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#108. 佐藤豊彦
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日本の古楽音楽の草分け的存在の佐藤豊彦がバロック・リュートの名器<グライフ>(ロレンツ・グライフ制作)によるJ.S.バッハとS.I.ヴァイスのリュート作品の演奏会を行った。この<グライフ>はJ.S.バッハやS.I.ヴァイスが生まれる半世紀も前に作られたリュートである。佐藤は「私はバッハやヴァイスに会ったことはないが、グライフはそのどちらかに、あるいは両者に会ったことがあるかも知れないのです。そう思いながらこのグライフで演奏すると、タイムマシンに乗って彼らに出会えたような素敵な夢心地にさえにもなってしまいます」と語る。この楽器の演奏のCD発売を記念してのリサイタルである。佐藤豊彦は1943年広島に生まれる。立教大で皆川達夫に音楽史を、大澤一仁にギターを、呉泰山に作曲を学ぶ。1968年24歳で渡欧し、バーゼルのスコラ・カントルムでオイゲン・ドンボワにリュートを学ぶ。1971年世界で初めてのバロック・リュートによるLPをスイスで録音してデビュー。1973年29歳でオランダのハーグ王立音楽院教授に就任。2005年1月に退官するまでの30年以上に亘って、世界各地で活躍する多くのリュート奏者を育てた。同時にブリュッヘン、レオンハルト、コープマン、クイケン兄弟等と共演する。またケース・オッテンをリーダーとする古楽器アンサンブル「シンタグマ・ムジクム」で15年間、ワルター・ファン・ハウヴェ、ケース・ブッケと結成した「リトル・コンソート」で10年間活動した。1980年オランダ最高のソプラノ、エリー・アメリンクとのLPでオランダでエジソン賞を、1983年、2008年にはレコード・アカデミー賞を受賞。前年の1982年ニューヨークのカーネギーホールにデビューし、ニューヨーク・タイムス紙で絶賛される。作曲家としても世界各地の音楽祭に参加。自作品によるCDも2枚ある。2000年「リュート&アーリーギターソサエティ・ジャパン」の会長に就任し、能阿弥時代の禅茶道を基本とした音楽家のための「楽禅古流」を創始し、日本の伝統的な精神文化との融合を図る。現在は九州・熊本県荒尾市に住み「リュートの家」が道場である。J.S.バッハの作品をバロック・リュート<グライフ>で聴く音楽はヴァイオリンともチェロとも違い独特の味わいがある
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林 喜代種 Kiyotane Hayashi
東京都日野市在住。80年代初めより現在までクラシック音楽を撮影。一時フォーク・ロック・ジャズ・ 民族音楽も。いま、落語・文楽に興味。(社)日本写真家協会会員。
追悼特集
ポール・ブレイ Paul Bley
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#1277『大友良英スペシャルビッグバンド/ライヴ・アット・新宿ピットイン』(ピットインレーベル) 望月由美
#1278『David Gilmore / Energies Of Change』(Evolutionary Music) 常盤武
#1279『William Hooker / LIGHT. The Early Years 1975-1989』(NoBusiness Records) 斎藤聡
#1280『Chris Pitsiokos, Noah Punkt, Philipp Scholz / Protean Reality』(Clean Feed) 剛田 武
#1281『Gabriel Vicens / Days』(Inner Circle Music) マイケル・ホプキンス
#1282『Chris Pitsiokos,Noah Punkt,Philipp Scholtz / Protean Reality』 (Clean Feed) ブルース・リー・ギャランター
#1283『Nakama/Before the Storm』(Nakama Records) 細田政嗣
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JAZZ RIGHT NOW - Report from New York
今ここにあるリアル・ジャズ − ニューヨークからのレポート
by シスコ・ブラッドリー Cisco Bradley,剛田武 Takeshi Goda, 齊藤聡 Akira Saito & 蓮見令麻 Rema Hasumi
#10 Contents
・トランスワールド・コネクション 剛田武
・連載第10回:ニューヨーク・シーン最新ライヴ・レポート&リリース情報
シスコ・ブラッドリー
・ニューヨーク:変容する「ジャズ」のいま
第1回 伝統と前衛をつなぐ声 − アナイス・マヴィエル 蓮見令麻
音の見える風景
「Chapter 42 川嶋哲郎」望月由美
カンサス・シティの人と音楽
#47. チャック・へディックス氏との“オーニソロジー”:チャーリー・パーカー・ヒストリカル・ツアー 〈Part 2〉 竹村洋子
及川公生の聴きどころチェック
#263 『大友良英スペシャルビッグバンド/ライヴ・アット・新宿ピットイン』 (Pit Inn Music)
#264 『ジョルジュ・ケイジョ 千葉広樹 町田良夫/ルミナント』 (Amorfon)
#265 『中村照夫ライジング・サン・バンド/NY Groove』 (Ratspack)
#266 『ニコライ・ヘス・トリオfeat. マリリン・マズール/ラプソディ〜ハンマースホイの印象』 (Cloud)
#267 『ポール・ブレイ/オープン、トゥ・ラヴ』 (ECM/ユニバーサルミュージック)
オスロに学ぶ
Vol.27「Nakama Records」田中鮎美
ヒロ・ホンシュクの楽曲解説
#4『Paul Bley /Bebop BeBop BeBop BeBop』 (Steeple Chase)
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#70 (Archive) ポール・ブレイ (Part 1) 須藤伸義
#71 (Archive) ポール・ブレイ (Part 2) 須藤伸義
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#871「コジマサナエ=橋爪亮督=大野こうじ New Year Special Live!!!」平井康嗣
#872「そのようにきこえるなにものか Things to Hear - Just As」安藤誠
#873「デヴィッド・サンボーン」神野秀雄
#874「マーク・ジュリアナ・ジャズ・カルテット」神野秀雄
#875「ノーマ・ウィンストン・トリオ」神野秀雄
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