#93. 岩崎 淑
ピアニスト
2014年7月14日 紀尾井ホール



岩崎淑が第24回新日鉄住金音楽賞2014の特別賞を受賞した。因みにフレッシュ・アーティスト賞は福士マリ子(ファゴット)が受賞した。贈賞理由は「アンサンブル・ピアニストとして高く評価されている岩崎淑氏がチェリストである弟の岩崎洸氏との二人三脚で行ってきた《沖縄ムーンビーチ・ミュージック・キャンプ&フェスティバル》、室内楽グループ<カロローザ>などを通じて若い音楽家たち(特にピアニストたち)にアンサンブル・アーティストとしての活動を意識させたその実績が高く評価されて今回の受賞となった」。1967年ミュンヘン国際音楽コンクール二重奏部門第3位、1970年チャイコフスキー国際コンクール最優秀伴奏者賞を受賞した。岩崎淑は名伴奏ピアニストとして内外の音楽家たちから絶大な信頼を得ている。今までに共演した音楽家は、シュタルケルvc、トゥルトゥリエvc、P.L.グラ―フpf、パールマンvn 、ナヴァラvc、ギトリスvn、ウート・ウーギvn、マイスキーvc、ジャンドロンvc、スターンvnなど錚々たる人たちである。1976年より《岩崎 淑ミュージック・イン・スタイル》、1979年より18年間《沖縄ムーンビーチ・ミュージック・キャンプ&フェスティバル》、1997年より《沖縄国際音楽祭》を弟の岩崎洸と企画開催、20年間にわたりイタリア・シエナのキジアーナ音楽院にてR.ブレンゴラ教授と室内楽クラスを担当。受賞記念演奏では、2013年ヤング・プラハ国際音楽祭に日本代表として推薦されオープニング・コンサートおよびスメタナ音楽祭で好評を博した中村友希乃のヴァイオリンと共演。トーク・コーナーでは「音楽だけではいけない、新聞などを読み視野を広げること、若い時の練習はきちんとする、音楽家は最高の状態でステージに立たねばならない」などユーモアを込めて今までの音楽体験を披露した。《岩崎淑ミュージック・イン・スタイル》は今年38回目を迎え、11月に管楽器奏者と共演する。

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林 喜代種 Kiyotane Hayashi
東京都日野市在住。80年代初めより現在までクラシック音楽を撮影。一時フォーク・ロック・ジャズ・ 民族音楽も。いま、落語・文楽に興味。(社)日本写真家協会会員。

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追悼特集
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