●10/15 ドナルド“ダック”ベイリー逝く
70年代半ばから6年間、日本に居住、名ドラマーとして人気を博したドナルド・ベイリーが10月15日、カリフォルニアのモントクレアで死去した。享年80才。日本では“ドナベ”の愛称で知られ、ハーピストとしても活躍、1979年にはハーモニカだけを演奏したアルバム『ソー・イン・ラヴ』(TRIO)も制作している。ベイリーは、フィラデルフィアの生まれ、1956年から8年間、オルガン奏者のジミー・スミスのドラマーとして活躍、ブルーノートでスミスの20枚を超えるアルバムに参加している。
[11.24.2013] Page Top >
●10/23 ロナルド・シャノン・ジャクソン逝く
パワフルなフリー系のドラマーとして知られたロナルド・シャノン・ジャクソンが10月23日、白血病のため73才で死去した。1980年に結成した「デコーディング・ソサエティ」は、ロック、ファンクなども取り入れたジャズ・フュージョン・バンドとして大人気を博した。1986年にビル・ラズウェルが結成した超弩級ヘヴィー・バンド「Last Exit」(ソニー・シャーロックg、ペーター・ブロッツマンsax、ビル・ラズウェルb、シャノン・ジャクソンds)で来日、ハービー・ハンコックpと坂田明asをゲストに迎えた新宿ピットインでのライヴ盤がリリースされた。ドラッグのアディクションから抜けるため熱心な仏教徒となったことでも知られる。
http://www.youtube.com/watch?v=66MJ-KOFBFQ
[11.24.2013] Page Top >
●10/30 フランク・ウェス逝く
1953年以降テナーサックス/フルート奏者としてカウント・ベイシー・バンドのスター・プレイヤーのひとりであったフランク・ウェスが、腎臓病に心臓発作を併発して、10月30日マンハッタンで死去。享年91才。80年代にはローランド・ハナpらと組んだNJQ(ニューヨーク・ジャズ・カルテット)でたびたび来日、多くのファンに親しまれた。また、ベイシー時代の僚友、フランク・フォスターtsと組んだクインテットは20年以上、継続した。2007年、NEAによりジャズ・マスターに選出された。
[11.24.2013] Page Top >
●11/09 カラパルーシャ・モーリス・マッキンタイヤー逝く
シカゴAACMの創立者のひとり、テナーの逸材“カラパルーシャ”モーリス・マッキンタイヤーが去る11月9日心臓病のためNYのブロンクスで亡くなった。享年77才。若い頃からドラッグのアディクションにはまり、シカゴのルーズヴェルト大学を出ているものの、実践的な音楽は3年間の刑務所生活で修得したという。
後年は、NYの地下鉄やストリートでも演奏をしており、ドキュメンタリー・フィルムも制作されている。代表作は、『Humility』(Delmark他)。
A documentary short made in 2010
[11.24.2013] Page Top >
●11/13 マック・アヴェニューから新作3作リリース
ゲイリー・バートンの新作に続いて、デトロイトのレーベル、マック・アヴェニューから3枚の新作がリリースされた。ケニー・ギャレット(as,ss)の『Pushing The World Away』、“セロニアス・モンク国際ヴォーカル・コンペティション”の覇者セシル・マクローリン・サルヴァン(vo)の『WomanChild』、クリスチャン・サンズ(p)とユリセス・オウエンスJr.(ds)からなるクリスチャン・マクブライド・トリオの『Out Here』。
[11.24.2013] Page Top >
●11/15〜19 チャールス・ロイド・ウィズ・フレンズ feat. ビル・フリゼール
モントリオール国際ジャズ・フェスティバルから2013年度のマイルス・デイヴィス賞を受賞したチャールス・ロイド(sax)がビル・フリゼール(g)をフィーチャーしたバンドを率い西海岸(LA、シアトル、サンタフェ)で3コンサートを行った。メンバーは他に、ルーベン・ロジャース(b)とエリック・ハーランド(ds)。
ロイドは今年3月、75才の誕生日を迎え、数々の祝賀イベントに参加している。
[11.24.2013] Page Top >
●11/18 ECMから12月新譜4作リリース
ECMから12月新譜として4作がリリースされた。既報のキース・ジャレットの1986年の自主録音2枚組『No End』(ECM2361-62)の他に、ヒリヤード・アンサンブルの『Il Cor Tristo』(ECM NS2346)とキース・ジャレットの『Concerts - Bregenz / Munchen』(ECM 1227-29)。1981年録音の『コンサーツ』は3枚組LPでリリースされたが、『ブレゲンツ』のみがCD化されており、『ミュンヘン』を含む完全CD化が切望されていた。ヒリヤード・アンサンブルの新作は、イギリスの現代作曲家ロジャー・マーシュによるダンテの『神曲』と16世紀の作曲家ふたりによるカノンを組み合わせたもので、新旧の作品が交互に歌われるヒリヤード独特のプログラミングを踏襲。
試聴は;
http://player.ecmrecords.com/the-hilliard-ensemble--il-cor-tristo
[11.24.2013] Page Top >
●12/03〜08 ビル・フリゼール・ビッグ・サー・クインテットでツアー
新作『ビッグ・サー』をリリースしたビル・フリゼール(g)が、レコーディング・メンバーのビッグ・サー・クインテットを率い、中西部から東部にかけツアーを予定している。メンバーは、ビル・フリゼール、ジェニー・シェインマン(vln)、アイヴィンド・カン(vla)、ハンク・ロバーツ(cello)、ルディ・ロイストン(ds)。
[11.24.2013] Page Top >
●12/06 メグ・大倉「パン・エイシャン・チェンバー・ジャズ・アンサンブル」CDリリース・コンサート
去る9月、新作CD『坂本龍一の音楽』(別項掲載)をリリースしたメグ・大倉の「パン・エイシャン・チェンバー・ジャズ・アンサンブル」が、リリース記念のコンサートを予定している。
12月6日 ハーレム・イン・ザ・ヒマラヤズ/ルビーン・ミュージアム・オブ・アート
メグ・大倉 (violin, 二胡)
アンネ・ドラモンド(flutes)
ヘレン・サン(piano)
マーティン・ウィンド(bass)
ヨナダフ・ヘイルヴィ(drums)
[11.24.2013] Page Top >
●12/11 クインシー・ジョーンズ、ルイ・アームストロング賞受賞
“20世紀最高のプロデューサー”と称されるクインシー・ジョーンズが、ジェイ・ハーシェンソン(ニューヨーク市立大学評議員)、ダン・モーゲンスターン(ジャズ批評家)、グレイス・ローレンス(ラングストン・ヒューズ・ライブラリー役員)とともに、12月11日、ルイ・アームストロング・ハウス・ミュージアムが主催するガラで「ルイ・アームストロング賞」を受賞する。プレゼンターは2011年度の同賞受賞者でプロデューサーのジョージ・アヴァキャンが予定されている。歓迎演奏は、グラミー受賞者のヴィンス・ジョルダーノ&ザ・ナイトホークス。(photo:courtesy of JazzPromoSerive)
[11.24.2013] Page Top >
●2014/1/14 アーチー・シェップが新作CDをリリース
ヴェテラン・テナーサックス奏者アーチー・シェップが新作CD『アーチー・シェップ・アッティカ・ブルース・オーケストラ・ライヴ/アイ・ヒア・ザ・サウンド』(Archieball ARCH 1301) を新年1月にリリースする。アルバムは、昨年の9月9日と今年の6月14日にフランスのジャズ・フェスでライヴ録音されたもの。オーケストラは、テナー、ソプラノ・サックス、ヴォイスのアーチーの他、ピアノとヴォイスのアミーナ・クローディン・マイヤース、ドラムスのドン・モイエのヴェテランを含む20数名からなる大部隊。
1972年1月、アーチーがリリースしたアルバム『アッティカ・ブルース』は、前年9月にNY州のアッティカ刑務所で起きた暴動を鎮圧のため出動した州兵に射殺された39名の犠牲者を悼んで制作されたもの。
[11.24.2013] Page Top >
●2014/2/04 パット・メセニー 新作『KIN(←→)』
アルバム『ユニティ・バンド』で2012年度のグラミーを受賞したパット・メセニーが、驚異のマルチ・インストゥルメンタリスト、ジュリオ・カルマッシを加えたニュー・ユニティ・バンドでアルバム『KIN(←→)』を制作、来年2月3日から始まるワールド・ツアーに合わせ2月4日のリリースを予定している。
ジュリオ・カルマッシの担当する楽器は、piano, trumpet, trombone, french horn, cello, vibes, clarinet, flute, recorder, alto sax, wurlitzer, whistling ,vocals。ジュリオはクラシック・ピアノと録音エンジニアを正規に学んだ以外はすべて独学という。ウィル・リーやスティーヴ・ガッドのバンドで活躍してきた。
[11.24.2013] Page Top >
追悼特集
ポール・ブレイ Paul Bley
:
#1277『大友良英スペシャルビッグバンド/ライヴ・アット・新宿ピットイン』(ピットインレーベル) 望月由美
#1278『David Gilmore / Energies Of Change』(Evolutionary Music) 常盤武
#1279『William Hooker / LIGHT. The Early Years 1975-1989』(NoBusiness Records) 斎藤聡
#1280『Chris Pitsiokos, Noah Punkt, Philipp Scholz / Protean Reality』(Clean Feed) 剛田 武
#1281『Gabriel Vicens / Days』(Inner Circle Music) マイケル・ホプキンス
#1282『Chris Pitsiokos,Noah Punkt,Philipp Scholtz / Protean Reality』 (Clean Feed) ブルース・リー・ギャランター
#1283『Nakama/Before the Storm』(Nakama Records) 細田政嗣
:
JAZZ RIGHT NOW - Report from New York
今ここにあるリアル・ジャズ − ニューヨークからのレポート
by シスコ・ブラッドリー Cisco Bradley,剛田武 Takeshi Goda, 齊藤聡 Akira Saito & 蓮見令麻 Rema Hasumi
#10 Contents
・トランスワールド・コネクション 剛田武
・連載第10回:ニューヨーク・シーン最新ライヴ・レポート&リリース情報
シスコ・ブラッドリー
・ニューヨーク:変容する「ジャズ」のいま
第1回 伝統と前衛をつなぐ声 − アナイス・マヴィエル 蓮見令麻
音の見える風景
「Chapter 42 川嶋哲郎」望月由美
カンサス・シティの人と音楽
#47. チャック・へディックス氏との“オーニソロジー”:チャーリー・パーカー・ヒストリカル・ツアー 〈Part 2〉 竹村洋子
及川公生の聴きどころチェック
#263 『大友良英スペシャルビッグバンド/ライヴ・アット・新宿ピットイン』 (Pit Inn Music)
#264 『ジョルジュ・ケイジョ 千葉広樹 町田良夫/ルミナント』 (Amorfon)
#265 『中村照夫ライジング・サン・バンド/NY Groove』 (Ratspack)
#266 『ニコライ・ヘス・トリオfeat. マリリン・マズール/ラプソディ〜ハンマースホイの印象』 (Cloud)
#267 『ポール・ブレイ/オープン、トゥ・ラヴ』 (ECM/ユニバーサルミュージック)
オスロに学ぶ
Vol.27「Nakama Records」田中鮎美
ヒロ・ホンシュクの楽曲解説
#4『Paul Bley /Bebop BeBop BeBop BeBop』 (Steeple Chase)
:
#70 (Archive) ポール・ブレイ (Part 1) 須藤伸義
#71 (Archive) ポール・ブレイ (Part 2) 須藤伸義
:
#871「コジマサナエ=橋爪亮督=大野こうじ New Year Special Live!!!」平井康嗣
#872「そのようにきこえるなにものか Things to Hear - Just As」安藤誠
#873「デヴィッド・サンボーン」神野秀雄
#874「マーク・ジュリアナ・ジャズ・カルテット」神野秀雄
#875「ノーマ・ウィンストン・トリオ」神野秀雄
Copyright (C) 2004-2015 JAZZTOKYO.
ALL RIGHTS RESERVED.