●2/15〜24 街を挙げて賑わった第10回ポートランド・ジャズ・フェスティバル

オレゴン州ポートランドで街を挙げて開かれるジャズ・フェスティバルが今年10回目を迎え、2月15日から10日間にわたって盛大に行われた。大御所ジェラルド・ウィルソン(94)やバリー・ハリスの他、スコット・ハミルトン、クルト・ローゼンウィンケル4、マット・ウィルソン、ケニー・ギャレット4、OBが参加したジャズ・メッセンジャーズ・トリビュート・バンド、スティーヴ・キューン3、ジャック・ディジョネット4(ラヴィ・コルトレーン他)、ACS(ジェリ・アレン、テリ・リン・カーリントン、エスペランサ・スポールディング)など話題のグループが目白押し。とくに、テリ・リンのグラミー受賞作『モザイク・プロジェクト』のコア・メンバー女流3人からなるACSは発売まもなくソールド・アウトになったという。

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●3/11 ECMから話題の"ジャズ・アルバム"続々リリース

『クリス・ポッター/ザ・サイレンズ』
(ECM2258)

『チャールズ・ロイド&ジェイソン・モラーン/ヘイガーズ・ソング』(ECM2311)

『トーマス・スタンコ・ニューヨーク・カルテット/ウィサワ』(ECM2304/05)

『ジョヴァンニ・グイディ・トリオ/シティ・オブ・ブロークン・ドリームズ』(ECM2274)

『クレイグ・テイボーン・トリオ/チャンツ』
(5月発売予定)

ECMから話題のアルバムが続々リリースされ、目が離せない。クリス・ポッターとロイド&モラーンの2作はすでにユニバーサルから国内盤がリリースされている。クレイグ・テイボーンpが自作の他にポッターの作品にも参加、また、トーマス・モーガンbとジェラルド・クリーヴァーdsのリズム隊がスタンコとテイボーンのアルバムに参加、トーマスは加えてジョヴァンニのトリオの一角も形成しているのが注目される。少なくとも、この5(枚のアルバムに参加している若手/中堅が今後のジャズを牽引するキー・アーチストたちであることは疑いを待たない。

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●3/18 モンティ・アレキサンダーpがCD『uplift 2』リリース

ジャマイカ生まれの人気ベテラン・ピアニスト、モンティ・アレキサンダー(1944~)が、2011発売のヒット作『uplist』に続くトリオ・アルバム『uplift 2』(Legacy)をリリースした。トリオを組むのは、70年代中期以来のリユニオンになる、ジョン・クレイトン(b)とジェフ・ハミルトン(ds)。


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●3/22 ポール・モチアン・トリビュート・コンサート

2011年11月惜しまれつつ世を去ったポール・モチアンを悼むコンサートがNYCのシンフォニー・ホールで行われ、多くのミュージシャンが参集、故人と心を通わせた。当夜のキュレイターは個人とも親交があったECM/OBのハンス・ヴェンドゥル。ジョー・ロヴァーノやビル・フリゼールなど多くのモチアンゆかりのミュージシャンがトリビュートを行ったなか、ソロとゲイリー・ピーコックとのデュオで故人を偲んだ菊地雅章の演奏が聴衆やプレスの心を打ったと評されている。
セットリストは;
www.symphonyspace.org/event/7591-a-tribute-to-paul-motian
JazzTokyoの追悼特集は;
www.jazztokyo.com/rip/motian/motian.html


[2.24.2013] Page Top >

 


●4/01〜30 JazzApril 2013が国際的なキャンペーン

全米を中心に世界的なネットワークを誇るジャズ・ジャーナリスト・アソシエーションが、「JazzApril 2013」(April is Jazz Month:4月はジャズの月)を通じて「国際ジャズ・デイ」の大キャンペーンを展開する。世界中のジャズ刊行物、ブログを含む全ジャズ・メディアが参加・協力を求められジャズの活性化の一翼を担う。フィナーレは、4月30日の「インターナショナル・ジャズ・デイ」。今年は、ユネスコ、モンク協会、イスタンブール・ジャズ・フェスティバルの協力で、イスタンブールでメイン・コンサートが予定され、ハービー・ハンコック、ウェイン・ショーター、アブドゥラー・イブラヒム、ミルトン・ナシメント、日本から松居慶子が出演する。コンサートの模様は、ユネスコとモンク協会のサイトで視聴可能。



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●4/12〜14 独ビーレフェルドで「Japan Jazz Festival」

ドイツ、ビーレフェルドの文化と教育活動を行う市民団体、Bunker Ulmenwall
は、2013年4月11日から14日まで、4日間にわたり、今日の日本の音楽をジャンルを超えた5ユニットで公演。中にはフランスやアメリカからの音楽家が参加しているユニットもあり、今日の日本のシーンの国際性も浮き彫りになる。また、地元の音楽学校の学生への指導を公開で行う等、公演だけではなく、教育的活動も展開。
同フェスティバル(Bunker Ulmenwall Festival)は2012年度に1回目とし
てオランダの音楽家がフューチャーされ、2013年度の2回目は、日本の紹介という事で、藤井郷子がキューレートする。会場では音楽だけでなく藤井と交流の深い日本の漫画家、谷口ジロー氏の作品の紹介も行う。
日本の多様性を紹介する事で、世代を超えたより多くの人にアプローチでき、日本への興味や理解を期待できる。地元の学生等、若い世代とのワークショップや公開リハーサル、共演もあるので、今後の交流にも繋げられる。
公演は5公演、ジャズやアバンギャルド等、ドイツ人、アメリカ人、フランス人とのコラボレートプロジェクト、またフラメンコダンステクニックを使ったインプロヴァイズ・ダンサーとの独創的なユニットなど、ジャンル、メディア、国という枠も超えるのべ20名によるプロジェクト。全てオリジナル作品で公演。
ワークショップは、藤井郷子が16年間続けている大編成(16人編成)のオーケストラの楽曲を地元の音楽学校のオーケストラに公開で指導という形で行う。また、ヨーロッパでも評価の高い谷口ジロー氏の漫画を会場で紹介。
詳細は;http://nrwjazz.net/news/2013/jjj/jjj.html


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●4/18〜27 ジャズ・アット・リンカーン・センターが「デューク・エリントン・フェスティバル」

"ジャズの殿堂"ジャズ・アット・リンカーン・センターが4月18日から10日間にわたって「デューク・エリントン・フェスティバル」を開催する。
フェスティバルは、ウィントン・マルサリス率いるジャズ・アット・リンカーン・センター・オーケストラの演奏を中心に、コンサート、プレ・コンサート、ディスカッションなどで構成される。ゲストは、マイケル・ファインスタイン(p,vo)、クルト・エリング(vo)、ブライアン・トーマス(vo)、ジェロン"ブラインド・ボーイ"パクストン他。エリントンの魅力と偉業を音楽と分析で追う。


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●5/09 「ハイライツ・イン・ジャズ」がジョージ・ウィーンを表彰

1974年以来、トライベカ・パーフォーミング・アーツ・センターを拠点にジャック・クライシンガーがNYで続けた最長のコンサート・シリーズ「ハイライツ・イン・ジャズ」。今年表彰を受けるのは、自らピアニストでもあるコンサート/フェスティバル・プロデューサーのジョージ・ウィーン。出演は、ロン・カーター、アナート・コーエン、ジャイ・レオンハート、ルイス・ナッシュ他。

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FIVE by FIVE 注目の新譜


NEW1.31 '16

追悼特集
ポール・ブレイ Paul Bley

FIVE by FIVE
#1277『大友良英スペシャルビッグバンド/ライヴ・アット・新宿ピットイン』(ピットインレーベル) 望月由美
#1278『David Gilmore / Energies Of Change』(Evolutionary Music) 常盤武
#1279『William Hooker / LIGHT. The Early Years 1975-1989』(NoBusiness Records) 斎藤聡
#1280『Chris Pitsiokos, Noah Punkt, Philipp Scholz / Protean Reality』(Clean Feed) 剛田 武
#1281『Gabriel Vicens / Days』(Inner Circle Music) マイケル・ホプキンス
#1282『Chris Pitsiokos,Noah Punkt,Philipp Scholtz / Protean Reality』 (Clean Feed) ブルース・リー・ギャランター
#1283『Nakama/Before the Storm』(Nakama Records) 細田政嗣


COLUMN
JAZZ RIGHT NOW - Report from New York
今ここにあるリアル・ジャズ − ニューヨークからのレポート
by シスコ・ブラッドリー Cisco Bradley,剛田武 Takeshi Goda, 齊藤聡 Akira Saito & 蓮見令麻 Rema Hasumi

#10 Contents
・トランスワールド・コネクション 剛田武
・連載第10回:ニューヨーク・シーン最新ライヴ・レポート&リリース情報 シスコ・ブラッドリー
・ニューヨーク:変容する「ジャズ」のいま
第1回 伝統と前衛をつなぐ声 − アナイス・マヴィエル 蓮見令麻


音の見える風景
「Chapter 42 川嶋哲郎」望月由美

カンサス・シティの人と音楽
#47. チャック・へディックス氏との“オーニソロジー”:チャーリー・パーカー・ヒストリカル・ツアー 〈Part 2〉 竹村洋子

及川公生の聴きどころチェック
#263 『大友良英スペシャルビッグバンド/ライヴ・アット・新宿ピットイン』 (Pit Inn Music)
#264 『ジョルジュ・ケイジョ 千葉広樹 町田良夫/ルミナント』 (Amorfon)
#265 『中村照夫ライジング・サン・バンド/NY Groove』 (Ratspack)
#266 『ニコライ・ヘス・トリオfeat. マリリン・マズール/ラプソディ〜ハンマースホイの印象』 (Cloud)
#267 『ポール・ブレイ/オープン、トゥ・ラヴ』 (ECM/ユニバーサルミュージック)

オスロに学ぶ
Vol.27「Nakama Records」田中鮎美

ヒロ・ホンシュクの楽曲解説
#4『Paul Bley /Bebop BeBop BeBop BeBop』 (Steeple Chase)

INTERVIEW
#70 (Archive) ポール・ブレイ (Part 1) 須藤伸義
#71 (Archive) ポール・ブレイ (Part 2) 須藤伸義

CONCERT/LIVE REPORT
#871「コジマサナエ=橋爪亮督=大野こうじ New Year Special Live!!!」平井康嗣
#872「そのようにきこえるなにものか Things to Hear - Just As」安藤誠
#873「デヴィッド・サンボーン」神野秀雄
#874「マーク・ジュリアナ・ジャズ・カルテット」神野秀雄
#875「ノーマ・ウィンストン・トリオ」神野秀雄


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