COLUMN:JAZZTOKYO

『ロバート・グラスパー／カヴァード』
Blue Note／ユニバーサル・ミュージック UCCQ-1042 定価2,300円（税別）

ロバート・グラスパー(p)
ヴィセンテ・アーチャー(b)
ダミアン・リード(ds)

1. イントロ
2. アイ・ドント・イーヴン・ケア
3. レコナー（レディオヘッド）
4. バラングリル（ジョニ・ミッチェル）
5. イン・ケース・ユー・フォガット
6. ソー・ビューティフル（ミュージック・ソウルチャイルド）
7. ザ・ワースト（ジェネイ・アイコ）
8. グッド・モーニング（ジョン・レジェンド）
9. 星影のステラ（ビクター・ヤング）
　※日本盤のみExtended Version収録
10. レヴェルズ（ビラル）
11. ガット・オーヴァー
12. アイム・ダイイング・オブ・サースト（ケンドリック・ラマー）
13. ディラルード

録音：2014年12月2、3日＠ハリウッド・キャピタル・スタジオにてライヴ録音
Produced and arranged by Robert Glasper
Co-producer & A&R : Don Was

最近、耳にする機会の少ない空間を生かしたスタジオ・ライヴ

ハリウッド･キャピトル・スタジオのライヴ録音。
空間の響きが、心地いい音響空間を引きだしている。それぞれの楽器の持ち味に、音像のソフトな表現が加算されている。
最近、耳にする機会のない出会いに興奮。
スタジオに、テイクのアナウンスまで収録。雰囲気十分だ。
ピアノがバランス的に小さいか？と感じるテイクでも、広い空間の容量が、主張する音像に仕上がっている不思議。これを聞くとブース多用の録音に疑問を感じる。
特徴はベースが音像に馴染んでいること。これは注目。ミックス・バランスの効果もあるが、録音技術として､私は秘策を知りたい。

＊関連リンク（CD評）：
http://www.jazztokyo.com/five/five1220.html

及川公生　Kimio Oikawa
1936年福岡県生まれ。FM東海（現東京FM）技術部を経て独立。大阪万国博・鉄鋼館の音響技術や世界歌謡祭、ねむ・ジャズ・イン等のSRを担当。1976年以降ジャズ録音に専念し現在に至る。2003年度日本音響家協会賞受賞。東京芸術大学、洗足学園音楽大学非常勤講師を経て、現在、音響芸術専門学校非常勤講師。AES会員。

『ロバート・グラスパー／カヴァード』 Blue Note／ユニバーサル・ミュージック UCCQ-1042 定価2,300円（税別）

1.31 '16

『ロバート・グラスパー／カヴァード』
Blue Note／ユニバーサル・ミュージック UCCQ-1042 定価2,300円（税別）