♩ 9/17 スティーヴ・コールマンにマッカーサー・フェロウシップ授与

 アルトサックス奏者でコンポーザーのスティーヴ・コールマンが2014年度のマッカーサー・フェロウシップの音楽部門の受賞者に決定した。マッカーサー・フェロウシップはジニアス・グラント(天才のための奨学金)とも呼ばれ、クリエイティヴな活動を続ける将来性豊かな人材の活動を助成するために授与される奨学金で、コールマンは向こう5年間にわたって総額62万5千ドル(邦貨約6千500万円)が支払われるが、とくに対価の義務はないとされる。ジャズ・ミュージシャンで過去にマッカーサー・フェロウシップの対象になったのは、ジョン・ゾーン、ジェイソン・モラーン、ヴィジェイ・アイヤーらがいる。コールマンはシカゴ生まれの57才で、長年「ファイヴ・エレメンツ」を率い、M-BASE((Macro Basic Array of Structured Extemporization)の中心的存在として活躍してきた。

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♩ 10/02 ジャック・トロ逝く

フランスの名ジャズ・ドラマー、ジャック・トロが10月9日に亡くなった。1946年10月9日生まれ、67歳。若い頃から、バド・パウエル、チェット・ベイカー、ルネ・トーマ、エリック・ドルフィーなどと共演、ドン・チェリーの『永遠のリズム』にも参加。また、ヨアハム・キューンのグループでも活躍、サム・リヴァース、ノエル・アクショテなどとの録音盤もある。

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♩ 10/16 「マンハッタン・トランスファー」のティム・ハウザー逝く

 人気ジャズ・ヴォーカル・カルテット「マンハッタン・トランスファー」の生みの親、ティム・ハウザーが、10/16、腎臓病で入院中、心臓発作のためペンシルヴァニアの病院で死去、享年72。1975年に再結成した「マンハッタン・トランスファー」が1979年発売のアルバム『エクステンションズ』(Atlantic)収録の<バードランド>でグラミー賞を受賞でブレイク、1981年から1990年の間に8個のグラミー賞を獲得した。ティムは2007年にはソロ・アルバム『ラヴ・ストーリーズ』をリリースする他、トマト・ソースの会社を経営していた。なお、グループは当面3人でスケジュールを消化するという。

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♩ 10/17 ベルリン・ジャズ祭の次期芸術監督決まる

今年50周年を迎えるベルリン・ジャズ祭は、10月30日から11月2日にかけて開催される。2012年から芸術監督を務めていたジャズ評論家のベルト・ノグリックは今年で退き、2015年からはイギリス人ジャーナリスト、リチャード・ウィリアムスがその任につくことを、ベルリーナー・フェストシュピーレが発表した。

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♩ 10/24 米DownBeat誌「第79回リーダーズ・ポール」発表

アメリカのジャズ専門誌「ダウンビート」が第79回の「リーダーズ・ポール」(読者人気投票)の結果を発表した。パット・メセニーの「ユニティ・グループ」が“ベスト・ジャズ・グループ”と新作『KIN』(Nonesuch)で“アルバム・オブ・ザ・イヤー”の2冠を達成するとともに、パット自身はベスト・ギタリストに、また、メンバーのクリス・ポッターがベスト・テナーサックス奏者にそれぞれ選出された。今年の“アーチスト・オブ・ザ・イヤー”はチック・コリアに、“ホール・オブ・フェイム”(名声の殿堂)はB.B.キングに。衰えを知らぬベテラン勢が順当に各ジャンルでベストに選出されるなか、“ビヨンド・グループ”には、ロバート・グラスパー・エクスペリメントが選出された。

投票の詳細は;http://urx.nu/dF7G

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♩ 10/25 ECMからノルウェー・ミュージック盤3作リリース

創立以来ノルウェーの音楽を長年にわたって幅広く紹介してきたECMから11月新譜としてあらたに3作のアルバムがリリースされる。1枚は、ベテラン・ピアニストのケティル・ビヨルンスタの『A Passion for John Donne』(ECM2394)で、イングランドの詩人、作家で後に司祭に転じたジョン・ドンに取材した音楽。オスロの国際フェスティバル用に書かれた音楽の初演を教会で捉えたもの。テナー奏者でテノールの声楽家でもあるヘイコン・コムスタがECMデビューする。『Lumen Drones』(ECM2434)は文字通り、「サイケデリック・ドローン・バンド」。ハードアンガー・フィドル奏者のニルス・エクラン、ギターのパール・シュタイナー・リー、ドラムスのエルヤン・ホーランの3人編成で、後者ふたりはノルウェーのポスト・ロック・バンド「ロウ・フリークェンシー・イン・スレレオ」に所属。3枚目もノルウェーのトリオ編成「エクレバ」による『アウトランド』(ECM2413)。エレクトロニクス、トランペット、ヴォイスによりインスピレーションと不安定の間で揺れ動く感情にインスパイアされて演奏された音楽という。3人はヨン・バルケのOslo13のメンバーで、ヨン・バルケ(p,electronics)、パール・ヨルゲンセン(tp,etc)、アウドゥン・クライヴァ(ds,etc)。

試聴サイトは;
http://player.ecmrecords.com/ketil
http://player.ecmrecords.com/lumen-drones
http://player.ecmrecords.com/outland





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♩ 10/25 ジャック・ブルース逝く

イギリスのロック・グループ「クリーム」(エリック・クラプトンvo/g、ジンジャー・ベイカーds)で名を馳せたジャック・ブルースが10/25英サフォークで肝臓病のため死去、享年71。ジャックは、ベーシストの他、ギタリスト、キーボード・プレイヤー、シンガー、ハーモニカ奏者、そしてコンポーザーとして、後年はジャズ・フィールドを中心に多彩な活躍を展開した。グラスゴー生まれのジャックはチャーリー・ミンガスをアイドルとし、ジャズ・ベーシストとしてキャリアをスタート、カーラ・ブレイの『エスカレーター・オーバー・ザ・ヒル』(JCOA)の録音に参加、その後、トニー・ウィリアムスの「ライフタイム」に参加、同バンドで来日も経験している。



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♩ 11/01 アポロ・シアター創立80周年

1934年にベニー・カータのバンドで幕を開けたハーレムの劇場アポロ・シアターが80周年を迎える。1934年のオープン以来、黒人エンターテイナーを常時出演させる唯一の劇場として黒人文化の象徴的存在となったが、アマチュアがプロになるための登竜門としての役割も果たし続けている。近年はNYの観光スポットとしても人気を獲得、ダンサーを中心に日本人の出演者も多い。80周年を記念し、ハーレムの国立ハーレム博物館ではアポロ・シターの特別展が開かれている。

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♩ 11/04〜09 ジャンゴ・ラインハルト・NYフェスティバル

NYのクラブ「バードランド」で開かれる伝説的ジプシー・ギタリスト、ジャンゴ・ラインハルトのスピリットと音楽を継承するフェスティバル、「ジャンゴ・ラインハルト・NYフェスティバル」が今年15周年を迎え、11月4日から5日間にわたって盛大に開催される。今年最大の呼び物は、フランス・ストラスブール近郊のジプシー・コミュニティからドラド・シュミットが3人の息子、サムソン、アマティ、ブロンソンを率いて出演、ジプシー・ギターを直伝するクリニック。シュミットは過去10年間にわたって出演を続けるフェスティバルの顔。なお、出演グループは今後全米主要都市を巡演する予定。スポンサーは、エールフランス航空。

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♩ 11/21 ギル・エヴァンス「マンデイ・ナイト・オーケストラ」再演

NYダウンタウンのクラブ「スイート・ベイジル」の名物のひとつだった毎週月曜日の「ギル・エヴァンス・マンデイト・オーケストラ」が再結成され、11月21日、NYのカッティング・ルームで一夜限りの公演を行う。出演は、デイヴ・バージェロン、ジョン・クラーク、マーク・イーガン、アル・フォスター、ダン・ゴットリーブ、ピート・レヴィン、クリス・ハンター、トム・マローン、ルー・ソロフ他。

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FIVE by FIVE 注目の新譜


NEW1.31 '16

追悼特集
ポール・ブレイ Paul Bley

FIVE by FIVE
#1277『大友良英スペシャルビッグバンド/ライヴ・アット・新宿ピットイン』(ピットインレーベル) 望月由美
#1278『David Gilmore / Energies Of Change』(Evolutionary Music) 常盤武
#1279『William Hooker / LIGHT. The Early Years 1975-1989』(NoBusiness Records) 斎藤聡
#1280『Chris Pitsiokos, Noah Punkt, Philipp Scholz / Protean Reality』(Clean Feed) 剛田 武
#1281『Gabriel Vicens / Days』(Inner Circle Music) マイケル・ホプキンス
#1282『Chris Pitsiokos,Noah Punkt,Philipp Scholtz / Protean Reality』 (Clean Feed) ブルース・リー・ギャランター
#1283『Nakama/Before the Storm』(Nakama Records) 細田政嗣


COLUMN
JAZZ RIGHT NOW - Report from New York
今ここにあるリアル・ジャズ − ニューヨークからのレポート
by シスコ・ブラッドリー Cisco Bradley,剛田武 Takeshi Goda, 齊藤聡 Akira Saito & 蓮見令麻 Rema Hasumi

#10 Contents
・トランスワールド・コネクション 剛田武
・連載第10回:ニューヨーク・シーン最新ライヴ・レポート&リリース情報 シスコ・ブラッドリー
・ニューヨーク:変容する「ジャズ」のいま
第1回 伝統と前衛をつなぐ声 − アナイス・マヴィエル 蓮見令麻


音の見える風景
「Chapter 42 川嶋哲郎」望月由美

カンサス・シティの人と音楽
#47. チャック・へディックス氏との“オーニソロジー”:チャーリー・パーカー・ヒストリカル・ツアー 〈Part 2〉 竹村洋子

及川公生の聴きどころチェック
#263 『大友良英スペシャルビッグバンド/ライヴ・アット・新宿ピットイン』 (Pit Inn Music)
#264 『ジョルジュ・ケイジョ 千葉広樹 町田良夫/ルミナント』 (Amorfon)
#265 『中村照夫ライジング・サン・バンド/NY Groove』 (Ratspack)
#266 『ニコライ・ヘス・トリオfeat. マリリン・マズール/ラプソディ〜ハンマースホイの印象』 (Cloud)
#267 『ポール・ブレイ/オープン、トゥ・ラヴ』 (ECM/ユニバーサルミュージック)

オスロに学ぶ
Vol.27「Nakama Records」田中鮎美

ヒロ・ホンシュクの楽曲解説
#4『Paul Bley /Bebop BeBop BeBop BeBop』 (Steeple Chase)

INTERVIEW
#70 (Archive) ポール・ブレイ (Part 1) 須藤伸義
#71 (Archive) ポール・ブレイ (Part 2) 須藤伸義

CONCERT/LIVE REPORT
#871「コジマサナエ=橋爪亮督=大野こうじ New Year Special Live!!!」平井康嗣
#872「そのようにきこえるなにものか Things to Hear - Just As」安藤誠
#873「デヴィッド・サンボーン」神野秀雄
#874「マーク・ジュリアナ・ジャズ・カルテット」神野秀雄
#875「ノーマ・ウィンストン・トリオ」神野秀雄


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