渡辺貞夫(as)
ファビオ・トーレス(p)
スワミJr.(g)
ブルーノ・ミゴット(b)
セルソ・ヂ・アルメイダ(ds)
1.オウトラ・ヴェス
2.ペロウリーニョ
3.レクイエム・フォー・ラヴ
4.カラー・オブ・スプリング
5.ボン・ヂーア 80
6.カボ・ベルディ・アモール
7.テーマ・パラ・イ・ノヴォ・ヴェント-緑の風-
8.ナタカ・マジ
9.シンパティコ
10.ソリチュード
Recorded by Albert Ranelute st NaCena Studio
Mixed by Yasuo Morimoto at ONKIO HAUS
Mastered by Yuka Koizumi at Orange
音質云々を通り越しラテンの雰囲気は、これだっ!を叩きつけられる
心地いいサウンドが、全体を支配する。こんなにソフトで、粘り気のあるアルトサックスに接するのは久々。素晴らしい録音作品だ。アナログが持つ墨汁のようなエッジがたまらない。アルトと絡むギターが、同じ様なサウンドで掛け合う。
回りを囲むパーカッション、ドラム、ベース、ピアノが、これまた存在感をエッジでなく、音像の図太さで表し、音質云々を通り越しラテンの雰囲気は、これだっ!を叩きつけられる。
ドラムの距離感が素晴らしく、エッジの曖昧さも加わって、この音楽の雰囲気をもり立てる。パーカッションとの絡みも、曖昧で出しゃばらないミックス加減に巧いと、一言。ソロに躍り出た時のエッジの滑らかさが印象的だ。
ピアノの扱いも音質的なこだわりより音像の形成に塊を感じる。マイキングに於いて位相の管理が行き届いている事を知る。
ボーカルはリアルだ。センターに唾も飛びかかろうと迫る。
録音時のサウンドを引き継ぎながら、絶妙のミックスが躍り出るCDであり、光るのはマスタリングだ。
及川公生:1936年、福岡県生まれ。FM東海(現・FM東京)を経てフリーの録音エンジニアに。ジャスをクラシックのDirect-to-2track録音を中心に、キース・ジャレットや菊地雅章、富樫雅彦、日野皓正、山下和仁などを手がける。2003年度日本音響家協会賞を受賞。現在、音響芸術専門学校講師。著書にCD-ROMブック「及川公生のサウンド・レシピ」(ユニコム)。
追悼特集
ポール・ブレイ Paul Bley
:
#1277『大友良英スペシャルビッグバンド/ライヴ・アット・新宿ピットイン』(ピットインレーベル) 望月由美
#1278『David Gilmore / Energies Of Change』(Evolutionary Music) 常盤武
#1279『William Hooker / LIGHT. The Early Years 1975-1989』(NoBusiness Records) 斎藤聡
#1280『Chris Pitsiokos, Noah Punkt, Philipp Scholz / Protean Reality』(Clean Feed) 剛田 武
#1281『Gabriel Vicens / Days』(Inner Circle Music) マイケル・ホプキンス
#1282『Chris Pitsiokos,Noah Punkt,Philipp Scholtz / Protean Reality』 (Clean Feed) ブルース・リー・ギャランター
#1283『Nakama/Before the Storm』(Nakama Records) 細田政嗣
:
JAZZ RIGHT NOW - Report from New York
今ここにあるリアル・ジャズ − ニューヨークからのレポート
by シスコ・ブラッドリー Cisco Bradley,剛田武 Takeshi Goda, 齊藤聡 Akira Saito & 蓮見令麻 Rema Hasumi
#10 Contents
・トランスワールド・コネクション 剛田武
・連載第10回:ニューヨーク・シーン最新ライヴ・レポート&リリース情報
シスコ・ブラッドリー
・ニューヨーク:変容する「ジャズ」のいま
第1回 伝統と前衛をつなぐ声 − アナイス・マヴィエル 蓮見令麻
音の見える風景
「Chapter 42 川嶋哲郎」望月由美
カンサス・シティの人と音楽
#47. チャック・へディックス氏との“オーニソロジー”:チャーリー・パーカー・ヒストリカル・ツアー 〈Part 2〉 竹村洋子
及川公生の聴きどころチェック
#263 『大友良英スペシャルビッグバンド/ライヴ・アット・新宿ピットイン』 (Pit Inn Music)
#264 『ジョルジュ・ケイジョ 千葉広樹 町田良夫/ルミナント』 (Amorfon)
#265 『中村照夫ライジング・サン・バンド/NY Groove』 (Ratspack)
#266 『ニコライ・ヘス・トリオfeat. マリリン・マズール/ラプソディ〜ハンマースホイの印象』 (Cloud)
#267 『ポール・ブレイ/オープン、トゥ・ラヴ』 (ECM/ユニバーサルミュージック)
オスロに学ぶ
Vol.27「Nakama Records」田中鮎美
ヒロ・ホンシュクの楽曲解説
#4『Paul Bley /Bebop BeBop BeBop BeBop』 (Steeple Chase)
:
#70 (Archive) ポール・ブレイ (Part 1) 須藤伸義
#71 (Archive) ポール・ブレイ (Part 2) 須藤伸義
:
#871「コジマサナエ=橋爪亮督=大野こうじ New Year Special Live!!!」平井康嗣
#872「そのようにきこえるなにものか Things to Hear - Just As」安藤誠
#873「デヴィッド・サンボーン」神野秀雄
#874「マーク・ジュリアナ・ジャズ・カルテット」神野秀雄
#875「ノーマ・ウィンストン・トリオ」神野秀雄
Copyright (C) 2004-2015 JAZZTOKYO.
ALL RIGHTS RESERVED.