●11/22 訃報:ハンス・ライヒェル
ギター、そしてダクソフォン奏者として長年フリー・ミュージック・シーンで活躍したハンス・ライヒェルが11月22日にドイツ、ヴッパータールで亡くなった。1949年5月10日生まれ、享年62歳。ギター奏者として音楽活動を始めたライヒェルだが、自ら楽器制作も手がけるようになり、ダクソフォンを考案した。ダクソフォンは、様々な形状の木片をダックスと名付けたギターのフレット部分を切断して裏返したような器具で押さえ、弓引きする楽器で、日本では内橋和久が弾いている。ライヒェルはまたフォント・デザイナーとしても知られていた。FMPなどに多くの録音がある。
(写真:トータル・ミュージック・ミーティング2006年/撮影:横井一江)
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●12/5 『古谷暢康クインテット/ザ・メイジャー』リリース
異形のインプロヴァイザー古谷暢康がポルトガルで率いるクインテットで演奏したアルバム『ザ・メイジャー』(NBLP44) がリトアニアのレーベルNo Businessからリリースされた。『ザ・メイジャー』は、古谷が、1930年代にデトロイトを中心に黒人運動を指導した中根中に取材、作曲した音楽がクインテットで即興演奏された。発売はアナログLPのみで300枚限定。アルバム・カヴァーの写真撮影は元『JAZZ』誌編集長・杉田誠一。
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●12/10 ボイド・リー・ダンロップ、85才でデビュー
ピアニスト、ボイド・リー・ダンロップが85才でアルバム・デビュー(iTunes)を果たした。ボイド・リーは、NY州バファローの生まれ。幼少の頃、道端に捨ててあった壊れたピアノで独学、製鉄所などで働きながら、地元のクラブで時にピアノを弾いていた。バファローの老人ホームを取材で訪れたカメラマンのブレンドン・バノンが壊れたピアノを弾くボイド・リーを聴き、プロデュースを決意、アルバム『ボイズ・ブルース』のリリースが実現したもの。なお、セロニアス・モンクやチャーリー・ミンガスと共演したフランンキー・ダンロップは、ボイド・リーがドラムスを教えた実弟という。
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●12/14 クラーク・テリーに愛の手を
去る12月14日、91才の誕生日を迎えたフリューゲルホーンの名手クラーク・テリーに愛の手を、とジャズ・サイト JazzCornerの代表ロイ・ギルバートが紙面を通じて呼びかけている。クラークは誕生日の直前に脚の切断手術を受けたという。ロイのジャズ・ファンへの呼びかけは、クラークが楽しみにしているゲストブック (http://clarkterry.com/#/guestbook)やブログ (http://clarkterry.com/#/news-blog/)への便り、また課税援助のための Jazz Foundation of America (http://jazzfoundation.org/donate) を通じた義援金の募金など。
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●12/17 ボブ・ブルックマイヤー逝く
ヴァルヴ・トロンボーンの第一人者ボブ・ブルックマイヤーが12月17日、82才の誕生日を2日後に控え死去した。ボブはミズリー州カンザスシティの生まれ。カンザス・シティ音楽院でピアノを学び、クロード・ソーンヒル楽団などではピアニストとして活躍したが、まもなくヴァルブ・トロンボーンに集中、第一人者となった。ジェリー・マリガン、サド・メル楽団で来日。11月30日にニュー・アート・オーケストラをバックにフェイ・クラーセンのヴィーカルをフィーチャーした最新作『スタンダーズ』(ArtistShare)をリリースしたばかり。http://bitly.com/tkGgCz
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●12/23 JALC podcastにリー・コニッツ・インタヴュー
ジャズ・ミュージシャンの肉声が聴ける番組として好評の「JazzStories PODCASTS」(ジャズ・アット・リンカーン・センター主宰)シリーズにリー・コニッツasが加わった。JALCのラジオ・プロデューサー、デイヴィッド・ゴーレンが、フリー・インプロヴィゼーション、レニー・トリスターノ、チャーリー・パーカーの亡霊からの離脱などについてインタヴューする。http://www.jalc.org/podcasts/
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●12/26 サム・リヴァース逝く
テナーサックス、ソプラノサックス、フルート奏者として、また、ピアニスト、作曲家、バンドリーダーとしても活躍したサム・リヴァースが12月26日、フロリダ州オーランドで肺炎のため死去した。享年88才。
ボストン音楽院、ボストン大学で作曲とヴィオラを学びボストン・シーンで活躍した後、トニー・ウィリアムスdsの薦めで64年にマイルス・デイヴィスのバンドに入団、来日コンサートが『マイルス・イン・トーキョー』に捉えられた。
60年代後半からフリー・ジャズ・シーンで活躍、70年に妻のベアトリスとNYのイースト・ヴィレッジにスタジオ・リヴビーを開設、ミュージシャンが自主運営するスペースとして“ロフト・ジャズ”の一翼を担った。
後年はリヴビー・オーケストラを編成、ピアノにジェイソン・モラーンを迎える事もあった。
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●12/31 大晦日はウィントン・マルサリス
大晦日リンカーン・センター内のクラブ「ディジーズ・クラブ」のフィーチャーはウィントン・マルサリスで、7.30と11.00pmの2回。テーマは“ジェリー・ロール・モートンとキング・オリヴァーの音楽”。料金は、$35/$50。
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●1/16 ウィントン・マルサリス CBS-TVの特派員に着任
ジャズ・アット・リンカーン・センターの音楽監督を務めるトランペッターのウィントン・マルサリスがCBS-TVのニュース番組、「CBS This Morning」「CBS Sunday Morning」の文化担当特派員に着任する。ウィントンのデビューは、来年1月16日、マーチン・ルーサー・キング博士の生誕記念日が予定されている。
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●3/26 ジェームズ・ムーディ・セレブレーション
昨年12月に他界したリード奏者ジェームズ・ムーディの功績を讃え、彼が主宰していた奨学基金団体CFNJ James Moody Jazz Scholarship Fund for Newark Youthへの募金活動のためのイヴェントが、来年3月26日にNYブルーノートで予定されている。http://www.jamesmoody.com/
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追悼特集
ポール・ブレイ Paul Bley
:
#1277『大友良英スペシャルビッグバンド/ライヴ・アット・新宿ピットイン』(ピットインレーベル) 望月由美
#1278『David Gilmore / Energies Of Change』(Evolutionary Music) 常盤武
#1279『William Hooker / LIGHT. The Early Years 1975-1989』(NoBusiness Records) 斎藤聡
#1280『Chris Pitsiokos, Noah Punkt, Philipp Scholz / Protean Reality』(Clean Feed) 剛田 武
#1281『Gabriel Vicens / Days』(Inner Circle Music) マイケル・ホプキンス
#1282『Chris Pitsiokos,Noah Punkt,Philipp Scholtz / Protean Reality』 (Clean Feed) ブルース・リー・ギャランター
#1283『Nakama/Before the Storm』(Nakama Records) 細田政嗣
:
JAZZ RIGHT NOW - Report from New York
今ここにあるリアル・ジャズ − ニューヨークからのレポート
by シスコ・ブラッドリー Cisco Bradley,剛田武 Takeshi Goda, 齊藤聡 Akira Saito & 蓮見令麻 Rema Hasumi
#10 Contents
・トランスワールド・コネクション 剛田武
・連載第10回:ニューヨーク・シーン最新ライヴ・レポート&リリース情報
シスコ・ブラッドリー
・ニューヨーク:変容する「ジャズ」のいま
第1回 伝統と前衛をつなぐ声 − アナイス・マヴィエル 蓮見令麻
音の見える風景
「Chapter 42 川嶋哲郎」望月由美
カンサス・シティの人と音楽
#47. チャック・へディックス氏との“オーニソロジー”:チャーリー・パーカー・ヒストリカル・ツアー 〈Part 2〉 竹村洋子
及川公生の聴きどころチェック
#263 『大友良英スペシャルビッグバンド/ライヴ・アット・新宿ピットイン』 (Pit Inn Music)
#264 『ジョルジュ・ケイジョ 千葉広樹 町田良夫/ルミナント』 (Amorfon)
#265 『中村照夫ライジング・サン・バンド/NY Groove』 (Ratspack)
#266 『ニコライ・ヘス・トリオfeat. マリリン・マズール/ラプソディ〜ハンマースホイの印象』 (Cloud)
#267 『ポール・ブレイ/オープン、トゥ・ラヴ』 (ECM/ユニバーサルミュージック)
オスロに学ぶ
Vol.27「Nakama Records」田中鮎美
ヒロ・ホンシュクの楽曲解説
#4『Paul Bley /Bebop BeBop BeBop BeBop』 (Steeple Chase)
:
#70 (Archive) ポール・ブレイ (Part 1) 須藤伸義
#71 (Archive) ポール・ブレイ (Part 2) 須藤伸義
:
#871「コジマサナエ=橋爪亮督=大野こうじ New Year Special Live!!!」平井康嗣
#872「そのようにきこえるなにものか Things to Hear - Just As」安藤誠
#873「デヴィッド・サンボーン」神野秀雄
#874「マーク・ジュリアナ・ジャズ・カルテット」神野秀雄
#875「ノーマ・ウィンストン・トリオ」神野秀雄
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