●9/01 ECMからJ.アバークロンビー、R.タウナーの新作

ECMの9月新譜はジャズ、ニュー・シリーズ共に3作ずつ。カーラ・ブレイが初めてマンフレート・アイヒャーにプロデュースを任せECMからリリースする『Trios』(ECM2287)の他に、ふたりのヴェテラン・ギタリストの新作が。ジョン・アバークロンビーはカルテットで『39 Steps』(ECM2334)、ラルフ・タウナーは、ヴォルフガング・ムースピール(el-g,vo)とスタヴァ・グリゴリアン(g)とのトリオで『Travel Guide』(ECM2310)を。ニュー・シリーズはミシェル・マカルスキ(vn)とキース・ジャレットの共演でJ.S.バッハのソナタ集(ECM2230/2231) とアンドラーシュ・シフのベートーヴェン「ディアベッリ変奏曲集」(ECM2328) 他。

試聴は;
http://player.ecmrecords.com/john-abercrombie-quartet--39-steps
http://player.ecmrecords.com/ralph-towner--wolfgang-muthspiel--slava-grigoryan--travel-guide



[9.29.2013] Page Top >

●9/02 ジョン・ゾーンの還暦を祝ってベネフィット・ライヴ

NYダウンタウン・シーンのカリスマ、ジョン・ゾーンの還暦 (1953.9.2)を祝うライヴが、バースデイの9月2日、自身がアーティスティック・ディレクターを務めるスペース「The Stone」で行われた。ストーンは、毎月1回ゾーンが出演する日のミュージック・チャージを維持費調達のための資金に充てている。Lこの日はイクエ・モリ(electronics)、シルヴィー・ムルヴァジェ(p)他、多数のミュージシャンが参集、ゾーンの還暦を祝った。この日のミュージック・チャージは、1人25ドル。(photo:Wikipedia)

[9.29.2013] Page Top >


●9/03  米『ジャズ・インサイド・マガジン』9月号刊行

NYを中心に“The Mind, Body and Spirit of Jazz”を伝える『ジャズ・インサイド・マガジン』の9月号。カバー・ストーリーは70才の古稀を迎えたゲイリー・バートン。バースデイ・セレブレーションの特集は、60才の還暦を迎えたダウンタウン・ジャズシーンのカリスマ、ジョン・ゾーン。売り物のインタヴューは、9月にECMからカルテット・アルバム『Baida』をリリースしたラルフ・アレッシ(tp)以下計5名。ディスク・レヴューには藤井郷子の『Time Stands Still』(Not Two)も。毎月の「誕生者」リストも面白い。
なお、JIMの電子版は無料ダウンロードが可能;
http://jazzinsidemagazine.com/publications/guide/september-2013/download

[9.29.2013] Page Top >


●9/05 米『ダウンビート』誌10月号刊行

『ダウンビート』誌10月号(Volume 81, No.10)のカバー・ストーリーはシンガーのグレゴリー・ポーター。ポーターはバリトンの美声だけでなく、ストーリーテラーとしての魅力でアピール。特集は還暦を迎えたダウンタウン・シーンのカリスマ、ジョン・ゾーン(1953年9月2日NY市生まれ)。ブラインドフォールド・テストはサックス奏者のブランフォード・マルサリス。デクスター・ゴードン、ラヴィ・コルトレーン、デイヴ・リーブマン、デイヴィッド・マレーなどについて語っている。

[9.29.2013] Page Top >


●9/10 アル・ディ・メオラ「ビートルズ」トリビュート作リリース

人気ジャズ・フュージョン・ギタリストのアル・ディ・メオラが生涯のアイドル「ビートルズ」へのトリビュート作『オール・ユア・ライフ』(Valiana Music and Media)を制作、9月10日にリリースした。<ミッシェル><エリナー・リグビー><ペニー・レイン>など14曲のビートルズ作品を集めたこのアルバムは、基本的にすべてアコースティック・ギターのソロで演奏され、曲により、2本、3本のギターがオーバーダビングされている。また、<エリナー・リグビー>はストリング・クインテット。録音はビートルズゆかりのロンドンのアビーロード・スタジオで行われた。

[9.29.2013] Page Top >


●9/17 ゲイリー・バートン 古稀のライヴ@ブルーノート NY

ヴァイブラフォンの大御所ゲイリー・バートン(1943.1.23~)が古稀(70才)を祝うライヴをNYのブルーノートで行った。この夜は、スコット.コリー(b)、アントニオ・サンチェズ(ds)、ジュリアン・レイジ(g)からなる新しいカルテットにスペシャル・ゲストとしてアルトゥーロ・サンドヴァル(tp)が花を添えた。
なお、バートンは去る5月に新作『Guided Tour』を Mack Avenueレコードからリリースしている。

[9.29.2013] Page Top >

 


●9/21 アルバート・マンゲルスドルフ賞はニルス・ヴォグラムに!

隔年でドイツジャズ界に貢献した音楽家に与えられるアルバート・マンゲルスドルフ賞の2013年度の受賞者は、8月に来日したニルス・ヴォグラムに決定!際立った技術とサウンド、またジャズの歴史に深く根ざしながらも伝統と革新性を結合させるモダンジャズのさまざまな側面に通じている彼の音楽性が評価された。賞金は15,000ユーロ。授賞式は11月3日、ベルリン・ジャズ祭で行われる。ちなみに、これまでの受賞者は1994年第一回のアレクサンダー・フォン・シュリッペンバッハから前回のペーター・ブロッツマンまで、ドイツジャズ界の錚々たる顔ぶれが並んでいる。(photo:Kazue Yokoi)

関連記事:
http://www.jazztokyo.com/column/reflection/v28_index.html
http://www.jazztokyo.com/live_report/report568.html

[9.29.2013] Page Top >


●9/24 スタンリー・クラウチ、パーカー本上梓

アフリカン・アメリカンの立場から音楽や政治、社会について積極的に発言を続けるNY在のジャーナリスト、スタンリー・クラウチ(1945年LA生まれ)が念願のチャーリー・パーカー(1920.8.29 - 1955.3.12)に関する著作『Kansas City Lightning: The Rise and Times of Charlie Parker』(Harper)を上梓した。
2年後のパーカー没60回忌を前に、カンサス・シティ在のアーキヴィスト、チャック・ハディックスの著書『Bird: The Life and Music of Charlie Parker (Music in American Life)』(University of Illinois Press)に続くもの。著者によれば、1980年頃に起案、パーカーの最初の妻レベッカを始め、パーカーの幼少期を知る友人からジェイ・マクシャンなどのミュージシャンまで多くの人物へのインタヴューや膨大な資料にあたってまとめあげたという。

[9.29.2013] Page Top >


●9/27 ヴィジェイ・アイヤー、ジェレミー・デンクがジニアス賞受賞

ジャズとクラシックのふたりのピアニストが2013年度のマッカーサー・ジニアス賞に選出された。マッカーサー基金は、1978年にシカゴで創立された慈善基金団体。助成金や低利融資の他に、毎年「ジニアス(天才)基金」と呼ばれる各界の24人の傑出した才能に授与される基金がある。今年の音楽界では、ジャズ・ピアニストのヴィジェイ・アイヤーとクラシックのピアニスト、ジェレミー・デンクに授与が決定。ふたりは、それぞれ625,000ドル(邦貨約6,250万円)の基金を自由に使うことが許される。
ヴィジェイはタミール系インド人の2世で1971年NY州アルバニー生まれ。エール大学で数学と物理を修得した後、カリフォルニア大学バークレー校で物理学の博士課程に進学、音楽も継続した。(photo:NPR)

関連記事:
http://www.jazztokyo.com/five/five728.html
http://jazztokyo.com/five/five896.html

[9.29.2013] Page Top >


●10/01 ピアニストの児玉 桃がECMデビュー

ECMの10月新譜でパリ在住のピアニスト児玉 桃がECMデビューする。タイトルは『La vallee des cloches』(ECM2343) で、収録曲のなかからラヴェルの同名曲La vallee des cloches(鐘の谷)を使っている。収録曲は他に武満徹とメシアン。
児玉桃は大阪生まれで現在はパリに在住。1991年、ミュンヘン国際コンクールで最年少で最高位に輝き、以来、国内はもとより欧米の名だたるオーケストラや国際音楽祭などに招かれている、という。今年12月には「細川俊夫:練習曲集」 を東京オペラシティで日本初演の予定。なお、ECMからは笙の宮田まゆみとミュンヘン室内管弦楽団が協演した細川俊夫の作品集『細川俊夫/ランドスケイプス』(ECM2095)がリリースされている。(photo: cMarco Borggreve/Kajimoto)

[9.29.2013] Page Top >


●10/09 オルフェウス室内管弦楽団+ブラッド・メルドウ

10月9日、NYカーネギーホールで、ピアニスト/コンポーザーのブラッド・メルドウの新作「メランコリーな主題に基づくピアノとオーケストラのための変奏曲集」が世界初演される。OCOの41年度目の幕開けとなるこの日は、他にブラームスの作品とベートーヴェンの交響曲第3番「英雄」が演奏される。
なお、OCOとブラッド・メルドウは、新作披露のためヨーロッパを楽旅、ベルリン。デュッセルドルフ、モスクワ、ミュンヘン、ウィーンを巡る予定。(photo:Jazz Promo Service)

[9.29.2013] Page Top >


●10/10 ECM10月新譜は「スネイクオイル」の第2作他

ECMの10月新譜は、ジャズ系4タイトル、ニュー・シリーズ系2タイトルの計6タイトルを予定。ジャズ系にはティム・バーン「スネイクオイル」の第2作『Shadow Man』(ECM2339)、8月に韓国のイェーウォン・シンとECMデビューを果たしたアーロン・パークス(p)の『Arborescence』(ECM2338)。ラルフ・アレッシ(tp)の『Baida』(ECM2321)など。ニュー・シリーズは別項の児玉桃(p)の他にツェートマール・カルテットのブルックナー他。

[9.29.2013] Page Top >

WEB shoppingJT jungle tomato

FIVE by FIVE 注目の新譜


NEW1.31 '16

追悼特集
ポール・ブレイ Paul Bley

FIVE by FIVE
#1277『大友良英スペシャルビッグバンド/ライヴ・アット・新宿ピットイン』(ピットインレーベル) 望月由美
#1278『David Gilmore / Energies Of Change』(Evolutionary Music) 常盤武
#1279『William Hooker / LIGHT. The Early Years 1975-1989』(NoBusiness Records) 斎藤聡
#1280『Chris Pitsiokos, Noah Punkt, Philipp Scholz / Protean Reality』(Clean Feed) 剛田 武
#1281『Gabriel Vicens / Days』(Inner Circle Music) マイケル・ホプキンス
#1282『Chris Pitsiokos,Noah Punkt,Philipp Scholtz / Protean Reality』 (Clean Feed) ブルース・リー・ギャランター
#1283『Nakama/Before the Storm』(Nakama Records) 細田政嗣


COLUMN
JAZZ RIGHT NOW - Report from New York
今ここにあるリアル・ジャズ − ニューヨークからのレポート
by シスコ・ブラッドリー Cisco Bradley,剛田武 Takeshi Goda, 齊藤聡 Akira Saito & 蓮見令麻 Rema Hasumi

#10 Contents
・トランスワールド・コネクション 剛田武
・連載第10回:ニューヨーク・シーン最新ライヴ・レポート&リリース情報 シスコ・ブラッドリー
・ニューヨーク:変容する「ジャズ」のいま
第1回 伝統と前衛をつなぐ声 − アナイス・マヴィエル 蓮見令麻


音の見える風景
「Chapter 42 川嶋哲郎」望月由美

カンサス・シティの人と音楽
#47. チャック・へディックス氏との“オーニソロジー”:チャーリー・パーカー・ヒストリカル・ツアー 〈Part 2〉 竹村洋子

及川公生の聴きどころチェック
#263 『大友良英スペシャルビッグバンド/ライヴ・アット・新宿ピットイン』 (Pit Inn Music)
#264 『ジョルジュ・ケイジョ 千葉広樹 町田良夫/ルミナント』 (Amorfon)
#265 『中村照夫ライジング・サン・バンド/NY Groove』 (Ratspack)
#266 『ニコライ・ヘス・トリオfeat. マリリン・マズール/ラプソディ〜ハンマースホイの印象』 (Cloud)
#267 『ポール・ブレイ/オープン、トゥ・ラヴ』 (ECM/ユニバーサルミュージック)

オスロに学ぶ
Vol.27「Nakama Records」田中鮎美

ヒロ・ホンシュクの楽曲解説
#4『Paul Bley /Bebop BeBop BeBop BeBop』 (Steeple Chase)

INTERVIEW
#70 (Archive) ポール・ブレイ (Part 1) 須藤伸義
#71 (Archive) ポール・ブレイ (Part 2) 須藤伸義

CONCERT/LIVE REPORT
#871「コジマサナエ=橋爪亮督=大野こうじ New Year Special Live!!!」平井康嗣
#872「そのようにきこえるなにものか Things to Hear - Just As」安藤誠
#873「デヴィッド・サンボーン」神野秀雄
#874「マーク・ジュリアナ・ジャズ・カルテット」神野秀雄
#875「ノーマ・ウィンストン・トリオ」神野秀雄


Copyright (C) 2004-2015 JAZZTOKYO.
ALL RIGHTS RESERVED.