COLUMN:JAZZTOKYO

『若林千春／玉響（たまゆら）ぴあにっシモ』
ライブノーツ／ナミレコード WWCC-7770 ￥2500(税別)

若林千春(pf)　若林かおり(fl)

1玉響…momentariness 1 （ピアノのために）
2玉響…momentariness 8 （ピアノのために）
3玉響…momentariness 16 （ピアノのために）
4 TEN SEN MEN 1 （フルートとピアノのために）
5玉響…momentariness 11 （ピアノのために）
6 UTU…原響 3 （ピアノのために）
7玉響…momentariness 9 （フルートとピアノのために）
8玉響…momentariness 13 （ピアノのために）
9玉響…momentariness 3 （ピアノのために）
10玉響…momentariness 14 （ピアノのために）
11玉響…momentariness 10 （フルートとピアノのために）
12迦陵頻迦1 （ピアノのために）
13玉響…momentariness 12 （ピアノのために）
14玉響…momentariness 5 （フルートとピアノのために）
15玉響…momentariness 15 （ピアノのために）
16玉響…momentariness 7 （ピアノのために）
17玉響…momentariness 2 （ピアノのために）

録音：2013年9月20日＠三重県総合文化センター　大ホール
Producer：Takashi Mitsukawa 満川　隆

楽器とホールの特性が合致したナチュラルな録音

ピアノとフルート。残響が醸し出す豊かな音色の彩色を最高の環境で捉えた録音。ピアノとフルートの近接音に存在する鋭さと輪郭の音像を適度に保ち、音の立ち上がりの緊張感を誘うが、豊かなホール残響を巧く取り入れて、開放感に結びつける録音テクニックが巧く作用している。
ピアノの表情にあるダイナミックさを、ホールを鳴らすテクニックに捉えた録音手法。これが成功の要因と言える。
楽器とホールの特性が合致したナチュラルな録音に好感が持てる。

及川公生　Kimio Oikawa
1936年福岡県生まれ。FM東海（現東京FM）技術部を経て独立。大阪万国博・鉄鋼館の音響技術や世界歌謡祭、ねむ・ジャズ・イン等のSRを担当。1976年以降ジャズ録音に専念し現在に至る。2003年度日本音響家協会賞受賞。東京芸術大学、洗足学園音楽大学非常勤講師を経て、現在、音響芸術専門学校非常勤講師。AES会員。

『若林千春／玉響（たまゆら）ぴあにっシモ』 ライブノーツ／ナミレコード WWCC-7770 ￥2500(税別)

1.31 '16

『若林千春／玉響（たまゆら）ぴあにっシモ』
ライブノーツ／ナミレコード WWCC-7770 ￥2500(税別)