●1/10 2人のスイス人大物ジャズ・プロデューサー他界

1月10日、永年ジャズ界に貢献した2人のスイス人ジャズ・プロデューサーが他界した。ひとりは、作編曲・ピアニストとしても知られるジョルジュ・グルンツ(享年80才)で、闘病中だった。グルンツは1971年から23年間ベルリン・ジャズ・フェスの音楽監督として斬新な企画を打ち出す一方で世界各国から新人アーティストを発掘、紹介した。パフォーマーとしては、フィル・ウッズの人気バンド「ヨーロピアン・リズム・マシーン」のピアニストとして知られ、自ら率いたビッグバンド「コンサート・ジャズ・バンド」で1988年に来日、音楽執筆者協議会の「来日ベスト・コンサート」に輝いた。
同じ10日、もうひとりジャズに多大な貢献をしたスイス人が他界している。モントルー・ジャズ・フェスの創始者クロード・ノブス。享年76才。グルンツは病死だが、ノブスはスキーでクロス・カントリーを楽しんでいる最中、凍結した滝から墜落、昏睡状態から覚醒しないまま息を引き取ったという。
彼のスピリットは「モントルー・ ジャズ・フェスティバル・ジャパン・イン・かわさき」に引継がれるのだろうか。
http://www.jazztokyo.com/interview/v29/v29.html


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●1/11〜12 2013 「NYC ウィンター・ジャズフェスト」

「冬枯れ」のNYジャズ・シーンの活性化を目指して企画された「ウィンター・ジャズフェスト」が2013年の今年9回目を迎えた。1月11日と12日の2日間、グリニッチ・ヴィレッジの6箇所のホールやクラブを会場に70以上のグループがオールナイトで熱い演奏を展開した。参加したのは、ビリー・ハーパーをリーダーとする「ザ・クッカーズ」、モンティ・アレキサンダー、ジェームス・カーター、ドン・バイロンなどのヴェテランから若手、新人まで。今や冬のNYの風物詩となったこのイベント、多くのツーリストも詰めかけたという。


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●1/14 「NEA ジャズ・マスターズ2013」授賞式

NEA(National Endowment for the Arts:全米芸術家基金)が制定する2013年度の「Jazz Masters」の授賞式とコンサートが1月14日、NYジャズ・アット・リンカーン・センター内Dizzy's Clubで開催された。今年「Jazz Masters」に指名されたのは、モーズ・アリソン(p, 1927~)、ルー・ドナルドソン(sax,1926~)、ロレイン・ゴードン(1922~)、エディ・パルミエリ(p, 1936~)。ロレインは、ヴィレッジ・ヴァンガードの創業者マックス・ゴードンの未亡人でマックス亡き後、クラブの維持に尽力している。授賞式の模様は;
http://www.nea.gov/honors/jazz/2013-webcast.html


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●1/23 SFジャズ・センター オープニング

30年にわたってサンフランシスコでジャズの運営と普及に献身してきた組織「SF JAZZ」がついに全米初の独立したジャズ・センターを建立、1月23日グランド・オープンが盛大に開催された。参加したのは、マッコイ・タイナー、チック・コリア、ジョー・ロヴァーノ、ジョシュア・レッドマン、ジェイソン・モラーン、エリック・ハーランド、エスペランサ.スポールディングなど新旧のアーティストに加え、特別に組織されたデイヴィッド・サンチェス、ジェフ・バラードなどを含むSF JAZZコレクティヴなど。センターはSFエリアのジャズの拠点として活動を展開していく


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●2/04 ドナルド・バード(tp) 逝く

1973年Blue Noteからリリースの『Black Byrd』のベストセラー・トランペッターとして知られるドナルド・バードが、2月4日他界した。享年80才。
バードはハード・バッパー〜ジャズ・フュージョン・プレイヤーとしての人気が高いが、高学歴(マンハッタン音楽院にも学ぶ)を生かし、教育にも熱心だった(コロンビア大学から名誉博士号を授与)。近年では、彼のCDから多くのフレーズがサンプリングされ、hip-hop界でも人気急上昇、自身でもバンドをプロデュースしてヒットを連発していた。

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●2/05『Jazz Inside Magazine』2月号 刊行

プリント版とデジタル版(共に無償)で発行を続けるNYのジャズ専門誌『Jazz Inside Magazine』の2月号が刊行された。カヴァー・ストーリーは、ドラマーのテリ・リン・カーリントン。テリはConcordから新作『Money Jungle』をリリースしたばかり。インタヴューは他に、フレッド・ハーシュ、ラヴィ・コルトレーン、ダイアン・リーヴスなど。CD評はジャック・デォイジョネット、デューク・エリントン.オーケストラ他。
ダウンロードは;
http://jazzinsidemagazine.com/publications/guide/february-2013



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●2/10 第55回(2013年度)グラミー賞発表

音楽界世界最高の栄誉といわれるグラミー賞(主催:NARAS=National Academy of Recording Arts and Sciences of the United States)の発表、授賞式が2月10日、ロサンジェルスのステイプルス・センターで行われた。
ジャズ関係の受賞は以下の通り;
♪ Best Improvised Jazz Solo:
"Hot House" – Gary Burton & Chick Corea, soloists
♪ Best Jazz Vocal Album
Radio Music Society – Esperanza Spalding
♪ Best Jazz Instrumental Album
Unity Band – Pat Metheny Unity Band
♪ Best Large Jazz Ensemble Album
Dear Diz (Every Day I Think of You) – Arturo Sandoval


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●2/10 キム・カシュカシャン(Vla)グラミー賞受賞

クラシック部門では『Kurtág & Ligeti: Music For Viola』(ECM New Series 2240) のヴィオラ奏者キム・カシュカシャンと『バッハ:平均率クラヴィア曲集』(ECM New Series 2270-73)のピアニスト、アンドラーシュ・シフが「Best Classical Instrumental Solo」を競ったが、カシュカシャンが受賞者となった。


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●2/10 梯 郁太郎氏「グラミー賞特別功労賞」受賞

ローランド(株)創業者の梯 郁太郎氏(かけはし・いくたろう)にグラミー賞の「特別功労賞(Special Merit Awards)」の中の「グラミー技術賞(Technical Grammy Award)が授与された。梯氏は1930年大阪生まれ、
とくに電子楽器の開発と普及、さらにデジタルの共通規格であるMIDIの制定に尽力。2000年にはバークリー音大から名誉博士号を授与されている。グラミー技術賞は過去にソニー(1998)とヤマハ(2007)が受賞しているが日本人が個人で受賞するのは初めて。


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●2/18〜 レヴュー「アポロ・クラブ・ハーレム」

30年代、40年代はジャズのメッカとして、近年ではソウルなどブラック・ミュージックの殿堂としてハーレムで人気を誇ってきたアポロ・シアターが、さらなる飛躍を期してアポロの歴史をレヴュー形式のショー仕立てにし、2月18日、22日、23日の3日間披露する。このレヴューで主役を務めるのはグラミー受賞の実力派ヴォーカリスト、ディ・ディ・ブリッジウォーター、脚本や振付けはブロードウエィで活躍中のスタッフが担当するという。


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FIVE by FIVE 注目の新譜


NEW1.31 '16

追悼特集
ポール・ブレイ Paul Bley

FIVE by FIVE
#1277『大友良英スペシャルビッグバンド/ライヴ・アット・新宿ピットイン』(ピットインレーベル) 望月由美
#1278『David Gilmore / Energies Of Change』(Evolutionary Music) 常盤武
#1279『William Hooker / LIGHT. The Early Years 1975-1989』(NoBusiness Records) 斎藤聡
#1280『Chris Pitsiokos, Noah Punkt, Philipp Scholz / Protean Reality』(Clean Feed) 剛田 武
#1281『Gabriel Vicens / Days』(Inner Circle Music) マイケル・ホプキンス
#1282『Chris Pitsiokos,Noah Punkt,Philipp Scholtz / Protean Reality』 (Clean Feed) ブルース・リー・ギャランター
#1283『Nakama/Before the Storm』(Nakama Records) 細田政嗣


COLUMN
JAZZ RIGHT NOW - Report from New York
今ここにあるリアル・ジャズ − ニューヨークからのレポート
by シスコ・ブラッドリー Cisco Bradley,剛田武 Takeshi Goda, 齊藤聡 Akira Saito & 蓮見令麻 Rema Hasumi

#10 Contents
・トランスワールド・コネクション 剛田武
・連載第10回:ニューヨーク・シーン最新ライヴ・レポート&リリース情報 シスコ・ブラッドリー
・ニューヨーク:変容する「ジャズ」のいま
第1回 伝統と前衛をつなぐ声 − アナイス・マヴィエル 蓮見令麻


音の見える風景
「Chapter 42 川嶋哲郎」望月由美

カンサス・シティの人と音楽
#47. チャック・へディックス氏との“オーニソロジー”:チャーリー・パーカー・ヒストリカル・ツアー 〈Part 2〉 竹村洋子

及川公生の聴きどころチェック
#263 『大友良英スペシャルビッグバンド/ライヴ・アット・新宿ピットイン』 (Pit Inn Music)
#264 『ジョルジュ・ケイジョ 千葉広樹 町田良夫/ルミナント』 (Amorfon)
#265 『中村照夫ライジング・サン・バンド/NY Groove』 (Ratspack)
#266 『ニコライ・ヘス・トリオfeat. マリリン・マズール/ラプソディ〜ハンマースホイの印象』 (Cloud)
#267 『ポール・ブレイ/オープン、トゥ・ラヴ』 (ECM/ユニバーサルミュージック)

オスロに学ぶ
Vol.27「Nakama Records」田中鮎美

ヒロ・ホンシュクの楽曲解説
#4『Paul Bley /Bebop BeBop BeBop BeBop』 (Steeple Chase)

INTERVIEW
#70 (Archive) ポール・ブレイ (Part 1) 須藤伸義
#71 (Archive) ポール・ブレイ (Part 2) 須藤伸義

CONCERT/LIVE REPORT
#871「コジマサナエ=橋爪亮督=大野こうじ New Year Special Live!!!」平井康嗣
#872「そのようにきこえるなにものか Things to Hear - Just As」安藤誠
#873「デヴィッド・サンボーン」神野秀雄
#874「マーク・ジュリアナ・ジャズ・カルテット」神野秀雄
#875「ノーマ・ウィンストン・トリオ」神野秀雄


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