55 Records FNCJ-5555
2,500円(税込)
中村健吾(b)
マーカス・プリンタップ(tp)
マーク・グロス(as)
ステイシー・ディラード(ts、ss)
リチャード・ジョンソン(p)
ウィリー・ジョーンズ3世(ds)
1. 月の沙漠
2. ノスタルジア・イン・タイムズ・スクエア
3. ティアーズ・オブ・ジェダイ
4. ムード・インディゴ
5. クリス・クロス
6. イスファハン
7. アローン・トゥギャザー
8. ベイジン・ストリート・ブルース
9. 上を向いて歩こう
10. ララバイ
録音:ジェフ・“ジェダイ・マスター"・ジョーンズ@ハーシュ・スタジオ、NYC 2012年6月30日、7月1日ニューヨーク
唸りの音量感、撥ねる力強さ...ベースの重心の重みが伝わる録音
ドッシリした重心の重みが伝わる録音だ。ベースが主人公ということもあると思うが、最近の録音傾向から見てジャズにとっては嬉しい指向だ。
ベースの重い感触には、唸りの音量感と、撥ねる力強さの余韻に起因する。
さらに、繊細なベースの弦が表現する音色も、音像として引き立っていて、ベースの魅力を強く印象付けている。
管の絶妙、繊細なミックスが秀逸。当然、演奏において、なんら手を加える必要のないことだが、音像の結ばれ方ががっちりしていて安定感をもたらしている。それぞれの管の音色にマッチしたマイキングの処理と定位の安定感が、たまらない。一瞬、昔、聞いたジャズ空間だと思わせる驚きがある。音の処理をスタジオ空間にゆだねた感じが、いい結果に結びついていると思われる。
バランスとして、厚めに録ったピアノのサウンドが強めにミックスされているが、ジャズの音像処理として賛成できる処理だ。なにか、アナログっぽさが充満しているのだ。
及川公生:1936年、福岡県生まれ。FM東海(現・FM東京)を経てフリーの録音エンジニアに。ジャスをクラシックのDirect-to-2track録音を中心に、キース・ジャレットや菊地雅章、富樫雅彦、日野皓正、山下和仁などを手がける。2003年度日本音響家協会賞を受賞。現在、音響芸術専門学校講師。著書にCD-ROMブック「及川公生のサウンド・レシピ」(ユニコム)。
追悼特集
ポール・ブレイ Paul Bley
:
#1277『大友良英スペシャルビッグバンド/ライヴ・アット・新宿ピットイン』(ピットインレーベル) 望月由美
#1278『David Gilmore / Energies Of Change』(Evolutionary Music) 常盤武
#1279『William Hooker / LIGHT. The Early Years 1975-1989』(NoBusiness Records) 斎藤聡
#1280『Chris Pitsiokos, Noah Punkt, Philipp Scholz / Protean Reality』(Clean Feed) 剛田 武
#1281『Gabriel Vicens / Days』(Inner Circle Music) マイケル・ホプキンス
#1282『Chris Pitsiokos,Noah Punkt,Philipp Scholtz / Protean Reality』 (Clean Feed) ブルース・リー・ギャランター
#1283『Nakama/Before the Storm』(Nakama Records) 細田政嗣
:
JAZZ RIGHT NOW - Report from New York
今ここにあるリアル・ジャズ − ニューヨークからのレポート
by シスコ・ブラッドリー Cisco Bradley,剛田武 Takeshi Goda, 齊藤聡 Akira Saito & 蓮見令麻 Rema Hasumi
#10 Contents
・トランスワールド・コネクション 剛田武
・連載第10回:ニューヨーク・シーン最新ライヴ・レポート&リリース情報
シスコ・ブラッドリー
・ニューヨーク:変容する「ジャズ」のいま
第1回 伝統と前衛をつなぐ声 − アナイス・マヴィエル 蓮見令麻
音の見える風景
「Chapter 42 川嶋哲郎」望月由美
カンサス・シティの人と音楽
#47. チャック・へディックス氏との“オーニソロジー”:チャーリー・パーカー・ヒストリカル・ツアー 〈Part 2〉 竹村洋子
及川公生の聴きどころチェック
#263 『大友良英スペシャルビッグバンド/ライヴ・アット・新宿ピットイン』 (Pit Inn Music)
#264 『ジョルジュ・ケイジョ 千葉広樹 町田良夫/ルミナント』 (Amorfon)
#265 『中村照夫ライジング・サン・バンド/NY Groove』 (Ratspack)
#266 『ニコライ・ヘス・トリオfeat. マリリン・マズール/ラプソディ〜ハンマースホイの印象』 (Cloud)
#267 『ポール・ブレイ/オープン、トゥ・ラヴ』 (ECM/ユニバーサルミュージック)
オスロに学ぶ
Vol.27「Nakama Records」田中鮎美
ヒロ・ホンシュクの楽曲解説
#4『Paul Bley /Bebop BeBop BeBop BeBop』 (Steeple Chase)
:
#70 (Archive) ポール・ブレイ (Part 1) 須藤伸義
#71 (Archive) ポール・ブレイ (Part 2) 須藤伸義
:
#871「コジマサナエ=橋爪亮督=大野こうじ New Year Special Live!!!」平井康嗣
#872「そのようにきこえるなにものか Things to Hear - Just As」安藤誠
#873「デヴィッド・サンボーン」神野秀雄
#874「マーク・ジュリアナ・ジャズ・カルテット」神野秀雄
#875「ノーマ・ウィンストン・トリオ」神野秀雄
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