・ジャズ − ニューヨークからのレポート
by シスコ・ブラッドリー Cisco Bradley,剛田武 Takeshi Goda, 齊藤聡 Akira Saito & 蓮見令麻 Rema Hasumi
#10 Contents
・トランスワールド・コネクション 剛田武
・連載第10回:ニューヨーク・シーン最新ライヴ・レポート&リリース情報
シスコ・ブラッドリー
・ニューヨーク:変容する「ジャズ」のいま
第1回 伝統と前衛をつなぐ声 − アナイス・マヴィエル 蓮見令麻
音の見える風景
「Chapter 42 川嶋哲郎」望月由美
カンサス・シティの人と音楽
#47. チャック・へディックス氏との“オーニソロジー”:チャーリー・パーカー・ヒストリカル・ツアー 〈Part 2〉 竹村洋子
及川公生の聴きどころチェック
#263 『大友良英スペシャルビッグバンド/ライヴ・アット・新宿ピットイン』 (Pit Inn Music)
#264 『ジョルジュ・ケイジョ 千葉広樹 町田良夫/ルミナント』 (Amorfon)
#265 『中村照夫ライジング・サン・バンド/NY Groove』 (Ratspack)
#266 『ニコライ・ヘス・トリオfeat. マリリン・マズール/ラプソディ〜ハンマースホイの印象』 (Cloud)
#267 『ポール・ブレイ/オープン、トゥ・ラヴ』 (ECM/ユニバーサルミュージック)
オスロに学ぶ
Vol.27「Nakama Records」田中鮎美
ヒロ・ホンシュクの楽曲解説
#4『Paul Bley /Bebop BeBop BeBop BeBop』 (Steeple Chase)
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#70 (Archive) ポール・ブレイ (Part 1) 須藤伸義
#71 (Archive) ポール・ブレイ (Part 2) 須藤伸義
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#871「コジマサナエ=橋爪亮督=大野こうじ New Year Special Live!!!」平井康嗣
#872「そのようにきこえるなにものか Things to Hear - Just As」安藤誠
#873「デヴィッド・サンボーン」神野秀雄
#874「マーク・ジュリアナ・ジャズ・カルテット」神野秀雄
#875「ノーマ・ウィンストン・トリオ」神野秀雄
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