●12/23 ユゼフ・ラティーフ 逝く

マルチ・リード奏者で、NEAジャズ・マスターのユゼフ・ラティーフが12月23日、マサチューセッツ州シューツバリーの自宅で死去。享年93歳。
ラティーフは、主要楽器のテナーサックスとフルートの他に、バスーン、オーボエ、エジプトや中国の伝統楽器などを奏し、これらの楽器を駆使して、ジャズとブルースを基本に、アジアや中東、アフリカなどの民族音楽をフュージョンさせる独特の音楽を開発、各国の伝統音楽に興味を示していたジョン・コルトレーンにも注目された。各国の伝統音楽の要素をフュージョンさせた音楽を彼は“オートフィジオサイキック・ミュージック”と呼び、同名のアルバムも制作している。マンハッタン音楽院に学び、マサチューセッツ大学で博士号を取得、同校で長らく教鞭を執っていた。

[1.26.2014] Page Top >

●12/29 マーカス・ロバーツ(p) アルバム3作同時リリース

ピアニストのマーカス・ロバーツがアルバムを3作同時リリースした。
1枚はトリオによる『From Rags to Rhythm』で、12のテーマを持つ組曲。他の2作は、ウィントン・マルサリス(tp)との共演作で、『Together Again: in the Studio』と『Together Again: Live in Concert』。視覚障害者であるマーカスのプロのジャズ・ピアニストとしてのキャリアは、1985年にウィントンがマーカスを自分のバンドのピアニストに取り立てたことに始まる。ウィントンとのアルバム上の共演は20年振りで、共に、マーカスのトリオとのカルテットによるもの。

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●1/07-11 第10回「NYC Winter Jazzfest」

10回を迎えたNYCの「ウインター・ジャズフェスト」が、1月7日から11日まで5日間にわたって、ブルーノートやポワソン・ルージュ、ジンク・バー、ビター・エンドなど市内のクラブを中心に開催された。最大の呼び物は創立10周年を迎えたブルーノート・レーベルのプレゼンテーションで、ジェイソン・モラーン、ロバート・グラスパー、ラヴィ・コルトレーン、エリック・ハーランドなどが出演、タウンホールで行われた。11日には、ジャドソン教会でヘンリー・スレッギル率いるアンサンブル・ダブルアップがブッチ・モリスの1周忌追悼演奏を行った。参加ミュージシャンは他にロイ・ハーグローヴ、ドナルドソンなど約90名。

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●1/08 米『ダウンビート』誌刊行

米『ダウンビート』誌2月号((Volume 81, Number 2)が刊行された。カヴァー・ストーリーは、デイヴ・ホランド(b)、クレイグ・テイボーン(p)、ケヴィン・ユーバンクス(g)、エリック・ハーランド(ds)からなる「プリズム」(彼らの最新作のタイトルでもある)。特集は、グラミー・ノミネーション他。ダン・モーガンスターンによる1967年のインタヴュー・アーカイヴは昨年末逝去したドラマーのチコ・ハミルトン。

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●1/08 「メイド・イン・ニューヨーク・ジャズ・コンペティション」優勝者発表

第1回「メイド・イン・ニューヨーク・ジャズ・コンペティション」の結果が発表された。優勝は、イタリアの女性ヴォーカリスト、アニタ・ヴィタール、準優勝はエフゲニー・レベデフのワールド・トリオ、3位はNGAビッグバンド(独)。このコンペティションは、演奏をビデオでネットに投稿、ファンの視聴回数と3人のジャッジ、ジョー・ロヴァーノ、レニー・ホワイト、ランディ・ブレッカーの審査で決定する。優勝のヴィタールは賞金の他に、5月3日トライベカ・パフォーミング・アーツ・センターで開催されるガラ・コンサートでレニー・ホワイト、ランディ・ブレッカーとの共演を実現できる。2位、3位にはスポンサーのKAWAIからデジタル・ピアノが授与。
来年度の受付は;www.madeinnyjazz.com

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●1/09 文筆家アミリ・バラカ(リロイ・ジョーンズ)逝く

詩人で脚本家、社会批評家でもあったアミリ・バラカが1月9日、ニュージャージー州ニューアークのメディカル・センターで他界した。享年79歳。バラカは、1934年ニューアークの生まれ。ラトガース、ハワード、コロンビアの各大学に学び、ダウンビート誌を中心にジャズやブルースについて論考を発表。
アレン・ギンズバーグ、ジャック・ケルアックなどのビート詩人と親交を結んだ。後年、コロンビア、エール、ストーニー・ブルック大学などで教鞭を執った。最近の活動のひとつにテナーサックス奏者ビリー・ハーパーのCD『Blueprints of Jazz』 (Talking House, 2009)に詩人として参加している。著作の邦訳に、『根拠地』『ブラック・ミュージック』『ブルース・ピープル〜白いアメリカ、黒い音楽』などがある。

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●1/18 ECMから新年第1回リリースとして4作発売

新年を期してECMから4タイトルの新譜がリリースされた;

『エレニ・カラインドゥロウ/Medea』(ECM2376)
試聴:http://player.ecmrecords.com/eleni-karaindrou--medea



『トルド・グスタフセン・カルテット/Extended Circle』(ECM2358)
試聴:http://player.ecmrecords.com/tord-gustavsen-quartet--extended-circle



『アリルド・アンデルセン・トリオ/Mira』(ECM2307)
試聴:http://player.ecmrecords.com/andersen-vinaccia-smith--mira



『ノーマ・ウィンストン・トリオ/Dance Without Answer』(ECM2333)
試聴:http://player.ecmrecords.com/winstone-venier-gesing--dance-without-answer

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●1/24〜25 ヴィジェイ・アイヤー・トリオ JLC出演

ECMでのCD制作やジニアス・アウォード受賞など何かと話題のピアニスト、ヴィジェイ・アイヤーが、1月24日と25日の2日間、ジャズ・アット・リンカーン・センター内のアレン・ルームにトリオで出演した。共演は、ステファン・クランプ(b)とマーカス・ギルモア(ds)。同ルームには、17、18日に、ビル・フリゼール(g)が、バディ・ミラー(g,vo)、キャリー・ロドリゲス(fdl,vo)のトリオで出演している。

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●1/24 All About Jazz が季刊誌刊行

世界最大のジャズ情報サイト All About Jazz がネット配信の季刊誌「All About Jazz Magazine」の発行に踏切り、その第1号 Winter 2014が刊行された。All About Jazz を通じて配信された情報をジャンル別に分類、話題のミュージシャンをカヴァー・ストーリーに据え、特集を組む。第1号のカヴァー・ストーリーはウェイン・ショーター。ヨーロッパ随一のジャズ配信サイト JazzInEurope とも提携し、ヨーロッパ・ジャズの情報も積極的に取り込むという。

http://issuu.com/allaboutjazz/docs/aaj-magazine-no1-winter2014?e=10524205/6429260

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●2/07〜23 デンマークでVinter Jazz 2014

北欧のデンマークで2月7日から17日間にわたってコペンハーゲンを始め各都市を会場に真冬のジャズ・フェスティバルが開催される。最新の情報がネットで配信され、市民や旅行者のサービスに努めるという。地元やヨーロッパのミュージシャンの他、スティーヴ・ガッドなどアメリカからのゲストで、伝統的なジャズからフューチャー・ジャズまで多彩なプログラムが組まれている。
主な出演者は、ガッドの他、ティム・バーン・トリオ、エンリコ・ピエラヌンツィ、パレ・ミッケルボルグ、シーネ・エイ、ボボ・ステンソン、ヤコブ・ブロ他。

詳細は;www.jazz.dk

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●2/08 NYCトライベカで“Monk-in-Motion”

NYCのトライベカ・パフォーミング・アーツ・センターが創立30周年を迎え、“Monk-in-Motion”と題した「セロニアス・モンク国際ジャズ・コンペティション」の優勝者たちのプレゼンテーションを行う。

出演は;
1/25 ゴッドウィン・ルイス(as、第3位)
2/08 メリッサ・アルダナ(ts、優勝)
2/22 ティヴォン・ペニコット(ts、準優勝)
メリッサは、チリの首都サンチャゴの出身で、女流としては初のモンク・コンペの器楽優勝者。

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●2/08 JLCOがファミリー・コンサート

2月8日、ジャズ・アット・リンカーンセンター・オーケストラ(JLCO 音楽監督:ウィントン・マルサリス)がファミリー・コンサートを開催する。テーマは“デイヴ・ブルーベックって誰?”。アメリカでもジャズの最大のヒットとなったブルーベックの<テイク・ファイヴ>をフックに子供たちから大人までジャズの楽しさを披露するコンサート。なお、このコンサートはネットを通じて世界中で視聴可能;new.livestream.com/jazz.
さらに、4月11、12日には「デイヴ・ブルーベック・フェスティバル“が予定されている。

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FIVE by FIVE 注目の新譜


NEW1.31 '16

追悼特集
ポール・ブレイ Paul Bley

FIVE by FIVE
#1277『大友良英スペシャルビッグバンド/ライヴ・アット・新宿ピットイン』(ピットインレーベル) 望月由美
#1278『David Gilmore / Energies Of Change』(Evolutionary Music) 常盤武
#1279『William Hooker / LIGHT. The Early Years 1975-1989』(NoBusiness Records) 斎藤聡
#1280『Chris Pitsiokos, Noah Punkt, Philipp Scholz / Protean Reality』(Clean Feed) 剛田 武
#1281『Gabriel Vicens / Days』(Inner Circle Music) マイケル・ホプキンス
#1282『Chris Pitsiokos,Noah Punkt,Philipp Scholtz / Protean Reality』 (Clean Feed) ブルース・リー・ギャランター
#1283『Nakama/Before the Storm』(Nakama Records) 細田政嗣


COLUMN
JAZZ RIGHT NOW - Report from New York
今ここにあるリアル・ジャズ − ニューヨークからのレポート
by シスコ・ブラッドリー Cisco Bradley,剛田武 Takeshi Goda, 齊藤聡 Akira Saito & 蓮見令麻 Rema Hasumi

#10 Contents
・トランスワールド・コネクション 剛田武
・連載第10回:ニューヨーク・シーン最新ライヴ・レポート&リリース情報 シスコ・ブラッドリー
・ニューヨーク:変容する「ジャズ」のいま
第1回 伝統と前衛をつなぐ声 − アナイス・マヴィエル 蓮見令麻


音の見える風景
「Chapter 42 川嶋哲郎」望月由美

カンサス・シティの人と音楽
#47. チャック・へディックス氏との“オーニソロジー”:チャーリー・パーカー・ヒストリカル・ツアー 〈Part 2〉 竹村洋子

及川公生の聴きどころチェック
#263 『大友良英スペシャルビッグバンド/ライヴ・アット・新宿ピットイン』 (Pit Inn Music)
#264 『ジョルジュ・ケイジョ 千葉広樹 町田良夫/ルミナント』 (Amorfon)
#265 『中村照夫ライジング・サン・バンド/NY Groove』 (Ratspack)
#266 『ニコライ・ヘス・トリオfeat. マリリン・マズール/ラプソディ〜ハンマースホイの印象』 (Cloud)
#267 『ポール・ブレイ/オープン、トゥ・ラヴ』 (ECM/ユニバーサルミュージック)

オスロに学ぶ
Vol.27「Nakama Records」田中鮎美

ヒロ・ホンシュクの楽曲解説
#4『Paul Bley /Bebop BeBop BeBop BeBop』 (Steeple Chase)

INTERVIEW
#70 (Archive) ポール・ブレイ (Part 1) 須藤伸義
#71 (Archive) ポール・ブレイ (Part 2) 須藤伸義

CONCERT/LIVE REPORT
#871「コジマサナエ=橋爪亮督=大野こうじ New Year Special Live!!!」平井康嗣
#872「そのようにきこえるなにものか Things to Hear - Just As」安藤誠
#873「デヴィッド・サンボーン」神野秀雄
#874「マーク・ジュリアナ・ジャズ・カルテット」神野秀雄
#875「ノーマ・ウィンストン・トリオ」神野秀雄


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