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『マリア・シュナイダー・オーケストラ／コンサート・イン・ザ・ガーデン』
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Musicians:
Tim Ries (sax, cl, fl) Charles Pillow (sax, cl, fl, oboe, English horn) Rich Perry (sax, fl) Donny McCaslin (sax, cl, fl) Scott Robinson (sax, cl) Tony Kadleck (tp, flgh) Greg Gisbert (tp, flgh) Laurie Frink (tp, flgh) Ingrid Jensen (tp, flgh) Keith O'Quinn (tb) Rock Ciccarone (tb) Larry Farrell (tb) George Flynn (tb) Ben Monder (g) Frank Kimbrough (p) Jay Anderson (b) Clarence Penn (ds)
Jeff Ballard (perc) Gonzalo Grau (perc) Gary Versace (acdn) Luciana Souza (voice) Pete McGuinness (tb) Andy Middleton (sax)

1. Concert in the Garden
Three Romances
2. part 1 Choro Dançado
3. part 2 Pas de Deux
4. part 3 Dança Illusória
5. Bulería, Soleá y Rumba

Recorded at Avater Studios Room A , March 8-11, 2004
Engineered by David Baker

デイヴィッド・ベイカーのスタジオ録音

各楽器の明瞭さは当然だが、隠れているベイカー流儀の音の厚みは、MSOのアレンジの細やかさに芯の堅さをもたらしている。従って積み重なった音像に輪郭の濃厚さが浮かび上がり、NSOの持ち味が全開。リズム群の激しさにもかかわらず、管楽器、リードの厚いサウンドが絡み合って、ビッグバンドの濃厚さが沸き上がる。
ステージ空間を意識したソロの扱いに、きめ細やかな配慮が窺える。ソロが浮き上がることを避け、空間を意識させた音創り、トランペットに感じる奥行きの表現、リバーブだけではないマイキングの配慮をサウンドから読み取れる。
音の安定感にベースがしっかり構える。これもベイカー流。ビッグバンドの繊細な演奏の部分で、この安定感が寄与していて音像が雄大に展開する。チマチマした繊細さにならない不思議さ、音の芯のとらえ方に真骨頂を聴かせる。

及川公生：1936年、福岡県生まれ。FM東海（現・FM東京）を経てフリーの録音エンジニアに。ジャスをクラシックのDirect-to-2track録音を中心に、キース・ジャレットや菊地雅章、富樫雅彦、日野皓正、山下和仁などを手がける。2003年度日本音響家協会賞を受賞。現在、音響芸術専門学校講師。著書にCD-ROMブック「及川公生のサウンド・レシピ」（ユニコム）。

: Vol.68：食べある記　XIV

1.31 '16

追悼特集
ポール・ブレイ Paul Bley

FIVE by FIVE ：
#1277『大友良英スペシャルビッグバンド／ライヴ・アット・新宿ピットイン』(ピットインレーベル) 望月由美
 #1278『David Gilmore / Energies Of Change』(Evolutionary Music) 常盤武
 #1279『William Hooker / LIGHT. The Early Years 1975-1989』(NoBusiness Records) 斎藤聡
 #1280『Chris Pitsiokos, Noah Punkt, Philipp Scholz / Protean Reality』(Clean Feed) 剛田武
 #1281『Gabriel Vicens / Days』(Inner Circle Music) マイケル・ホプキンス
 #1282『Chris Pitsiokos,Noah Punkt,Philipp Scholtz / Protean Reality』 (Clean Feed) ブルース・リー・ギャランター
 #1283『Nakama／Before the Storm』(Nakama Records) 細田政嗣

COLUMN ：
JAZZ RIGHT NOW - Report from New York
今ここにあるリアル・ジャズ　－　ニューヨークからのレポート
by シスコ・ブラッドリー Cisco Bradley，剛田武 Takeshi Goda, 齊藤聡 Akira Saito & 蓮見令麻 Rema Hasumi
#10 Contents
・トランスワールド・コネクション剛田武
 ・連載第１０回：ニューヨーク・シーン最新ライヴ・レポート＆リリース情報シスコ・ブラッドリー
 ・ニューヨーク：変容する「ジャズ」のいま
第1回　伝統と前衛をつなぐ声　－　アナイス・マヴィエル　蓮見令麻

音の見える風景
「Chapter 42 川嶋哲郎」望月由美

カンサス・シティの人と音楽
#47. チャック・へディックス氏との“オーニソロジー”:チャーリー・パーカー・ヒストリカル・ツアー〈Part 2〉竹村洋子

及川公生の聴きどころチェック
#263 『大友良英スペシャルビッグバンド／ライヴ・アット・新宿ピットイン』 (Pit Inn Music)
#264 『ジョルジュ・ケイジョ千葉広樹町田良夫／ルミナント』 (Amorfon)
#265 『中村照夫ライジング・サン・バンド／NY Groove』 (Ratspack)
#266 『ニコライ・ヘス・トリオfeat. マリリン・マズール／ラプソディ～ハンマースホイの印象』 (Cloud)
#267 『ポール・ブレイ／オープン、トゥ・ラヴ』 (ECM／ユニバーサルミュージック)

オスロに学ぶ
Vol.27「Nakama Records」田中鮎美

ヒロ・ホンシュクの楽曲解説
＃４『Paul Bley /Bebop BeBop BeBop BeBop』 (Steeple Chase)

INTERVIEW ：
#70 (Archive) ポール・ブレイ (Part 1) 須藤伸義
 #71 (Archive) ポール・ブレイ (Part 2) 須藤伸義

CONCERT／LIVE REPORT ：
#871「コジマサナエ=橋爪亮督=大野こうじ New Year Special Live!!!」平井康嗣
 #872「そのようにきこえるなにものか Things to Hear - Just As」安藤誠
 #873「デヴィッド・サンボーン」神野秀雄
 #874「マーク・ジュリアナ・ジャズ・カルテット」神野秀雄
 #875「ノーマ・ウィンストン・トリオ」神野秀雄

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