ジョバンニ・ミラバッシはイタリア中部のウンブリア州のペルージャで１９７０年に生まれる。弁護士の父親が楽器を楽しみ、レコードコレクターでもあり、小さな時よりジャンルを問わず音楽を聴いてきた。３歳でピアノを弾き、１０歳でジャズに目覚める。ビル・エヴァンスやオスカー・ピーターソンを範としていたが、エンリコ・ピエラヌンツィに衝撃を受け、彼の影響を強く受けた。２２歳でパリに移住。そこで生まれて初めて師事したピアニストがクラシック界の名匠アルド・チッコリーニだった。チッコリーニは「レストランでウェイターをしながら、そこでピアノを弾いている若きミラバッシの演奏を聴いた時、自分の青春時代を思い出した。私もかつてレストランでピアノを弾いていたのだ。私にはジャズピアニストの生徒は一人もいなかったが、私は彼に私のもとで学ぶように誘った。ピアノの高度のテクニックをほとんど知らなかったがものすごい勢いでいろいろ学んでいった」と語る。ミラバッシはアルド・チッコリーニの薫陶を受けた。そしてまた、ミラバッシは無類のスタジオ・ジブリ・ファンだった。自らの手でジブリの曲を最高のジャズにしたいと、アニメ・ソングを演奏した。終演後、楽屋には宮崎駿監督、加藤登紀子が駆け付け、互いのＣＤの交換、サインで盛り上がる。テーブルの上には監督からの大きな花籠があった。今年１月スタジオ・ジブリ制作のアニメを中心としたアニメ・ソングを収録した「Ａｎｉｍｅｓｓｉ」を発表。

　 　

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