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#85. ジャン・ルイ・ストイアマン
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「ブラジルのショパン」と呼ばれた天才がいた。リオに生まれ、リオを愛し、リオの民衆に愛された「ブラジル音楽の開拓者」、「ブラジルの魂」とヴィラ=ロボスが敬愛し絶賛したエルネスト・ナザレ。広く旅をし、インディアン、奥地、人里離れた場所に住む民族の驚くべき量の音楽の素材を収集。かつバッハからも強い影響を受けたヴィラ=ロボス。ブラジルのポップスからの影響から最も少なく、今も活発な作曲活動を展開、オペラ・歌曲・オーケストラ作品・室内楽をベルク、ライヒを思わせる作風のJ.G.リッパ―。ブラジル出身のピアニストのジャン・ルイ・ストイアマンがこの自国の三人の作曲家の作品を熱く演奏した。
ストイアマンはリオ・デ・ジャネイロの音楽一家に生まれる。4歳でピアノを始め、14歳でブラジル交響楽団にデビュー。1967年ナポリ国立音楽院への奨学金を得て渡欧。1972年ライプツィヒ国際バッハコンクールで第2位に入賞。たちまちヨーロッパで認められる存在となる。アバド指揮ロンドン響、メニューイン及びアシュケナージ指揮ロイヤル・フィルと共演。1985年BBCプロムスにデビュー。ポーランド室内管と演奏したバッハの協奏曲ニ短調は絶賛された。イギリス室内管、ハレ管弦楽団などヨーロッパ、アメリカなどの数多くのオーケストラと共演している。リサイタルも多い。ストイアマンのレパートリーは時代、ジャンル共に多岐にわたる。特に20世紀後半の作品を積極的に取り上げ、新作の初演も多い。レコーディングもモスクワ室内管弦楽団と録音したスクリャービンとメンデルスゾーンのピアノ協奏曲をリリース。またヨーロッパ室内管と録音したバッハの協奏曲集、名誉あるディアパソン賞を受賞したバッハの6つのパルティータがある。今回のコンサートではヴィラ=ロボスのブラジル風バッハ第4番など、ブラジル音楽の真髄とその息吹を存分に味わわせた。
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林 喜代種:東京都日野市在住。80年代初めより現在までクラシック音楽を撮影。一時フォーク・ロック・ジャズ・ 民族音楽も。いま、落語・文楽に興味。(社)日本写真家協会会員
追悼特集
ポール・ブレイ Paul Bley
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#1277『大友良英スペシャルビッグバンド/ライヴ・アット・新宿ピットイン』(ピットインレーベル) 望月由美
#1278『David Gilmore / Energies Of Change』(Evolutionary Music) 常盤武
#1279『William Hooker / LIGHT. The Early Years 1975-1989』(NoBusiness Records) 斎藤聡
#1280『Chris Pitsiokos, Noah Punkt, Philipp Scholz / Protean Reality』(Clean Feed) 剛田 武
#1281『Gabriel Vicens / Days』(Inner Circle Music) マイケル・ホプキンス
#1282『Chris Pitsiokos,Noah Punkt,Philipp Scholtz / Protean Reality』 (Clean Feed) ブルース・リー・ギャランター
#1283『Nakama/Before the Storm』(Nakama Records) 細田政嗣
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JAZZ RIGHT NOW - Report from New York
今ここにあるリアル・ジャズ − ニューヨークからのレポート
by シスコ・ブラッドリー Cisco Bradley,剛田武 Takeshi Goda, 齊藤聡 Akira Saito & 蓮見令麻 Rema Hasumi
#10 Contents
・トランスワールド・コネクション 剛田武
・連載第10回:ニューヨーク・シーン最新ライヴ・レポート&リリース情報
シスコ・ブラッドリー
・ニューヨーク:変容する「ジャズ」のいま
第1回 伝統と前衛をつなぐ声 − アナイス・マヴィエル 蓮見令麻
音の見える風景
「Chapter 42 川嶋哲郎」望月由美
カンサス・シティの人と音楽
#47. チャック・へディックス氏との“オーニソロジー”:チャーリー・パーカー・ヒストリカル・ツアー 〈Part 2〉 竹村洋子
及川公生の聴きどころチェック
#263 『大友良英スペシャルビッグバンド/ライヴ・アット・新宿ピットイン』 (Pit Inn Music)
#264 『ジョルジュ・ケイジョ 千葉広樹 町田良夫/ルミナント』 (Amorfon)
#265 『中村照夫ライジング・サン・バンド/NY Groove』 (Ratspack)
#266 『ニコライ・ヘス・トリオfeat. マリリン・マズール/ラプソディ〜ハンマースホイの印象』 (Cloud)
#267 『ポール・ブレイ/オープン、トゥ・ラヴ』 (ECM/ユニバーサルミュージック)
オスロに学ぶ
Vol.27「Nakama Records」田中鮎美
ヒロ・ホンシュクの楽曲解説
#4『Paul Bley /Bebop BeBop BeBop BeBop』 (Steeple Chase)
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#70 (Archive) ポール・ブレイ (Part 1) 須藤伸義
#71 (Archive) ポール・ブレイ (Part 2) 須藤伸義
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#871「コジマサナエ=橋爪亮督=大野こうじ New Year Special Live!!!」平井康嗣
#872「そのようにきこえるなにものか Things to Hear - Just As」安藤誠
#873「デヴィッド・サンボーン」神野秀雄
#874「マーク・ジュリアナ・ジャズ・カルテット」神野秀雄
#875「ノーマ・ウィンストン・トリオ」神野秀雄
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