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#89. ラン・ラン
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中国出身のスーパースター的存在のピアニスト ラン・ランが来日公演を行った。東京公演の初日には、終了後のサイン会に400人を超えるファンが長い列をつくった。この数はサントリーホール始まって以来の多さだったらしい。2日目の次の日はアンコール曲は4曲。そのあと、サイン会は行わないとのことで、ステージ前に詰め寄った若い女性ファンに握手やハイタッチサービスのために何回もステージに出て行った。そのラン・ランも開場ぎりぎりまで本番前のリハーサルをやっている。前日の公演では開場時間が過ぎても終わらず、ロビーでお客さんは待ってもらったという。それほど演奏には真剣に取り組む姿勢を見せていた。本番は華麗な演奏でラン・ラン・スタイルで聴衆を圧倒する。2013年1月に予定されていたラン・ラン祭は病気のため来日中止となったが、今回の演奏はそれを補うかのような熱のこもった演奏で大いに喜ばせた。1995年仙台で行われた「若い音楽家のためのチャイコフスキー国際コンクール」で優勝。その後の活躍は物凄いものがある。1982年生まれ。5歳で瀋陽ピアノコンクール優勝し初リサイタル。9歳で北京中央音楽院に入学。17歳でシカゴ交響楽団「世紀のガラ」コンサートでチャイコフスキーのピアノ協奏曲を急遽代演し一躍注目される。2004年ユニセフ国際親善大使。2008年北京オリンピック開会式で演奏。2009年TIME誌の「世界で最も影響力のある100人」に選ばれる。オバマ大統領のノーベル平和賞受賞コンサートに出演。2010年世界経済フォーラムから若手グローバルリーダー250人の一人に選ばれ、2013年国連ピースメッセンジャーに就任。カーティス音楽院、ジュリアード音楽院で定期的にマスタークラスを開く。スタインウェイ社で初心者の子供たちの音楽教育用に「ラン・ラン・スタインウェイ」を製作している。2012年1月新圳でピアノスクールを開校。建物は安藤忠雄が設計。以後大連、上海、北京に開校予定。中国は4000万人の子供がピアノを習っている、という。30代の今は教育事業に全力を尽くす、とインタビューに答えている。
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林 喜代種(はやし・きよたね Kiyotane HAYASHI)
東京都日野市在住。80年代初めより現在までクラシック音楽を撮影。一時フォーク・ロック・ジャズ・ 民族音楽も。いま、落語・文楽に興味。(社)日本写真家協会会員
追悼特集
ポール・ブレイ Paul Bley
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#1277『大友良英スペシャルビッグバンド/ライヴ・アット・新宿ピットイン』(ピットインレーベル) 望月由美
#1278『David Gilmore / Energies Of Change』(Evolutionary Music) 常盤武
#1279『William Hooker / LIGHT. The Early Years 1975-1989』(NoBusiness Records) 斎藤聡
#1280『Chris Pitsiokos, Noah Punkt, Philipp Scholz / Protean Reality』(Clean Feed) 剛田 武
#1281『Gabriel Vicens / Days』(Inner Circle Music) マイケル・ホプキンス
#1282『Chris Pitsiokos,Noah Punkt,Philipp Scholtz / Protean Reality』 (Clean Feed) ブルース・リー・ギャランター
#1283『Nakama/Before the Storm』(Nakama Records) 細田政嗣
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JAZZ RIGHT NOW - Report from New York
今ここにあるリアル・ジャズ − ニューヨークからのレポート
by シスコ・ブラッドリー Cisco Bradley,剛田武 Takeshi Goda, 齊藤聡 Akira Saito & 蓮見令麻 Rema Hasumi
#10 Contents
・トランスワールド・コネクション 剛田武
・連載第10回:ニューヨーク・シーン最新ライヴ・レポート&リリース情報
シスコ・ブラッドリー
・ニューヨーク:変容する「ジャズ」のいま
第1回 伝統と前衛をつなぐ声 − アナイス・マヴィエル 蓮見令麻
音の見える風景
「Chapter 42 川嶋哲郎」望月由美
カンサス・シティの人と音楽
#47. チャック・へディックス氏との“オーニソロジー”:チャーリー・パーカー・ヒストリカル・ツアー 〈Part 2〉 竹村洋子
及川公生の聴きどころチェック
#263 『大友良英スペシャルビッグバンド/ライヴ・アット・新宿ピットイン』 (Pit Inn Music)
#264 『ジョルジュ・ケイジョ 千葉広樹 町田良夫/ルミナント』 (Amorfon)
#265 『中村照夫ライジング・サン・バンド/NY Groove』 (Ratspack)
#266 『ニコライ・ヘス・トリオfeat. マリリン・マズール/ラプソディ〜ハンマースホイの印象』 (Cloud)
#267 『ポール・ブレイ/オープン、トゥ・ラヴ』 (ECM/ユニバーサルミュージック)
オスロに学ぶ
Vol.27「Nakama Records」田中鮎美
ヒロ・ホンシュクの楽曲解説
#4『Paul Bley /Bebop BeBop BeBop BeBop』 (Steeple Chase)
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#70 (Archive) ポール・ブレイ (Part 1) 須藤伸義
#71 (Archive) ポール・ブレイ (Part 2) 須藤伸義
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#871「コジマサナエ=橋爪亮督=大野こうじ New Year Special Live!!!」平井康嗣
#872「そのようにきこえるなにものか Things to Hear - Just As」安藤誠
#873「デヴィッド・サンボーン」神野秀雄
#874「マーク・ジュリアナ・ジャズ・カルテット」神野秀雄
#875「ノーマ・ウィンストン・トリオ」神野秀雄
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