#87. ジョナサン・ノット
指揮者 東京交響楽団
2014年4月20日
サントリーホール



ジョナサン・ノットが東京交響楽団の第3代音楽監督に就任した。その就任披露公演が4月にあった。6月にも予定されている。4月はミューザ川崎、サントリーホール、東京オペラシティコンサートホールだった。
6月はサントリーホールと東京オペラシティコンサートホールで音楽監督就任披露公演が行われる。東京交響楽団は、今年開館10周年のミューザ川崎シンフォニーホールを本拠地に活動している。ジョナサン・ノットと東京交響楽団との出会いは2011年10月の定期公演で初めての客演指揮で評価されて音楽監督就任が決まったということである。2013年10月にもR.シュトラウスの「アルプス交響曲」でスケールの大きな演奏で注目された。そして4月19・20日の新音楽監督就任披露公演では武満徹「セレモニアル1992」、マーラー「交響曲第9番」を指揮した。指揮者ノットの希望で休憩なしで2曲続けて演奏された。ノットの指揮は次第に熱気を帯びてきて、聴き手を虜にしてしまった。
ジョナサン・ノットは1962年イギリスに生まれる。ケンブリッジ大学で音楽を専攻。マンチェスターで声楽とフルートを学ぶ。ドイツのヴィースバーデン州立歌劇場で指揮者としてのキャリアをスタート。1997年ルツェルン交響楽団と2000年アンサンブル・アンテルコンタンポラン及びバンベルク交響楽団の首席指揮者に就任。古典から現代曲まで膨大なレパートリーを誇る。就任会見で「音作りと柔軟性」を重視したいと語っていた。マーラーの交響曲第9番の90分にもおよぶ長大な曲を暗譜で指揮した。そこにノットがいうところの感性のぶつかり合う瞬間を楽しみ、そこから生まれる本当に美しい音楽と出会った気がする。以後12月のマーラーの「千人の交響曲」、2015年3月に来日し東京交響楽団を指揮する。

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林 喜代種(はやし・きよたね Kiyotane HAYASHI)
東京都日野市在住。80年代初めより現在までクラシック音楽を撮影。一時フォーク・ロック・ジャズ・ 民族音楽も。いま、落語・文楽に興味。(社)日本写真家協会会員

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